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おはぎに関する雑学!

 

皆さん、こんにちは!

今回はおはぎに関する雑学をご紹介します!

 

おはぎの発祥と歴史

おはぎの原型は、奈良時代に中国から伝わった「唐菓子(からくだもの)」とされています。

唐菓子には、もち米や小豆を使った菓子があり、日本においても儀式やお祝い事の際に用いられるようになりました。  

江戸時代になると、庶民の間で「ぼたもち(牡丹餅)」という名前で親しまれ、米と小豆を使った甘いお菓子として定着しました。

 

おはぎとぼたもちの違い

おはぎとぼたもちは、基本的に同じ食べ物ですが、季節によって呼び名が異なります。

  • 春のお彼岸(3月):ぼたもち(牡丹の花に由来しています)

  • 秋のお彼岸(9月):おはぎ(萩の花に由来しています)

春は大きめでふっくらした形、秋は小ぶりで細長い形になることが多いです。

 

おはぎの作り方

おはぎは以下の材料と作り方によって、作ることができます。

材料(約10個分)
  • もち米:1合

  • うるち米:0.5合(またはもち米1.5合)

  • 水:適量

  • 小豆(または市販のあんこ):200g

  • 砂糖:100g

  • 塩:ひとつまみ

  • きな粉:適量
作り方
  1. 小豆を煮る(あんこ作り)
    小豆を水で洗い、たっぷりの水で茹でます。
    煮立ったらお湯を捨て、再び水を入れて煮ます(渋抜き)。
    柔らかくなったら砂糖と塩を加え、練りながら煮詰めます。

 

  1. もち米を炊く
    もち米とうるち米を洗い、30分ほど浸水させます。炊飯器または鍋で炊きます。

 

  1. ご飯を軽く潰す
    炊きあがったご飯をすりこぎやヘラで半分ほど潰します。

 

  1. 成形して仕上げる
    手を濡らしてご飯を丸め、あんこで包みます。
    きな粉バージョンは、丸めたご飯に砂糖・塩を混ぜたきな粉をまぶします。

 

おはぎの栄養価

おはぎは、主に炭水化物・タンパク質・ビタミン・ミネラルが含まれています。

おはぎ100gあたりの栄養素は以下の通りです。

  • エネルギー:約230~250kcal

  • 炭水化物:50g(エネルギー源)

  • タンパク質:4~6g

  • 脂質:0.5~1g

  • 食物繊維:2~3g(腸内環境を整える 

  • 鉄分:1.5~2mg(貧血予防)

  • カリウム:100mg(むくみ防止)

特に小豆は鉄分や食物繊維が豊富で、女性や貧血気味の人にもオススメです。

 

おはぎの健康効果

おはぎには、以下のような健康効果が期待できます。

  • 小豆の健康効果
    ✅ 鉄分が豊富:貧血予防に効果的です。

    ポリフェノール含有:抗酸化作用があり、美肌効果が期待できます。

    ✅ 食物繊維たっぷり:便秘解消や腸内環境の改善に役立ちます。

 

  • もち米の健康効果
    ✅ 消化吸収が良い:胃腸に優しく、体力回復に適しています。

    ✅ エネルギー補給に最適:疲れやすいときにオススメです。

 

ただし、糖分が多いため食べすぎには注意が必要です。

 

おはぎはなぜお彼岸に食べるのか?

おはぎ(ぼたもち)は、日本の伝統行事である「お彼岸」に欠かせない食べ物です。

お彼岸は、春分の日秋分の日を中心に前後3日間ずつ、計7日間行われる仏教行事であり、ご先祖様を供養
する期間とされています。

お彼岸は、仏教の教えに由来しており、「此岸(しがん)」=私たちが生きている世界と「彼岸(ひがん)」=悟りの世界(仏の世界)が最も近づく時期とされています。

この期間に先祖供養をすることで、極楽浄土へと導かれると考えられてきました。

このお彼岸にお供えする代表的な食べ物がおはぎ(ぼたもち)です。

 

小豆の赤色には魔除けの意味がある

昔から、赤色には邪気を払う力があると考えられていました。

日本では古来より「赤い色」=厄除け・魔除けとされており、小豆の赤色は、悪霊や災厄を祓う力があると
信じられてきました。

そのため、仏壇やお墓に供え、ご先祖様の供養に使われるようになりました。

また、小豆は貴重な食材であり、お祝いごとや特別な日(正月、節句、法事など)にも用いられていました。

 

もち米=五穀豊穣の象徴

おはぎに使われるもち米も、古来より五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る食べ物とされてきました。

もち米は粘り気が強く、「ご先祖様と縁を結ぶ」という意味も込められています。

このように、おはぎは「ご先祖様の供養」「魔除け」「五穀豊穣を祈る」という意味を持つ大切な食べ物
として、お彼岸に食べられるようになったのです。

 

江戸時代、おはぎは贅沢品だった!

現在では簡単に手に入る砂糖ですが、江戸時代は高級品でした。

江戸時代前期(1603年~1700年代)、砂糖は輸入品が中心で、薬として使われるほど貴重でした。

江戸時代中期以降(1700年代後半)は、国内でも砂糖の生産が始まり、少しずつ庶民にも広がりました。

それでも、庶民が普段食べることはできず、特別な日だけの贅沢品でした。

特にお彼岸などの年中行事やお祝い事においては、甘いものが貴重な栄養源となったため、おはぎを作る習慣が生まれました。

 

地域ごとのおはぎの違い

おはぎ(ぼたもち)は全国的に食べられていますが、地域ごとに特徴があります。

  • 関東地方:甘めのあんこが主流
    こしあんを使うことが多く、滑らかな食感を好む傾向があります
    甘さが強めで、砂糖をしっかり使っています。
    きな粉やゴマをまぶしたものもあります。

 

  • 関西地方:こしあん派が多い
    粒あんよりもこしあんが一般的で、のどごしを重視しています
    もち米のつぶし方がやや粗めで、食感が残っています。

 

  • 東北・北海道:甘じょっぱい味付けや、ごま・ずんだを使う
    北海道は小豆の産地が多いため、特におはぎ文化が根強いです。
    砂糖と塩をバランスよく使った甘じょっぱいあんこが特徴です。
    ずんだ(枝豆をすりつぶしたもの)を使ったおはぎが有名です。

 

  • 九州地方:砂糖たっぷりの甘い味
    鹿児島などは、黒砂糖を使ったあんこが人気です。
    もち米の比率が高く、柔らかい食感が特徴です。

このように、地域ごとに味の好みや食感が異なるのも、おはぎの面白いところです。

 

おわりに

おはぎは、昔から日本人に愛される伝統和菓子で、シンプルながら栄養価も高く、健康にも良い食べ物です。

お彼岸や季節の変わり目に食べる習慣があり、小豆のパワーで邪気を払うという意味も込められています。

自宅でも簡単に作れるので、ぜひ手作りのおはぎにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

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