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カーリングに関する雑学!

「氷上のチェス」と呼ばれる戦略的スポーツ

皆さん、こんにちは!

今回はカーリングに関する雑学をご紹介します!

カーリングは「氷上のチェス」とも呼ばれる戦略的なスポーツであり、約500年前のスコットランドで誕生
しました。

石を氷上で滑らせるこの競技は、長い歴史の中で進化し、現在では冬季オリンピックの正式種目として世界中で親しまれています。

日本でも1998年の長野オリンピックを契機に注目され、近年では日本代表チームが世界大会で活躍するなど、人気が高まっています。

 

カーリングの歴史と発祥

カーリングの起源は、16世紀初頭のスコットランドにまでさかのぼります。

農民たちが凍った湖や池の上で石を滑らせる遊びとして始まりました。

最古のカーリングストーンは、1511年のものがスコットランドで発見されています。

この競技は、やがてルールが整備され、1838年スコットランドでグランド・カーリング・クラブが設立されました。

これが後の世界カーリング連盟の原型となり、近代スポーツとして発展しました。

19世紀にはカナダに渡り、極寒の気候が適していたことから急速に普及し、現在でもカナダはカーリング
強豪国として知られています。

オリンピック競技としての歴史は、1924年シャモニー冬季五輪で公式種目として採用されましたが、その後一時除外されました。

しかし、1998年の長野オリンピックで正式種目に復活し、日本でもカーリングの人気が高まりました。

 

カーリングの基本ルールと魅力

カーリングは1チーム4人で構成され、氷上に描かれた円(ハウス)を狙いながらストーンを投げる競技です。

試合は10エンド(1エンド=1回の攻防)で行われ、最後にハウス内のストーンの位置で得点を競います。

  • カーリングの特徴的なプレー
    🟠 スイープ
    ストーンの進行方向を変えるために氷をブラシでこする技術です。
    スピードや方向を微調整する重要な役割を持ちます。

    🟠 テイクアウト
    相手のストーンを弾き飛ばすショットです。攻撃的な戦術に用いられます。

    🟠 ドローショット
    自分のストーンをハウス内に正確に止めるショットです。戦略的な配置が鍵を握ります。

このように、単なる力勝負ではなく、戦略と精密なコントロールが求められるのがカーリングの魅力です。

 

日本におけるカーリングの発展

日本でカーリングが本格的に普及したのは、1970年代の北海道です。

特に長野オリンピック(1998年)で日本代表が出場したことで注目を集めました。

さらに、2018年の平昌オリンピックで女子カーリングロコ・ソラーレ」が銅メダルを獲得したことが大きな転機となり、全国的にカーリング人気が高まりました。  

現在、日本国内には北海道・長野・青森を中心にカーリング専用施設が増え、アマチュアからプロまで多くの選手が活躍しています。

 

カーリングストーンの秘密

カーリングストーンは、スコットランドのアイルサ・クレイグ島産の花崗岩から作られています。

この島は、スコットランドの西海岸沖に浮かぶ無人島で、古くからカーリングストーンの聖地として知られています。

なぜアイルサ・クレイグ島の花崗岩が使われるのか?

この島の花崗岩には、カーリングストーンに必要な3つの特徴が備わっています。

  • 水を吸収しにくい(低吸水性)
    カーリングストーンは氷上を滑るため、水分を吸収すると表面が劣化してしまいます。
    しかし、アイルサ・クレイグ島の花崗岩は非常に緻密で水をほとんど吸収せず、長期間使用できます

 

  • 衝撃に強く、耐久性が高い
    カーリングではストーン同士が激しくぶつかるため、衝撃に耐えられる石でなければなりません。
    アイルサ・クレイグ島の花崗岩は、硬度が高く割れにくいため、公式戦で長年使用されています。

 

  • 適度な摩擦とスムーズな滑り
    カーリングストーンの底面(ランニングバンド)は、氷と接触する部分が少し盛り上がっており、適度な摩擦を生み出します
    このおかげで、ストーンが回転しながら正確に滑ることが可能になります

 

ストーンの製造工程

アイルサ・クレイグ島の花崗岩を使ってカーリングストーンを製造しているのは、スコットランドのキーズ&ハミルトン社です。

世界のほとんどのカーリングストーンはこの会社が製造しており、国際試合でも公式に使用されています。

ストーンの製造には以下の工程があります。

  1. 花崗岩の採掘:アイルサ・クレイグ島から花崗岩を採取します。

  2. 成形:石を円盤状にカットし、表面を滑らかに加工します。

  3. 底面の加工:ランニングバンド(底面の接触部分)を精密に削ります。

  4. 仕上げとテスト:重量やバランスを調整し、試験を行います。

一つのストーンの重さは約19.1kg(44ポンド)です。

すべてのストーンが均一な性能を持つように作られています。

 

氷の管理が勝敗を決める

カーリングの氷は、普通のスケートリンクとは違い、特殊な処理が施されています。

その重要な要素が「ペブル」です。

ペブルとは、氷の表面に均一に撒かれた細かい水滴を凍らせたもののことです。

試合前に専用のスプレーを使って氷に水滴を散布し、それが凍ることで細かな凹凸ができます。

これによって、ストーンが適度に滑るようになるのです。

なぜペブルが重要なのでしょうか?それには、以下のような理由があります。

  • 摩擦を調整し、スムーズな滑りを実現
    氷が完全にツルツルだと、ストーンがコントロールしづらくなります。
    ペブルの細かな凹凸があることで、ストーンが適切な摩擦を受けながら滑ることができます

 

  • ストーンの回転(カーブ)が生まれる
    カーリングストーンは回転しながら滑り、ペブルが適切に配置されていないとカーブしにくくなります
    選手はペブルの状態を確認しながら投球の回転やスイープの強さを調整します。

 

  • 氷のコンディションを均一にする
    試合中に氷の温度や湿度が変わると、ストーンの動きも影響を受けます
    そのため、ペブルを均一に配置し、リンク全体のコンディションを保つことが重要です。

カーリングの試合では、「アイスメイカー」と呼ばれる専門の技術者が氷の状態を管理します。

彼らは温度や湿度を調整し、試合ごとに最適なペブルを作ることで、公平な競技環境を維持しています。

 

おわりに

カーリングは、500年の歴史を持つスコットランド発祥のスポーツであり、戦略と技術が求められる「氷上のチェス」として人気を集めています。

日本では1998年の長野オリンピックをきっかけに広まり、現在では世界の舞台で活躍する日本代表選手たちの姿が話題になっています。

今後も、日本国内でのカーリングのさらなる発展が期待されます。

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!