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肺高血圧症に関する雑学

知られざる「肺の血圧」の異常とは?

兵庫医科大学病院より

皆さん、こんにちは。

今回は肺高血圧症に関する雑学をご紹介します。

 

肺高血圧症とは?

肺高血圧症とは、肺の血管に異常が生じ、血圧が異常に高くなる疾患です。

一般的に「高血圧」と聞くと、全身の血圧が高くなる病気を思い浮かべるかもしれませんが、肺高血圧症は
それとは異なり、肺動脈の圧力が異常に高くなる病気です。

進行すると、心臓に負担がかかり、右心不全を引き起こす危険性もあります。

 

肺高血圧症の原因とは?

肺高血圧症にはいくつかの種類があり、それぞれ原因が異なります。  

  • 特発性肺動脈性肺高血圧症(IPAH)
    明確な原因が分からないまま発症するタイプで、遺伝的要因が関与している可能性があります。

  • 先天性心疾患に関連した肺高血圧症
    生まれつき心臓に異常があり、肺の血流が増加することで血圧が高くなります。

  • 慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)
    肺の血管に血栓(血の塊)が詰まり、血流が悪くなることで発症します。

  • 呼吸器疾患に伴う肺高血圧症
    慢性閉塞性肺疾患COPD)や間質性肺炎などの肺の病気が原因で発症します。

 

肺高血圧症の主な症状

初期の段階では自覚症状がほとんどないことが多く、進行すると以下のような症状が現れます。  

  • 息切れ(特に運動時)

  • 胸の痛み

  • めまいや失神

  • 足や腹部のむくみ

  • 倦怠感や疲れやすさ

これらの症状がある場合、早めに医療機関を受診することが重要です。

 

肺高血圧症の診断方法

肺高血圧症の診断には、以下のような検査が行われます。  

  • 心エコー検査:超音波で心臓の動きを確認します。

  • 胸部X線:肺や心臓の状態をチェックします。

  • 心臓カテーテル検査:直接血圧を測定します。

  • CTやMRI:肺の血管の異常を調べます。

 

肺高血圧症の治療方法

肺高血圧症は完全に治すのが難しい病気ですが、症状を和らげ、進行を抑える治療が行われます。  

  • 薬物療法
    ・血管拡張薬:肺動脈を広げます。

    ・利尿薬:体内の余分な水分を排出し、心臓の負担を軽減します。

    ・抗凝固薬:血栓を防ぎます。

  • 酸素療法
    酸素を補給することで、心臓や肺への負担を軽くします。

  • 手術(慢性血栓塞栓性肺高血圧症の場合)
    血栓を取り除く手術(肺動脈血栓内膜摘除術)を行います。

 

日常生活で気をつけること

肺高血圧症の患者さんは、日常生活でも以下のような点に注意することが大切です。  

  • 過度な運動を避ける:無理のない範囲で運動を続けましょう。

  • 塩分を控えめにする:心臓の負担を減らしましょう。

  • 感染症予防を徹底する:インフルエンザや肺炎に注意しましょう。

  • ストレスを溜めない:心身の健康を維持しましょう。

 

おわりに

肺高血圧症は、初期段階では気づきにくい病気ですが、進行すると深刻な合併症を引き起こしてしまいます。

息切れや倦怠感が続く場合は、早めの受診が大切です。

現在では治療法も進化しており、適切な治療を受ければ症状をコントロールしながら生活を続けることが可能です。

少しでも気になる症状がある方は、医師に相談してみましょう!

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以上となります。お読み頂きありがとうございました。

こんな雑学が知りたいなどリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください。