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タラに関する雑学!

冬の魚として親しまれてきた魚

ぼうずコンニャクの市場魚貝図鑑より

皆さん、こんにちは!

今回はタラに関する雑学をご紹介します!

タラは日本の冬の食卓を彩る代表的な魚の一つです。

その白身は淡白でありながら旨味が強く、鍋やフライ、干物など幅広い料理に活用されています。

また、タラ肝油や「たらこ」としての卵など、多彩な形で親しまれてきました。

本記事では、タラの起源や特徴、栄養価、そして美味しい調理法についてご紹介します。

 

タラの起源と生息地

タラは冷水魚で、北半球の寒冷な海域に広く分布しています。

主要な生息地は北大西洋(北アメリカ沿岸、ヨーロッパ沿岸)や北太平洋(日本やロシア周辺)です。

タラは古代から食用として利用され、特にヨーロッパにおいてはバイキング時代から干しタラ(ストック
フィッシュ)が保存食として重要視されてきました。

 

タラの分布

タラ属にはいくつかの種類があり、主要なものには以下があります。

 

タラの生態

タラは海底付近に生息する底生魚ですが、遊泳性も持っています。

水温が低い場所を好み、10°C以下の水域で多く見られます。

タラは肉食性で、小魚や甲殻類を捕食します。

冬から春にかけて産卵期を迎え、1匹のメスが数百万個の卵を産むことがあります。

 

タラの特徴

細長い体形をしており、背中側は濃い緑色から褐色、腹側は白色をしています。

下あごには特徴的な1本のヒゲがあり、感覚器として機能します。

肉質は白身で脂肪が少なく、柔らかく繊細な味わいをしています。

成魚は通常50〜80cmですが、1mを超える個体もいます。

 

タラの調理方法

タラは様々な調理方法に適しています。以下は代表的な調理法です。

  • 煮る:鍋料理(ちり鍋や味噌仕立ての鍋など)。

 

  • 焼く:塩焼き、味噌漬け焼きなど。

 

  • 揚げる:フライや天ぷらなどにも適しています。

 

  • 蒸す:ポーチド(低温で茹でる)や蒸し料理。

 

  • 干物:干しタラ(保存食としても有名)。

 

  • 洋風料理:クラムチャウダーやフィッシュ&チップス。

 

タラの栄養価

タラは低脂肪・高タンパクの食品で、以下の栄養素が豊富です。

  • タンパク質:筋肉や細胞の修復に重要です。

  • ビタミンB12:神経系の健康維持に寄与します。

  • セレン:抗酸化作用があり、免疫力を高めます。

  • オメガ3脂肪酸:心血管の健康を促進します。

  • ビタミンD**:骨の健康維持に必須です。

 

タラの健康効果

タラの身には、以下のような健康効果が期待できます。

  • 心臓病予防:オメガ3脂肪酸動脈硬化を防ぎます。

  • 骨の健康維持:ビタミンDがカルシウム吸収を助けます。

  • 免疫力向上:セレンが体を病気から守ります。

  • 低カロリー:ダイエット中にも適した食材です。

 

「鱈」の名前の由来

「鱈」という漢字は、「魚」と「雪」を組み合わせたものです。

この名前は、タラが冬に多く捕れる魚であることに由来します。

特に日本の北部や寒冷地域では、冬にタラ漁が盛んになり、寒い季節の味覚として親しまれてきました。

また、タラは脂肪が少なく繊細な味わいで、冬の鍋料理や煮魚に適していることから、季節感を象徴する魚
として扱われています。

冬の雪景色とタラの白身を重ねて「雪の魚」と表現されることもあります。

 

ヨーロッパの保存食

タラの干物は、ヨーロッパにおいて中世時代から近代に至るまで非常に重要な保存食でした。

タラの干物には、以下のような歴史的背景があります。

  • ストックフィッシュ(Stockfish)
    タラを冷風乾燥させた干物で、ノルウェーアイスランドなどの寒冷地域で盛んに生産されました
    水分を完全に取り除くことで長期保存が可能となり、これがヨーロッパ各地へ輸出されました。

 

 

大航海時代の必需品

タラの干物は軽量で保存性が高く、長期の航海における重要なタンパク源でした。

この保存食が、ヨーロッパの大航海時代の拡大と植民地開拓を支えたと言われています。

中でも、タラの肝臓から抽出される肝油は、健康食品として知られています。その詳細は以下の通りです。

成分と健康効果
  • ビタミンA:視力の維持や皮膚の健康に寄与します。

  • ビタミンD:カルシウムの吸収を助け、骨の健康を促進します。

  • オメガ3脂肪酸:心血管疾患の予防に効果的です。

 

歴史的な利用

19世紀には、タラ肝油がリウマチや結核の治療に用いられました。

第二次世界大戦後の日本でも、栄養不足を補う目的で学校給食にタラ肝油が採用されたことがあります。

現在でもサプリメントとして販売され、免疫力向上や骨粗しょう症の予防に利用されています。

 

日本の「真鱈」と「スケトウダラ

日本では、「真鱈(マダラ)」と「スケトウダラ(スケソウダラ)」が特に有名です。

両者の違いを以下に詳しく解説します。

真鱈
  • 特徴:大型の白身魚で、鍋料理や刺身など幅広い調理法に利用されます。

  • 旬:冬が旬で、特に北海道や東北地方で多く消費されます。

  • 卵:タラコではなく、「真子」として知られ、煮付けなどに使われます。

 

スケトウダラ
  • 特徴:真鱈よりも脂肪が少なく、価格も手頃です。

  • 利用方法:卵(タラコ・明太子)やすり身(かまぼこ、ちくわ)に加工されることが多いです。

  • 産卵期:冬から春にかけてで、日本の食文化ではタラコや明太子として重要な位置を占めています。

 

おわりに

タラはそのシンプルな味わいながらも栄養価が高く、料理の幅を広げてくれる食材です。

冬の寒い時期にぴったりの食材であるタラをぜひ活用し、健康的で美味しい食生活を楽しんでください。

タラの持つ多彩な魅力を存分に活かした料理で、寒い季節を温かく過ごしてみてください。

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!