感染力が強力なウイルス
皆さん、こんにちは。
今回はノロウイルスに関する雑学をご紹介します。
冬場に流行しやすいノロウイルス。
感染すると激しい嘔吐や下痢などの症状に襲われ、数日間は食事もままならないことがあります。
感染力が非常に強く、家庭や学校、職場、施設などで集団感染を引き起こしやすい厄介なウイルスです。
この記事では、ノロウイルスの特徴・感染経路・症状・治療法・予防策について詳しく解説します。
ノロウイルスとは?
ノロウイルスは、ウイルス性胃腸炎を引き起こす代表的なウイルスです。
ノンエンベロープウイルスに分類され、アルコール消毒が効きにくいという特徴があります。
感染すると、激しい嘔吐や下痢を伴い、家庭内や施設内で短期間のうちに爆発的に広がることがあります。
ノロウイルスの特徴
ノロウイルスには、以下のような特徴があります。
- 感染力が非常に強く、わずか10~100個のウイルスで発症します。
- アルコールでは除去しにくいため、次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
- 低温でも長期間生存でき、特に冬場に流行しやすいです。
- 治療薬がなく、対症療法のみとなります。
ノロウイルスの感染経路
食品を介した感染(経口感染)
ノロウイルスは、主にカキやアサリなどの二枚貝に含まれることが多いです。
これらを十分に加熱せずに食べると感染するリスクが高まります。
特にカキの生食は要注意です。
- 予防策
⚠カキやアサリは85~90℃で90秒以上加熱する
人から人への感染(接触感染・飛沫感染)
感染者がトイレの後にしっかり手を洗わずに触れたもの(ドアノブ、スイッチ、タオルなど)を他の人が
触り、その手で口や鼻を触ることで感染することがあります。
また、感染者の嘔吐物や便に含まれるウイルスが飛散し、それを吸い込むことで感染するケースもあります。
- 予防策
⚠トイレの後、調理前はしっかり手洗いをする
⚠感染者の嘔吐物・便の処理は慎重に行い、次亜塩素酸ナトリウムで消毒する
環境からの感染
ノロウイルスは、布や家具の表面、空気中にも数時間~数日間生存します。
そのため、感染者が触れた場所を介して間接的に感染することもあります。
- 予防策
⚠ドアノブ、テーブル、リモコンなどをこまめに消毒する
⚠感染者の使用した衣類やタオルはすぐに洗濯する
ノロウイルスの主な症状
感染すると、24~48時間の潜伏期間を経て以下の症状が現れます。
- 激しい嘔吐:突然起こることが多いです。
- 水のような下痢:1日に何回も排便します。
- 腹痛・胃のむかつき
- 軽度の発熱:38℃以下が多いです。
- 倦怠感・脱水症状
通常、症状は1~3日で回復しますが、乳幼児や高齢者は脱水症状に要注意です。
特に嘔吐が続くと水分補給が難しくなるため、こまめな水分摂取が必要です。
- 重症化しやすい人
乳幼児・高齢者:脱水症状を起こしやすい
持病のある方など免疫力が低下している人
ノロウイルスの治療方法
現在、ノロウイルスに対する特効薬やワクチンはありません。
そのため、症状を和らげる対症療法が中心になります。
ノロウイルスは、体外に排出することが重要なので、下痢止めを使うと回復が遅れることがあります。
ノロウイルスの予防策
ノロウイルス感染予防には、以下の方法が有効です。
- 手洗いの徹底
石けんを使い、30秒以上しっかり手洗いしましょう。
特にトイレの後、食事前、調理前は必ず洗いましょう。
- 食品の加熱処理
カキなどの二枚貝は、85~90℃で90秒以上加熱しましょう。
- 消毒の徹底*
アルコールは効きにくいため、次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤)を使いましょう。
ドアノブ、トイレ、床、衣類などをこまめに消毒しましょう。
- 嘔吐物・便の処理
使い捨て手袋・マスクを着用しましょう。
ペーパータオルで拭き取り、次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。
おわりに
ノロウイルスは感染力が強く、短期間で広がるウイルスです。
一度感染すると、激しい嘔吐や下痢で辛い思いをするため、 手洗いや消毒の徹底、食品の加熱などの予防が
重要になります。
特に冬場は流行しやすい時期なので、普段から手洗い習慣を徹底し、二枚貝の加熱調理を心がけましょう!
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以上となります。お読み頂きありがとうございました。
こんな雑学が知りたいなどリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください。