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溶連菌感染症に関する雑学

合併症のリスクもある感染症

皆さん、こんにちは。

今回は溶連菌感染症に関する雑学をご紹介します。

子どもから大人まで感染する可能性がある溶連菌感染症

その名前にある「溶血」という言葉から少し怖い印象を受けるかもしれませんが、適切な治療を受ければ回復が可能な病気です。

本記事では、溶連菌感染症の特徴、治療法、そして日常生活で気をつけたいポイントを詳しく解説します。

 

溶連菌感染症とは?

溶連菌感染症は、溶血性連鎖球菌(A群溶血性連鎖球菌)によって引き起こされる感染症です。

この細菌は、喉や皮膚に感染を引き起こし、特に子どもや免疫力の低下した人に多く見られます。

感染は通常、咳やくしゃみなどの飛沫を介して拡散し、早期の診断と治療が重要です。

 

溶連菌感染症の主な症状

溶連菌感染症の症状は様々ですが、主に以下のような特徴があります。

  • 咽頭炎(喉の痛み):突然の激しい喉の痛みが特徴で、飲み込みにくさを伴うことが多いです。

  • 発熱:高熱(38℃以上)が見られることが一般的です。

  • 発疹:特に猩紅熱(しょうこうねつ)と呼ばれるタイプでは、体全体に赤い発疹が現れます。

  • 頭痛や腹痛:特に子どもに多い症状です。

  • リンパ節の腫れ:首のリンパ節が腫れることがあります。

 

溶連菌感染症の診断方法

溶連菌感染症の診断には、以下の手法が用いられます。

  • 喉の視診:喉の赤みや腫れ、膿の有無を確認します。

  • 迅速抗原検査:喉の分泌物を採取し、溶連菌の存在を短時間で検出します。

  • 咽頭培養検査:抗原検査で陰性の場合、より正確な結果を得るために培養検査が行われます。

 

溶連菌感染症の治療法

溶連菌感染症の治療には、主に抗生物質が使用されます。

 

  • 症状緩和のための対処療法
    喉の痛みや発熱を和らげるため、鎮痛解熱剤(アセトアミノフェンなど)が用いられることがあります。

 

溶連菌感染症の合併症

治療が遅れると、以下のような合併症が発生する可能性があります。

  • リウマチ熱:関節や心臓に影響を与える可能性があります。

  • 急性糸球体腎炎:腎臓の機能障害を引き起こします。

  • 中耳炎や副鼻腔炎:二次感染としてこれらの症状が現れることがあります。

 

溶連菌感染症の予防方法

溶連菌感染症を予防するためには、以下の方法が有効です。

  • 手洗いの徹底:外出後や食事前に石鹸と流水で手を洗うこと。

  • 咳エチケット:咳やくしゃみをする際に口と鼻を覆う。

  • 感染者との接触を避ける:家族内で感染者がいる場合、タオルや食器の共有を避ける。

 

子どもと溶連菌感染症の関係

溶連菌感染症は子どもに多い感染症の一つであり、特に幼稚園や学校で流行しやすいです。

集団生活の場では、以下のような対応が推奨されます。

  • 早期の医療機関受診:喉の痛みや発熱が見られたら、すぐに受診すること。

  • 休養と隔離:治療開始後24〜48時間は登園・登校を控え、他の子どもへの感染を防ぎます。

 

名前の由来

「溶血性連鎖球菌」という名前は、以下の特徴に由来しています。

  • 「溶血性」
    この細菌は、赤血球を破壊する「溶血」の性質を持っています。
    実験室で血液寒天培地を使うと、この溶血の現象が観察できます。
    これが溶血性連鎖球菌の名前の一部になっています。

 

  • 「連鎖球菌」
    球状の細菌が連なって鎖のように配置される特徴から命名されました。
    顕微鏡下でその形態を確認できます。

 

猩紅熱(しょうこうねつ)との関係

猩紅熱(Scarlet Fever)は溶連菌感染症の一種で、特徴的な発疹を伴う病気です。

溶連菌が「発赤毒素」という特定の毒素を産生する場合に発症します。

19世紀から20世紀初頭にかけては致死率が高く、非常に恐れられた病気でした。

しかし、ペニシリンなどの抗生物質の登場により、現代では適切な治療を受ければ予後が良好です。

主な症状としては、高熱、咽頭痛(のどの痛み)、赤い発疹(特に胸や背中から始まり全身に広がる)が特徴です。

舌が赤く腫れる「いちご舌」も見られることがあります。

 

自然治癒の危険性

溶連菌感染症は、軽症で自然に回復することもありますが、以下のような合併症のリスクから自然治癒に頼るのは危険です。

  • リウマチ熱
    心臓や関節に影響を及ぼす免疫反応。適切に治療しないと、後遺症として心臓弁膜症を引き起こす可能性があります。

 

  • 急性糸球体腎炎
    腎臓がダメージを受け、血尿やむくみが生じることがあります。

 

  • 菌の残存
    症状が軽快しても、体内に溶連菌が残ることで他人への感染源となる可能性があります。

抗生物質(主にペニシリン系)の適切な服用により、合併症のリスクを大幅に低減できます。

治療は通常10日間続ける必要があり、途中でやめると再発のリスクがあります。

 

おわりに

溶連菌感染症は、早期に発見して適切に治療すれば、ほとんどの場合は重症化を防ぐことができます。

特に子どもの場合、集団生活の中で感染が広がりやすいため、予防策を徹底することが大切です。

家庭内でも、基本的な衛生習慣を守ることで感染リスクを減らすことができます。

健康な日常を守るために、早期対応と予防に努めましょう。

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以上となります。お読み頂きありがとうございました。

こんな雑学が知りたいなどリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください。