皆さん、こんにちは!
今回はワサビに関する雑学をご紹介します!
お刺身やお寿司に欠かせないワサビ。
しかし、スーパーで売られているチューブわさびの多くは「本わさび」ではなく「西洋わさび」が主成分って知っていましたか?
ワサビの辛みの正体や、風味を最大限に引き出すすりおろし方、美味しい食べ方など、ワサビの魅力を深掘りします!
山葵(ワサビ)の起源と歴史
ワサビは日本固有の植物でアブラナ科ワサビ属に分類されます。
日本の渓流沿いに自生し、特に本州・四国・九州の冷涼な山間部に分布しています。
「Wasabia japonica」という学名からも分かるように、ワサビは日本原産の植物として世界的に認識されて
います。
奈良時代の『本草和名』に「山葵」という記述があり、古くから薬用として使われていたと考えられます。
平安時代の『和名抄』にも記録があり、宮廷料理の薬味として利用されていました。
鎌倉時代になると、禅宗とともに中国の食文化が入る中で、山葵は精進料理や薬として重宝されました。
江戸時代には、栽培も行われるようになり、静岡県の有東木(うとうぎ)が、日本で最初のわさび栽培地と
されています。
また、江戸時代後期には寿司(握り寿司)の薬味として広まり、現在の「寿司+わさび」のスタイルが定着
しました。
明治時代以降は、日本全国でもワサビの栽培が広まり、海外にも輸出されるようになりました。
山葵の栽培方法
わさびの栽培には「水わさび」と「畑わさび」の2種類があります。
水わさび(沢わさび)
畑わさび
ワサビの美味しい食べ方
ワサビを美味しく食べるには、以下のような方法がオススメです。
- 定番!寿司の薬味
江戸前寿司には欠かせないワサビ。生魚の臭みを消し、味を引き締めます。
- 刺身とともに
マグロや白身魚と相性抜群です!醤油に溶かさず、刺身に直接乗せるのが通の食べ方です。
- わさび丼(静岡名物)
ご飯に生わさび・鰹節・醤油をかけて食べるシンプルな絶品料理です。
- ステーキの薬味
肉の脂っこさを和らげ、旨みを引き立てます。特に牛ステーキやローストビーフと好相性です!
- わさび漬け
静岡名物です。わさびの茎や根を酒粕で漬け込んだ珍味で、日本酒との相性が抜群です!
- わさび茶漬け
炊きたてご飯にわさびを乗せ、熱いだしをかけて食べます。ツンとした辛みがクセになります。
ワサビの栄養価
ワサビには、以下のような栄養価が含まれています。
- ビタミンC:抗酸化作用、美肌効果があります。
- 食物繊維:腸内環境を整えます。
- カリウム:血圧調整、むくみ予防に役立ちます。
- イソチオシアネート:抗菌・抗がん作用、血流促進の効果があります。
ワサビの健康効果
ワサビには、以下のような健康効果が期待できます。
- 抗菌作用(食中毒予防)
ワサビの成分「イソチオシアネート」には、細菌の増殖を抑える効果があり、寿司に使われる理由の一つです。
- 血流改善(冷え性対策)
イソチオシアネートは、血液をサラサラにするはたらきがあり、血行促進効果が期待できます。
- 口臭予防
口内の雑菌を減らし、口臭を抑える効果があります。
- アレルギー抑制
研究によると、ワサビの成分が花粉症などのアレルギー症状を軽減する可能性があるとされています。
- 抗ガン作用
イソチオシアネートには、ガン細胞の増殖を抑える働きがあるといわれています。
「本わさび」と「西洋わさび」の違い
本わさびと西洋わさびには、以下のような違いがあります。
本わさび(日本産)
- 原産地:日本
- 辛み:爽やかでツンとくる
- 香り:清涼感のある香り
- 価格:高価
- 主な用途:寿司や刺身、そば
西洋わさび(ホースラディッシュ)
- 原産地:ヨーロッパ・ロシア
- 辛み:強烈で持続的
- 香り:ほぼ無臭
- 価格:安価
- 主な用途:ローストビーフ、ソース
市販のチューブワサビは、本わさびを含むものもありますが、多くは西洋わさびベースで、主成分が西洋わさびです。
ワサビの辛みの正体
ワサビの辛み成分は「イソチオシアネート」です。
この成分は、ワサビの細胞が破壊されると酵素反応によって生成されます。
ワサビをすりおろすことによって、辛みが最大限に引き出されます。
イソチオシアネートは、揮発性が高いため、時間が経つと辛みが弱まります。
ワサビを美味しく食べるコツ
ワサビを美味しく食べるには、以下のポイントを抑えておくとよいでしょう。
「鮫皮おろし」が最適
鉄製のおろし金は辛み成分を変質させるため、風味が落ちます。
そのため、鮫皮おろしを使うと、細かく滑らかにすりおろせるため、香りと辛みが最大限に引き立ちます。
すりおろした後は数分以内に食べるのがベストです。
冷凍保存すると辛みが飛ぶ
イソチオシアネートは揮発性が高く、冷凍すると辛みが弱まります。
保存する際には、冷蔵庫の野菜室が最適です。
すりおろしたものを小分けにして密閉容器に入れ、冷蔵で保存すると風味をキープしやすいです。
ワサビの美味しい食べ方
- 刺身・寿司
わさびを直接刺身にのせ、醤油には溶かさないのがポイントです!
- そば・うどん
そばの風味を生かすため、つゆに溶かさず、そばの上に乗せます。
- 肉料理(ステーキ・ローストビーフ)
ワサビは肉の脂をさっぱりさせる効果があるため、脂の多い肉料理と相性抜群です!
- わさび醤油
アボカドや冷奴にかけると美味しいです。
おわりに
ワサビは日本固有の植物であり、古くから薬用や食材として利用されてきました。
特に抗菌作用や血流改善などの健康効果が期待され、寿司や刺身の薬味として欠かせません。
食べる際は、本わさびを鮫皮でおろし、加熱せずに生で食べるのが最も美味しい方法です。
ツンとした刺激がクセになるわさび、ぜひ本物の味を楽しんでみてください!
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
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