凄まじい生命力を持つ春の風物詩
皆さん、こんにちは!
今回はつくしに関する雑学をご紹介します!
春になると、野原や川辺にひょっこりと顔を出すつくし。
その素朴な姿に春の訪れを感じる人も多いのではないでしょうか?
つくしは単なる日本の春の風物詩ではなく、食べられる山菜であり、昔から薬草として利用されてきた歴史もあります。
さらに、親株であるスギナは「雑草界最強」とも言われるほど驚異的な生命力を持つ植物です。
この記事では、つくしの起源や分布、特徴、美味しく食べる方法や意外な雑学まで詳しくご紹介します!
つくしとは?
つくしは、トクサ科スギナ属に分類されるシダ植物の一種で、スギナの胞子茎です。
春になると地面から顔を出し、「春の風物詩」として親しまれています。
つくしの起源と歴史
つくし(スギナ)の仲間であるトクサ科の植物は、約3億年以上前の石炭紀から地球上に存在していました。
かつては「ロボク(蘆木)」という巨大なシダ植物として繁栄し、現在の石炭資源の元となったと考えられています。
日本では、古くからつくしが食用・薬用として利用されてきました。
奈良時代や平安時代の文献には、つくしを食べる記述が見られます。
また、江戸時代には春の山菜として親しまれ、おひたしや佃煮にして食べられていました。
つくしの分布地
つくし(スギナ)は、世界中の温帯地域に広く分布しています。
特に日本では、田んぼの畦道や河川敷、草地、公園の土手など日当たりの良い場所に群生しています。
つくしの特徴
つくしには、以下のような特徴が見られます。
- 成長のサイクル
つくしはスギナの胞子茎で春になると、
地下茎からつくしが伸びる → 胞子を飛ばす → その後、スギナが生えてくる
というサイクルを繰り返します。
- つくしの構造
・茎の部分:節があって、茶色いハカマ(葉の変化した部分)が付いています。
・頭の部分(胞子嚢穂):ここから胞子を放出します。
・高さ:10cm~20cmほどです。
つくしは食べられる?
つくしは春の訪れを感じさせる山菜の一つで、日本ではおひたし・佃煮・天ぷら・卵とじなど、様々な料理に利用されてきました。
しかし、つくしを食べる際にはアク抜き(下処理)が必須です。
つくしの下処理の方法
- ハカマを取る
つくしの茎にある茶色い「ハカマ」を指で摘んで取り除きます。
ハカマには苦味やえぐみが多く含まれているため、丁寧に取り除くのがポイントです。
- 水洗いする
ハカマを取ったつくしをたっぷりの水でよく洗います。
砂や汚れを落とし、清潔にします。
- 茹でる(アク抜き)
沸騰したお湯に塩を少し入れ、つくしを1〜2分茹でます。
すぐに冷水にさらし、苦味やえぐみを取り除きます。
- 水にさらす
30分~1時間ほど水に浸けておくことで、さらにアクが抜けます。
水を数回取り替えると、より食べやすくなります。
- 料理に使う
佃煮や卵とじ、天ぷらなどにアレンジして楽しめる!
つくしの味や食感
つくしはほろ苦さが特徴で、春の山菜らしい風味があります。
天ぷらにするとサクサクした食感になり、佃煮にすると甘辛い味付けがよく染み込みます。
卵とじにすると、ほろ苦さがまろやかになり、食べやすくなります。
つくしに含まれる栄養素
つくしには薬効がある?
つくしは昔から民間薬として利用されてきました。
特にスギナには薬効成分が豊富に含まれているため、ヨーロッパや中国の伝統医学でも使用されています。
つくし(スギナ)の主な薬効
スギナはお茶としても利用され、「スギナ茶」として健康志向の人に人気があります。
利尿作用やデトックス効果が高いため、体内の老廃物を排出し、むくみや高血圧の改善が期待されます。
ただし、大量に食べるとビタミンB1が欠乏する恐れがあるため、過剰摂取は避けましょう。
また、腎臓に負担がかかる可能性があるため、腎疾患のある人は控えめに摂取しましょう。
つくしは「雑草界の最強クラス」?
つくしの親株であるスギナは、除草剤でも枯れない最強の雑草として知られています。
その理由は、地下茎の強さにあります。
地上の茎を刈り取っても、地下茎が生きている限りは再生し、地下茎は地中深く伸び、完全に取り除くのが
困難です。
また、乾燥や寒さにも強く、環境が悪くても生き延びることができます。
農家にとっては、厄介な雑草ですが、実はスギナには土壌改良の効果もあります。
スギナは土の中のケイ素(シリカ)を吸収し、土壌をミネラル豊富にする働きを持っています。
つくしの英語名は?
つくし(スギナ)の英語名は「Field Horsetail(野馬のしっぽ)」です。
この名前の由来は、スギナの茎が馬の尻尾のように細長く広がる姿からきています。
また、別名で「Shave Grass(剃る草)」とも呼ばれています。
これは、スギナに含まれるシリカ(ケイ素)が硬く、昔は鍋やフライパンを磨くのに使われていたことに由来します。
つくしの花言葉は?
つくしには、以下のような花言葉があります。
- 「向上心」
春になるとすぐに顔を出し、ぐんぐん成長する姿が、何事にも前向きに取り組む精神を象徴しています。
- 「驚き」
茎だけのシンプルな形状ながら、胞子を飛ばして増える仕組みなど、植物としてのユニークな特徴があることから。
- 「努力」
厳しい冬を乗り越え、春になると再び芽を出す様子が、努力を重ねることの大切さを表しています。
これらの花言葉は、受験生や新生活を迎える人への励ましのメッセージとしてもピッタリですね!
おわりに
つくしは、春ならではの自然の恵みを感じられる植物です。
そのほろ苦い味わいと栄養価の高さから、昔ながらの山菜料理として親しまれ、薬草としての役割も担って
きました。
見た目は素朴でも、その生命力や効能には驚くべきものがあります。
春の散策でつくしを見かけたら、ぜひじっくり観察したり、食卓に取り入れて春の味覚を楽しんでみるのは
いかがでしょうか?
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!