東山に静かに佇む、銀閣寺の物語
皆さん、こんにちは!
今回は銀閣寺に関する雑学をご紹介します!
京都東山の麓に位置する銀閣寺は、正式名称を慈照寺(じしょうじ)といい、室町時代の将軍足利義政に
よって建立された禅宗寺院です。
金閣寺と対照的に「銀閣寺」と呼ばれるようになったこの寺院は、その美しい姿と静寂な雰囲気で多くの
人々を魅了し続けています。
名前の由来
銀閣寺の名前の由来には、いくつかの説が存在しています。
錦鏡池と向月台の輝きからつけられた説
銀閣寺のお庭には錦鏡池(きんきょうち)という池と「銀沙灘」(ぎんしゃだん)に「向月台」
(こうげつだい)と称される2つの砂盛りがあります。
この砂盛りは月の光を本堂に照らす役割があるとされています。
砂盛りが光った姿が月明かりで銀色に輝くようなことから、「銀閣寺」と呼ばれるようになったそうです。
観音殿を「銀閣」と称したことからつけられた説
東山殿内に建てられた二層楼閣である観音殿(かんのんでん)を銀閣と称しました。
それが寺全体の象徴的な建物となったことから、慈照寺は銀閣寺と通称されるようになりました。
金閣寺と対になる存在としたいからつけられた説
「銀閣寺」と呼ばれるようになったのは実は江戸時代からです。
黄金に輝く舎利殿金閣が有名な「金閣寺」に対となるよう、「銀閣寺」の通称がついたという説があります。
歴史と築造者:室町時代の息吹を感じさせる銀閣寺
義政は父である足利義満の菩提を弔うために東山殿を造営し、その後、銀閣寺を含む寺院群を建立しました。
銀閣寺は、当時の政治や文化を反映した貴重な建造物であり、室町時代の歴史を知る上でも重要な存在です。
独特な建築様式:禅宗の簡素さと美しさ
特に観音殿と呼ばれる主建築は、書院造りと禅宗様式を融合させた独特な造りとなっております。
金閣寺の華やかな装飾とは対照的に、簡素ながらも洗練された美しさを感じることができます。
心静まる庭園:枯山水の世界に広がる深い味わい
銀閣寺の庭園は、枯山水という日本庭園の一種で、砂や石を用いて山水の風景を抽象的に表現しています。
苔むした地面と白砂のコントラストが美しく、静寂に包まれた空間は、訪れる人の心を癒し、深い安らぎを
与えてくれます。
変遷を辿る宗派:天台宗から禅宗へ
銀閣寺は当初、天台宗の寺院として建立されましたが、その後、禅宗に改宗されました。
そのため、寺院内には天台宗と禅宗の要素が混在しており、その歴史と文化を垣間見ることができます。
禅宗への改宗後も、銀閣寺は禅宗の修行や行事の場として重要な役割を果たし続けています。
守り継がれる歴史:修復と保存の取り組み
銀閣寺は、長い歴史の中で幾度となく戦災や自然災害に見舞われてきました。
しかし、その度に丹念な修復作業が行われ、寺院の美しい姿は守られてきました。
近年では、科学技術を用いた調査や修復が進められており、より精度の高い保存活動が行われています。
おわりに
歴史、建築、庭園など、様々な見どころがあり、訪れる度に新たな発見がある場所です。
都会の喧騒を離れ、静寂の中で自分自身と向き合いたい方におすすめの場所と言えるでしょう。
以上となります!お読み頂きありがとうございました!
こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!
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