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つくしに関する雑学!

凄まじい生命力を持つ春の風物詩

皆さん、こんにちは!

今回はつくしに関する雑学をご紹介します!

春になると、野原や川辺にひょっこりと顔を出すつくし。

その素朴な姿に春の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか?

つくしは単なる日本の春の風物詩ではなく、食べられる山菜であり、昔から薬草として利用されてきた歴史もあります。

さらに、親株であるスギナは「雑草界最強」とも言われるほど驚異的な生命力を持つ植物です。

この記事では、つくしの起源や分布、特徴、美味しく食べる方法や意外な雑学まで詳しくご紹介します!

 

つくしとは?

つくしは、トクサ科スギナ属に分類されるシダ植物の一種で、スギナの胞子茎です。

春になると地面から顔を出し、「春の風物詩」として親しまれています。

 

つくしの起源と歴史

つくし(スギナ)の仲間であるトクサ科の植物は、約3億年以上前の石炭紀から地球上に存在していました。

かつては「ロボク(蘆木)」という巨大なシダ植物として繁栄し、現在の石炭資源の元となったと考えられています。

日本では、古くからつくしが食用・薬用として利用されてきました。

奈良時代平安時代の文献には、つくしを食べる記述が見られます。

また、江戸時代には春の山菜として親しまれ、おひたしや佃煮にして食べられていました。

 

つくしの分布地

つくし(スギナ)は、世界中の温帯地域に広く分布しています。  

  • 日本全域

  • アジア:中国・韓国・モンゴル・ロシアなど

  • ヨーロッパ:イギリス・フランス・ドイツなど

  • アメリカ:カナダ・アメリカなど

特に日本では、田んぼの畦道や河川敷、草地、公園の土手など日当たりの良い場所に群生しています。

 

つくしの特徴

つくしには、以下のような特徴が見られます。

  • 成長のサイクル
    つくしはスギナの胞子茎で春になると、
    地下茎からつくしが伸びる → 胞子を飛ばす → その後、スギナが生えてくる
    というサイクルを繰り返します。

 

  • つくしの構造
    ・茎の部分:節があって、茶色いハカマ(葉の変化した部分)が付いています。

    ・頭の部分(胞子嚢穂):ここから胞子を放出します。

    ・高さ:10cm~20cmほどです。

 

つくしは食べられる?

つくしは春の訪れを感じさせる山菜の一つで、日本ではおひたし・佃煮・天ぷら・卵とじなど、様々な料理に利用されてきました。

しかし、つくしを食べる際にはアク抜き(下処理)が必須です。

つくしの下処理の方法
  1. ハカマを取る
    つくしの茎にある茶色い「ハカマ」を指で摘んで取り除きます。
    ハカマには苦味やえぐみが多く含まれているため、丁寧に取り除くのがポイントです。

 

  1. 水洗いする
    ハカマを取ったつくしをたっぷりの水でよく洗います。
    砂や汚れを落とし、清潔にします。

 

  1. 茹でる(アク抜き)
    沸騰したお湯に塩を少し入れ、つくしを1〜2分茹でます。
    すぐに冷水にさらし、苦味やえぐみを取り除きます。

 

  1. 水にさらす
    30分~1時間ほど水に浸けておくことで、さらにアクが抜けます
    水を数回取り替えると、より食べやすくなります

 

  1. 料理に使う
    佃煮や卵とじ、天ぷらなどにアレンジして楽しめる!

 

つくしの味や食感

つくしはほろ苦さが特徴で、春の山菜らしい風味があります。

天ぷらにするとサクサクした食感になり、佃煮にすると甘辛い味付けがよく染み込みます。

卵とじにすると、ほろ苦さがまろやかになり、食べやすくなります。

つくしに含まれる栄養素
  • ビタミンB群:疲労回復や代謝をサポートします。

  • カリウム:むくみ解消や血圧調整の効果があります。

  • 鉄分:貧血予防になります。

  • ケイ素(シリカ):骨や髪の健康を維持します。

 

つくしには薬効がある?

つくしは昔から民間薬として利用されてきました。

特にスギナには薬効成分が豊富に含まれているため、ヨーロッパや中国の伝統医学でも使用されています。

つくし(スギナ)の主な薬効
  • 利尿作用:むくみ解消・腎臓の働きを助けます。

  • デトックス効果:体内の老廃物を排出します。

  • 風邪予防:抗菌・抗ウイルス作用があります。

  • 骨や髪の健康維持:シリカ(ケイ素)が豊富です。

スギナはお茶としても利用され、「スギナ茶」として健康志向の人に人気があります。

利尿作用やデトックス効果が高いため、体内の老廃物を排出し、むくみや高血圧の改善が期待されます。

ただし、大量に食べるとビタミンB1が欠乏する恐れがあるため、過剰摂取は避けましょう。

また、腎臓に負担がかかる可能性があるため、腎疾患のある人は控えめに摂取しましょう。

 

つくしは「雑草界の最強クラス」?

つくしの親株であるスギナは、除草剤でも枯れない最強の雑草として知られています。

その理由は、地下茎の強さにあります。

地上の茎を刈り取っても、地下茎が生きている限りは再生し、地下茎は地中深く伸び、完全に取り除くのが
困難です。

また、乾燥や寒さにも強く、環境が悪くても生き延びることができます。

農家にとっては、厄介な雑草ですが、実はスギナには土壌改良の効果もあります。

スギナは土の中のケイ素(シリカ)を吸収し、土壌をミネラル豊富にする働きを持っています。

 

つくしの英語名は?

つくし(スギナ)の英語名は「Field Horsetail(野馬のしっぽ)」です。

この名前の由来は、スギナの茎が馬の尻尾のように細長く広がる姿からきています。

また、別名で「Shave Grass(剃る草)」とも呼ばれています。

これは、スギナに含まれるシリカ(ケイ素)が硬く、昔は鍋やフライパンを磨くのに使われていたことに由来します。

 

つくしの花言葉は?

つくしには、以下のような花言葉があります。

  • 「向上心」
    春になるとすぐに顔を出し、ぐんぐん成長する姿が、何事にも前向きに取り組む精神を象徴しています。

 

  • 「驚き」
    茎だけのシンプルな形状ながら、胞子を飛ばして増える仕組みなど、植物としてのユニークな特徴があることから。

 

  •  「努力」
    厳しい冬を乗り越え、春になると再び芽を出す様子が、努力を重ねることの大切さを表しています。

これらの花言葉は、受験生や新生活を迎える人への励ましのメッセージとしてもピッタリですね!

 

おわりに

つくしは、春ならではの自然の恵みを感じられる植物です。

そのほろ苦い味わいと栄養価の高さから、昔ながらの山菜料理として親しまれ、薬草としての役割も担って
きました。

見た目は素朴でも、その生命力や効能には驚くべきものがあります。

春の散策でつくしを見かけたら、ぜひじっくり観察したり、食卓に取り入れて春の味覚を楽しんでみるのは
いかがでしょうか?

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!