皆さん、こんにちは!
今回は相撲に関する雑学をご紹介します!
相撲は、日本の伝統文化の一つであり、国技 として親しまれています。
数百年の歴史を持ち、神事や武士の鍛錬として発展してきた相撲は、現在も多くの人々に愛されています。
本記事では、相撲の歴史やルール、魅力、番付の仕組み、観戦の楽しみ方などを詳しく紹介します。
相撲の歴史
相撲の起源は古く、神話の時代にまでさかのぼると言われています。
日本最古の歴史書『日本書紀』には、野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹴速(たいまのけはや)が天皇の前で力比べをしたという記録があります。
平安時代には宮中行事としての「相撲節会(すもうのせちえ)」が行われ、武士の時代になると戦士の訓練としても発展しました。
江戸時代には、現在の「大相撲」の形が確立され、庶民の娯楽として人気を集めました。
相撲の基本ルール
相撲は土俵の中で二人の力士が戦い、次のいずれかの方法で勝敗が決まります。
- 相手を土俵の外に出す(押し出し、寄り切り など)
- 相手を土俵内で倒す(上手投げ、下手投げ など)
- 相手の足の裏以外の体の一部が土俵につく(突き落とし、浴びせ倒し など)
力士は「まわし」だけを身につけ、技を駆使して相手を倒します。
試合は短時間で決着することが多いため、一瞬の攻防が大きな見どころです。
番付の仕組み – 力士のランクとは?
相撲には番付(ランキング)という制度があり、強さに応じて力士の地位が決まります。
- 横綱(よこづな):最高位の称号です。品格・力量ともに優れた力士のみがなれます。
- 大関(おおぜき):横綱に次ぐ地位で、安定した強さが求められます。
- 関脇(せきわけ)・小結(こむすび):上位を目指す有望な力士が集まります。
- 前頭(まえがしら):平幕(ひらまく)とも呼ばれ、幕内力士の大半がここに属します。
- 十両(じゅうりょう):幕内のすぐ下です。給料が支給される「関取」としての地位です。
- 幕下以下:三段目・序二段・序ノ口の力士たちです。ここから上を目指します。
特に横綱は、引退まで地位を維持し続けなければならず、最も厳しい立場にあります。
相撲の見どころ
相撲には、スポーツとしての激しいぶつかり合いだけでなく、伝統的な儀式やしきたりも多くあります。
- 土俵入り:力士が土俵に上がり、所作を行う儀式です。特に横綱土俵入りは必見です。
- 塩まき:力士が塩をまいて土俵を清める。神聖な儀式の一つです。
- 立ち合い:両者がにらみ合い、一気にぶつかる瞬間です。勝敗を分ける大事な場面です。
- 決まり手:相撲には80種類以上の決まり手(勝ち方)があり、技の多様性も面白いです。
また、試合の合間には行司(ぎょうじ)や呼び出しなどの役割の人々が場を盛り上げます。
相撲観戦の楽しみ方
相撲はテレビで観るのも面白いですが、実際に国技館(両国)などで観戦すると、その迫力を体感できます!
観戦チケットの種類
- 溜席(たまりせき):土俵に最も近い席です。迫力満点です。
- 枡席(ますせき):4人1組で座る席です。ゆったり楽しめます。
- 椅子席:上階の座席で気軽に観戦できます。
相撲グルメを楽しむ!
国技館では、名物の焼き鳥やちゃんこ鍋を味わうことができます。
また、近年では外国人観光客にも人気が高まり、相撲部屋でのちゃんこ体験ツアーなども人気です。
相撲の土俵にはどんな秘密がある?
相撲の土俵は単なる競技場ではなく、神聖な意味を持つ特別な場所です。
その構造やしきたりには、長い歴史の中で培われた独特の工夫が詰まっています。
土俵の基本構造と「俵(たわら)」の役割
土俵は直径4.55mの円形の競技場で、高さ約34~60cmの土台の上に作られます。
土俵の外周には「俵」と呼ばれる藁(わら)で作られた袋 が埋め込まれています。
俵の中には土や砂が詰められ、力士が踏み込むと独特の弾力を感じます。
力士はこの俵を使って巧みに踏ん張ったり、相手を押し出す技を仕掛けたりします。
俵が少しでも外側にずれると「踏み出し」が認められ、負けが確定するため、土俵際の攻防が白熱します。
土俵は粘土質の土で作られ、表面は砂で覆われています。
この砂は「化粧砂」と呼ばれ、神聖な意味を持っています。
試合が終わるたびに、行司や呼び出しが砂を均して土俵を整えます。
土俵の下に「しめ縄」が埋められている理由
相撲は元々神事の一環であり、土俵も神聖な場所とされています。
そのため、土俵の下には「しめ縄」が埋められ、神聖さを象徴しています。
本場所の前日には、土俵の安全と力士の無事を祈る「土俵祭り」 が行われます。
土俵中央に、昆布・スルメ・洗米・酒・塩 などが供えられ、土俵を清めます。
神事としての意味合いが強く、現在でも続けられています。
力士の食生活は?
力士は大きな体を維持し、力強い相撲を取るために、特別な食生活を送っています。
一般的な人は3食の食事を摂りますが、力士は朝食を取らないのが基本です。
朝稽古を終えた後に大量の昼食を食べて、昼寝をすることで体を大きくします。
また、夕食も大量に摂取し、就寝時までに栄養を体に蓄えます。
この食生活は、体重を効率よく増やすための戦略であり、食事の後に寝ることで、摂取したカロリーが脂肪や筋肉に変わりやすくなります。
ちゃんこ鍋とは?
力士の食事といえば、ちゃんこ鍋が有名です。
ちゃんこ鍋は、肉・魚・野菜・豆腐などをふんだんに入れた栄養満点の鍋料理です。
体重を増やしながら、筋肉をつけるための理想的なメニューです。
各相撲部屋ごとに秘伝のレシピ があり、味付けや具材が異なります。
力士はお酒をたくさん飲む?
力士は食事だけでなく、お酒もたくさん飲みます。
ビールや日本酒を大量に飲むことで、さらにカロリーを摂取 し、体を大きくします。
一方で、最近は健康管理のため、飲酒を控える力士も増えています。
女性は土俵に上がれない?
相撲の土俵には、伝統的に女性が上がることが許されていません。
これは、神道の考え方に基づく「女人禁制(にょにんきんせい)」 という伝統に由来します。
相撲は元々、神事として行われてきました。
神道の考え方では、「土俵は神聖な場所」 であり、女性が入ると「穢れ(けがれ)」とされています。
そのため、長い間「女性は土俵に上がれない」というルールが守られてきました。
しかし、2000年以降は女性が土俵に上がることを求める声が高まっています。
2018年、京都府舞鶴市で市長が土俵上で倒れた際、救助のために女性が土俵に上がったところ、「女性は土俵から降りるように」というアナウンスが流れ、問題となりました。
「命を救うための行動なのに、なぜ女性は土俵に上がれないのか?」という疑問が全国的に議論されました。
一部の地方巡業では、女性市長や女性議員が土俵に上がるケースも出てきており、時代の変化とともに議論が続いています。
おわりに
相撲は、日本の伝統文化でありながら、迫力のあるスポーツとしても楽しめる魅力的な競技です。
歴史の重みを感じる儀式、熱い戦いが繰り広げられる土俵、そして相撲ならではのグルメまで、様々な楽しみ方があります。
ぜひ一度、国技館や地方巡業で相撲を生で観戦し、その迫力を体感してみてください!
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
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