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油揚げに関する雑学!

日本料理の万能選手

皆さん、こんにちは!

今回は油揚げに関する雑学をご紹介します!

日本の家庭料理に欠かせない存在である油揚げ。

シンプルな見た目ながらも、煮物、味噌汁、寿司など様々な料理で活躍します。

また、その起源や製法、地域ごとの呼び名、そして伝統文化との深い結びつきには驚くべき物語が隠されて
います。

本記事では、油揚げの発祥から栄養価、健康効果、保存方法、さらには国際的な評価について詳しくご紹介
します。

 

油揚げの発祥と歴史

油揚げは、日本独自の食品で、奈良時代(に豆腐とともに中国から伝わったと言われています。

豆腐文化が広がる中で、保存性や調理の利便性から油揚げが作られるようになりました。  

「油揚げ」という名前は、豆腐を油で揚げた調理法に由来します。

別名で「稲荷揚げ」とも呼ばれ、これは稲荷神の好物とされることから名付けられました。

油揚げは、江戸時代に入ると、豆腐やその派生食品が一般庶民にも普及し、油揚げも日常の食材として利用
されるようになりました。

特に関西地方では「薄揚げ」と呼ばれる薄型の油揚げが発達しました。

 

油揚げの作り方

油揚げはスーパーなどで購入するのが一般的ですが、以下のようにして作ることも可能です。

  1. 材料の準備
    木綿豆腐を水切りして余分な水分を取り除きます。  

 

  1. 成形する
    豆腐を好みのサイズに切り分けます。一般的には薄い四角形や長方形にします。  

 

  1. 油で揚げる
    低温の油(約130~140℃)でゆっくり揚げて水分を飛ばし、形を安定させます。
    その後、高温(約180℃)で二度揚げし、表面をカリッと仕上げます。  

 

  1. 冷ます
    揚げた油揚げを網などに取り出し、余分な油を切り、冷まして完成です。

 

油揚げの栄養価

油揚げは豆腐を揚げて作られるため、豆腐由来の栄養素を多く含んでいます。

ただし、揚げ物であるためカロリーは豆腐よりも高めです。

  • タンパク質:植物性タンパク質が豊富で、筋肉や肌の健康維持に役立ちます。

  • 脂質:揚げることで脂質が増えますが、適量であればエネルギー源として有効です。

  • イソフラボン:大豆由来の成分で、ホルモンバランスを整える効果が期待されます。

  •  カルシウム:骨の健康をサポートします。

  • 食物繊維:便秘予防や腸内環境の改善に役立ちます。

 

油揚げの健康効果

油揚げは、豆腐由来の食品であるため、豆腐に関連した栄養価による健康効果が得られます。

  • ホルモンバランスの改善
    イソフラボンが女性ホルモンに似た働きをし、更年期障害の症状緩和に寄与します。  

  • 心血管の健康
    コレステロールを下げる作用があると言われる大豆成分が含まれています。

  • 骨の健康維持
    カルシウムとマグネシウムが骨密度をサポートします。

  • 筋肉の強化
    タンパク質が筋肉を作り、体力維持に貢献します。

  • 便秘解消
    食物繊維が腸内環境を整え、便通を改善します。

 

油揚げの食べ方

油揚げは幅広い料理に利用できる万能食材です。

  • 煮物:煮汁を吸いやすいため、和風の煮物に最適です。

  • 味噌汁:細切りにして味噌汁の具材として使われます。

  • 稲荷寿司:甘辛く煮た油揚げで酢飯を包んだ伝統的な寿司です。

  • 焼き油揚げ:グリルやフライパンで焼いて、醤油や薬味とともに食べるシンプルな一品です。

  • 炒め物:野菜や肉と炒めると、旨味を引き立てます。

  • 鍋料理:油揚げが汁を吸い、旨味を引き出す具材として人気です。

 

稲荷神社との関わり

油揚げは、稲荷神社のお供え物として古くから親しまれています。

稲荷神社は農業や商売繁盛の神として信仰されていますが、特に稲荷神の眷属とされる狐(稲荷狐)の好物が油揚げであるという伝承があります。

この理由から、油揚げは稲荷神社の祭事や日常的なお供えに用いられるようになりました。

稲荷寿司は稲荷神社への奉納や神聖な儀式の一部としても利用されることがあります。

甘辛く煮た油揚げで酢飯を包んだ稲荷寿司は、神に感謝を捧げるとともに、家庭でも親しみやすい料理として広まりました。

 

油揚げの地域性

油揚げは、関東と関西それぞれの地域において異なった特徴が見られます。

  • 関東の「油揚げ」
    関東地方の油揚げは関西の薄揚げよりやや厚めで、煮物や炒め物に適しています。
    厚みがあるため、食感がしっかりと感じられるのが特徴です。

 

  • 関西の「薄揚げ」
    関西地方では、油揚げは薄く仕上げられることが一般的で、「薄揚げ」と呼ばれます。
    これは煮物や汁物で使いやすいように加工されたものです。
    例えば、関西風のうどんに入れる薄揚げは、ダシをよく吸って風味豊かになります。

このように油揚げは、地域ごとに調理法や味付けが異なり、関西では薄味の煮物、関東では濃い味付けで煮ることが多いです。

このような地域差が、油揚げの多様な利用方法につながっています。

 

油揚げの保存方法

油揚げは冷凍保存に非常に適しており、余った分を冷凍することで長期間保存が可能です。

冷凍する際は、一枚ずつラップで包むか、密閉袋に入れて冷凍庫に入れます。

調理の際は解凍せずにそのまま煮物や炒め物に加えることができ、時短にもつながります。

ただし、冷蔵保存の場合、冷蔵庫の中で水分を吸収しやすいため、風味を保つために早めに使用することが
推奨されます。

また、冷凍保存や調理前に油抜きをすることで、余分な油を取り除き、カロリーを抑えることができます。

熱湯をかける、または湯通しすることで、風味を損なわずにヘルシーに仕上げることが可能です。

 

油揚げの栄養価アップする方法

油揚げは豆腐を揚げた食品のため、揚げた際に吸収した油が含まれています。

そのため、油抜きを行うことで、この余分な油分を取り除き、カロリーを抑えられます。

これにより、脂質摂取を制限している方やダイエット中の方にも適した食品となります。

油抜き後の油揚げは、煮物や汁物で使うと調味料をよく吸い込むため、風味豊かに仕上がります。

油抜きすることで、油の酸化による風味の劣化を防ぐこともできます。

 

油揚げの国際的な評価

近年、植物性食品への関心が高まる中で、油揚げは海外でも注目されています。

動物性タンパク質の代替として、寿司ロールやスープの具材、サラダのトッピングに使用されることが増えています。

特に「稲荷寿司」は、日本食の一環として海外でも人気があります。

甘辛く味付けされた油揚げが異文化圏でも受け入れられやすいことがその要因です。

油揚げに含まれる植物性タンパク質やイソフラボンが、美容や健康に良いとされ、健康志向の食事に取り入れられています。

 

おわりに

油揚げは、シンプルな材料から作られるものの、その栄養価の高さと使い勝手の良さから日本の食文化には
欠かせない存在です。

古くから人々に親しまれ、保存性や多彩な調理法で様々な料理に応用されています。

伝統的な稲荷寿司から現代のヘルシーメニューまで、油揚げは時代を超えて愛される食材です。

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

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