皆さん、こんにちは!
今回はアニサキスに関する雑学をご紹介します!
生魚を食べた後に激しい腹痛に襲われることがあるアニサキス症。
近年、寿司や刺身を食べる機会が増える中で、この寄生虫による食中毒の報告が増えています。
本記事では、アニサキスの生態や発生原因、症状、予防策、万が一感染した場合の対処法について詳しく解説します。
アニサキスとは?
アニサキスは、クジラやイルカなどの海洋哺乳類の体内を終宿主とする寄生虫です。
元々は海に生息する寄生虫ですが、その幼虫が魚介類に寄生し、それを人間が生で食べることでアニサキス症を引き起こします。
- アニサキスの特徴
📏 体長2〜3cm、太さ0.5〜1mmほどの白色の線状の寄生虫です。
🐟 サバ、イカ、アジ、サーモン、タラなどの魚介類に寄生します。
🌡 低温(−20℃以下)や加熱(60℃以上)で死滅します。
アニサキス症とは? その症状と発症メカニズム
アニサキス症は、アニサキス幼虫が胃や腸の壁に侵入することで発症します。
特に胃に寄生すると短時間で強烈な痛みを引き起こします。
主な症状
- 胃アニサキス症(摂取後数時間〜10時間以内に発症)
・激しいみぞおちの痛み
・吐き気・嘔吐
・胃の不快感
- 腸アニサキス症(摂取後10時間以上〜数日後に発症)
・激しい腹痛(特に下腹部)
・腸閉塞のような症状
・下痢や嘔吐を伴うことも
どんな魚にアニサキスがいるのか?
アニサキスは、多くの魚介類に寄生する可能性がありますが、特に以下の魚種での報告が多いです。
- サバ:内臓、筋肉
- アジ:内臓、筋肉
- サーモン:内臓、筋肉
- イカ:内臓、筋肉
- タラ:内臓、筋肉
- カツオ:内臓、筋肉
- ホッケ:内臓、筋肉
特にサバの生食(〆サバなど)はアニサキス症のリスクが高いとされています。
アニサキス症の予防策
アニサキス症は、以下のようにして予防できます。
- 加熱処理をする
60℃以上で1分間以上の加熱をすると、アニサキスは死滅します。
焼き魚や煮魚なら安全に食べることができます。
- 冷凍処理をする
-20℃以下で24時間以上冷凍すると、アニサキスは死滅します。
家庭用冷凍庫(-18℃)では完全に死滅しない可能性があるため、業務用冷凍庫での冷凍が推奨されます。
- 目視で確認し、除去する
生魚を食べる前に、目視でアニサキスがいないか確認することが大切です。
特に内臓周辺や筋肉部分に寄生することが多いため、注意深く観察しましょう。
- 内臓を早めに取り除く
アニサキスは魚の内臓に多く寄生しているため、新鮮なうちに内臓を取り除き、筋肉への移動を防ぐことが重要です。
アニサキス症になってしまったら?
もしアニサキス症の疑いがある場合、以下の対応をしましょう。
- 自然に治ることもあるが要注意
アニサキスは人間の体内では長く生存できず、数日で死滅します。
しかし、胃壁や腸壁に深く入り込むと、強い痛みが続くため、病院での処置が必要です。
おわりに
生魚を安全に楽しむためには、加熱・冷凍・目視確認の3つを意識することが重要です。
また、万が一感染してしまった場合は、自己判断せずに速やかに病院で処置を受けることが大切です。
美味しい刺身や寿司を安全に楽しむために、アニサキス対策をしっかり行いましょう!
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
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