イギリスの空の玄関口
皆さん、こんにちは!
今回はヒースロー空港に関する雑学をご紹介します!
ロンドン・ヒースロー空港は、イギリス最大かつ世界有数の国際空港です。
年間7,000万人以上の旅客が利用し、世界各国とイギリスを結ぶハブ空港として重要な役割を果たしています。
ロンドン旅行やヨーロッパ経由の航空便を利用する際、多くの人がヒースロー空港を経由することでしょう。
本記事では、ヒースロー空港の歴史や特徴、便利な情報について詳しく紹介します。
ヒースロー空港の基本情報
ヒースロー空港は、ロンドン市内からアクセスしやすく、多くの航空会社が就航する世界的なハブ空港です。
特にブリティッシュ・エアウェイズ(BA)やヴァージン・アトランティック航空の拠点空港として知られて
います。
- 所在地:ロンドン中心部から約23km西
- 開港:1946年
- 旅客数:年間約7,000万人(世界トップクラス)
- ターミナル:ターミナル2〜5(ターミナル1は閉鎖)
- アクセス:地下鉄ピカデリー線、ヒースローエクスプレス、バス、タクシー
ヒースロー空港の歴史
ヒースロー空港の歴史は、第二次世界大戦中の1944年に軍用飛行場として建設されたことに始まります。
戦後の1946年に民間空港として開港し、当初は小規模な運用でしたが、イギリスの経済発展とともに拡張
され、現在ではヨーロッパ最大級の空港へと成長しました。
- 1955年:ターミナル1が開設され、本格的な国際空港へ発展しました。
- 1970年代:コンコルドの運航が開始しました。
- 2008年:ターミナル5がオープンし、ブリティッシュ・エアウェイズの拠点になりました。
- 2014年:ターミナル2がリニューアルオープンしました。
- 現在:ロンドンの国際玄関口として世界中の航空会社が利用しています。
ヒースロー空港は、長年に渡ってヨーロッパの主要空港としての地位を築き、現在も拡張計画が進められて
います。
ヒースロー空港のターミナルと施設
ヒースロー空港には、5つのターミナルがあり、各ターミナルの特徴は以下の通りです。
- T2(ターミナル2)
スターアライアンス系航空会社(ANA、ルフトハンザなど)最新設備が整ったターミナルです。 - T3(ターミナル3)
ワンワールド&スカイチーム系航空会社(JAL、カンタスなど)長距離国際線が多いです。 - T4(ターミナル4)
主に中東・アジア系航空会社(KLM、エティハドなど)高級ラウンジが充実しています。 - T5(ターミナル5)
ブリティッシュ・エアウェイズ専用 | 空港内で最も広いターミナルです。
ヒースロー空港は、広大な空港でありながら、各ターミナル間の移動がスムーズにできるように設計がされています。
特にターミナル5は、ブリティッシュ・エアウェイズの専用ターミナルで、最新の設備が整っています。
ヒースロー空港のアクセス
最も早くロンドン市内に行くならヒースローエクスプレス、安く行きたいのであれば、地下鉄ピカデリー線がオススメです。
- ヒースローエクスプレス
🕑 所要時間:パディントン駅まで約15分
💰 料金:£25〜
🚃 特徴:最速・快適
- 地下鉄ピカデリー線
🕑 所要時間:ロンドン中心部まで約50分
💰 料金:£5〜6
🚊 特徴:最安・本数多い
- タクシー
🕑 所要時間:約45分〜1時間
💰 料金:£70〜100
🚕 特徴:荷物が多い時に便利
- バス・コーチ
🕑 所要時間:約1時間〜1時間半
💰 料金:£10〜15
🚌 特徴:長距離移動に便利
ヒースロー空港の便利な施設
ヒースロー空港には、以下のようなグルメ・ショッピング・ラウンジが揃っています。
- グルメ・レストラン
空港内には多くのレストランやカフェがあります。
🍽 Gordon Ramsay Plane Food(T5)
ミシュランスターシェフによるモダンブリティッシュ料理が楽しめます。
🍽 Wagamama(T5)
日本風のラーメン・丼ぶりが楽しめます。
🍽 Caviar House & Prunier(T3)
高級キャビアとシャンパンが楽しめます。
- ショッピング
免税店や高級ブランドショップも充実しています。
🛍 Harrods(T5):ロンドン名物の高級百貨店です。
🛍 Dior, Gucci, Chanel(T3/T5):ハイブランドが揃います。
🛍 World Duty Free(各ターミナル):お酒やコスメ、チョコレートなどが安く買えます。
- ラウンジ
ファーストクラスやビジネスクラス利用者向けのラウンジも多数あります。
💺 British Airways Galleries Lounge(T5):快適な空間でリラックスできます。
💺 Plaza Premium Lounge(T2/T4):プライオリティパスでも利用可能です。
世界で最も混雑する空港の一つ
ヒースロー空港は、世界トップクラスの混雑を誇る空港の一つです。
2023年のデータでは、年間約7,000万人以上の旅客が利用しており、1日あたりの離着陸回数は約1,300便にも及びます。
特に朝と夕方のラッシュアワー(7:00~10:00、16:00~19:00)は、各航空会社が多くの便を集中させる
ため、滑走路の使用スケジュールが分単位で管理されています。
その混雑の理由は、以下の点にあります。
- ロンドンの玄関口
ヨーロッパ最大の金融都市・ロンドンに直結する主要空港であること - 地理的なハブ
北米、ヨーロッパ、アジアを繋ぐ中継地点として最適な位置にある - 滑走路の制限
ヒースロー空港には2本の滑走路しかなく、世界の主要空港と比べて少ない
(例えば、ドバイ国際空港は4本、アムステルダム・スキポール空港は6本)
こうした混雑を解消するための対策として、以下のことが行われています。
- 第三滑走路の計画
ヒースロー空港では、もう1本の滑走路を建設する計画が何十年も前から議論されていますが、環境問題や騒音問題により中々実現していません。 - 飛行機の発着時間の厳格な管理
5分単位でスロット(発着枠)が設定され、遅延を最小限に抑えています。
ロイヤルファミリーも利用する特別なVIPルート
ヒースロー空港には、ロイヤル・VIPターミナルと呼ばれる特別な施設があります。
これは、英国王室や各国の要人、大富豪などが利用する、一般の旅客とは完全に分離された専用エリアです。
ロイヤルVIPルートには以下のような特徴があります。
- 完全プライベートなチェックイン
通常のチェックインカウンターではなく、王室専用の入り口から直接手続きを行います。 - 専用の保安検査場
一般の乗客と同じ保安検査場を通らず、専用のセキュリティチェックを受けます。 - リムジンで飛行機へ直行
ターミナルのラウンジでくつろいだ後、飛行機の搭乗口まで専用車で移動します。
誰が利用できるのか?
一般の乗客は、このルートを利用することができませんが、約3,000ポンド(約60万円)を支払えば、プライベートVIPサービスを受けることが可能です(ただし王族専用ルートとは別)。
「ヒースロー・ギャップ」とは?
「ヒースロー・ギャップ」とは、ヒースロー空港周辺の雲が他の地域より少なくなる現象のことを指します。
この現象により、悪天候の日でもヒースロー空港では比較的安定した離着陸が可能になります。
なぜヒースロー・ギャップが発生するのか?それには、いくつかの理由が考えられています。
- ロンドン市街地のヒートアイランド効果
ヒースロー空港周辺のロンドン市街地は、多くの建物や車が発する熱により、他の地域よりも気温が高くなりやすいです。
温暖な空気が上昇しやすくなり、雲が発生しにくい状態になります。
- 飛行機の影響
毎日1,300便以上もの飛行機が離着陸しているため、エンジンの熱や気流が雲を散らしてしまう可能性が
あります。
飛行機が作り出す空気の流れ(ボウエイク現象)が雲を押し流すとも言われています。
この現象のおかげで、ヒースロー空港ではロンドン市内の他の地域に比べて、霧や低い雲による欠航や遅延が少ないと言われています。
飛行機の運航の安定性を保つ要因の一つになっています。
おわりに
ヒースロー空港は、単なる空港ではなく、ショッピングやグルメ、ラウンジなど楽しめる要素が満載です。
ロンドン観光やヨーロッパ旅行の際には、ヒースロー空港の魅力を存分に活用しましょう!
あなたの次の旅行は、ヒースロー空港経由ですか?
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!