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ザワークラウトに関する雑学

ビタミンC不足に最適な酸っぱいキャベツ

皆さん、こんにちは!

今回はザワークラウトに関する雑学をご紹介します!

ザワークラウトは、ドイツを中心としたヨーロッパで古くから愛されている発酵キャベツ料理です。

この料理は、キャベツを塩とともに乳酸発酵させることで保存性と栄養価を高めたものです。

以下に、ザワークラウトの発祥、歴史、作り方、栄養価、健康効果、雑学について詳しくご紹介します。

 

ザワークラウトの発祥と歴史

ザワークラウトの起源はドイツとされています。

しかし、実際には古代中国が発祥とされ、紀元前200年頃に中国の労働者がキャベツを塩水に漬けて保存していたという記録があります。

その後、モンゴル帝国がこの技術をヨーロッパに伝え、ドイツに広まりました。

ドイツでは「ザウアークラウト(酸っぱいキャベツ)」と呼ばれるようになり、17世紀頃から広く普及し始めました。

ザワークラウトは、現在でもソーセージと一緒に食べる伝統的な料理として定着しています。

 

ザワークラウトの作り方

ザワークラウトは基本的にキャベツと塩だけで作られます。以下は、シンプルな作り方の手順です。

  1. キャベツを切る
    キャベツを細かく千切りにします。

 

  1. 塩と混ぜる
    キャベツ1kgに対して塩15-20g程度を加え、しっかり揉み込みます。
    塩は乳酸菌が増殖しやすい環境を作るために重要です。

 

  1. 発酵容器に詰める
    キャベツを発酵容器に詰め、キャベツが完全に浸るように重しをして水分が上がるまで待ちます。
    カビや腐敗を防ぐため、キャベツが空気に触れないようにします

 

  1. 発酵させる
    室温で1~2週間発酵させます
    発酵中は適宜味見をして、酸味が好みのレベルになったら冷蔵庫で保存します。

 

ザワークラウトの栄養価

ザワークラウトには、キャベツ自体の栄養価に加え、発酵によって生成される乳酸菌やビタミンが豊富に
含まれています。

以下が主な栄養素です。

  • ビタミンC:免疫力を高め、風邪予防に役立ちます。

  • ビタミンK:血液凝固や骨の健康に寄与します。

  • 乳酸菌:腸内環境を整え、消化を助ける働きをします。

  • 食物繊維:腸内の善玉菌のエサとなり、腸の活動を活発にします。

 

ザワークラウトの健康効果

ザワークラウトは発酵食品であるため、以下のような健康効果が期待できます。

  • 腸内環境の改善
    乳酸菌が含まれているため、腸内の善玉菌を増やし、消化を助ける働きがあります。
    また、腸内環境が整うことで免疫力も向上します。

 

  • 免疫力の向上
    ビタミンCが豊富に含まれており、免疫細胞の働きをサポートします。
    特に冬の風邪予防に適しています

 

  • 骨の健康
    ビタミンKはカルシウムの代謝を助け、骨の強化に役立ちます。
    骨粗しょう症の予防効果も期待されています。

 

  • 抗酸化作用
    ビタミンCやその他の抗酸化成分が豊富なため、細胞の酸化を防ぎ、老化や病気の予防に効果がある
    とされています。

 

船乗りの必需品

18世紀頃、長期間の航海では新鮮な食料が不足しがちで、ビタミンCの欠乏が原因で発生する壊血病が船乗りの間で深刻な問題でした。

壊血病は歯茎の出血や歯の脱落、傷の治癒不全などの症状が現れる病気で、重症化すると命にも関わります。

発酵食品であるザワークラウトは、発酵過程でビタミンCを多く含むことから、保存性が高く、壊血病の予防策として利用されました。

特にイギリスの探検家、ジェームズ・クック船長が率いた航海では、ザワークラウトを船に積み込んで船員
たちに毎日食べさせるようにしました。

キャプテン・クックザワークラウトを航海に取り入れ、船員の健康を保つことに成功しました。

彼のクルーが壊血病にかからなかったことからも、この食品の重要性が証明されました。

キャプテン・クックは、この経験を通じてザワークラウトを長期航海に欠かせない食材とし、これが後の航海食糧にも影響を与えました。

 

ドイツ料理の定番

ザワークラウトはドイツ料理の代表的な付け合わせとして知られています。

ソーセージや豚肉料理など脂の多い料理の付け合わせにぴったりとされ、酸味が肉の脂をさっぱりとさせる
役割を果たします。

また、キャベツを発酵させることで生まれる独特の香りや味わいが、食事に豊かな風味を与えるため、多くのドイツ家庭で愛されています。

さらに、ザワークラウトはドイツでの食文化の一環として年間を通じて食されます。

「キャベツの日」と呼ばれるイベントなどでは、特に大量のザワークラウトを食べる伝統があり、地域ごとに様々な作り方が受け継がれています。

また、フランスやオーストリアでもザワークラウトは定番で、フランスでは「シュークルート」と呼ばれ、
アルザス地方の名物料理とされています。

これは豚肉やソーセージをザワークラウトと共に煮込んだものです。

 

「酸っぱいキャベツ」という名前の由来

ザワークラウト(Sauerkraut)」という名前は、ドイツ語で「酸っぱい(sauer)」と「キャベツ(kraut)」を組み合わせたものです。

キャベツを発酵させることで乳酸菌が繁殖し、乳酸が生成され、これが酸味の原因となります。

この酸味は腐敗を防ぎ、保存期間を長くするだけでなく、食材としての新たな風味を生み出します。

また、この酸味の特徴は冷涼なドイツの気候に適した食文化とも調和し、冬でも長期保存可能な発酵食品
として重宝されるようになりました。

「酸っぱいキャベツ」という呼び名はそのままザワークラウトの個性を表現しており、ドイツを中心とした
発酵食品文化を象徴する存在として今でも親しまれています。

 

おわりに

ザワークラウトは、シンプルなキャベツから生まれる発酵食品でありながら、栄養豊富で長い歴史を持つ
ユニークな一品です。

ドイツ料理の定番として親しまれるだけでなく、その発酵による健康効果は、現代でもますます注目されて
います。

自宅で手軽に作れるので、ぜひこの機会にザワークラウトを取り入れて、食卓に少し酸味の効いたアクセントを加えてみてはいかがでしょうか。

酸味とともに健康も楽しめる、新たな食の習慣を始めてみましょう!

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

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