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ヒヨドリに関する雑学!

渡りと定住を行う身近な存在の鳥

皆さん、こんにちは!

今回はヒヨドリに関する雑学をご紹介します!

ヒヨドリ(鵯)は、日本をはじめとする東アジアに広く分布する中型の鳥で、都市部でもよく見かける身近な存在です。

特有の「ピーヨ、ピーヨ」という鳴き声が名前の由来になったとされています。

今回は、ヒヨドリの起源や生息地、特徴、生態、そして意外な雑学について詳しく紹介します。

 

ヒヨドリの起源

ヒヨドリは、ヒヨドリ科に属する鳥類です。

ヒヨドリ科はアジアやアフリカを中心に約150種が分布していますが、ヒヨドリはその中でも比較的寒冷地に適応した種とされています。

化石記録などから、ヒヨドリの祖先は東南アジアや中国南部から北上し、日本列島を含む東アジアに定着したと考えられています。

 

ヒヨドリの生息地

ヒヨドリは、日本、韓国、中国東部、台湾など東アジアを中心に生息しています。

  • 日本全国に分布
    本州、四国、九州はもちろん、北海道や沖縄でも見ることができます。
    特に冬になると、寒冷地の個体が温暖な地域へ移動する渡りを行います。

 

  • 都市部から山地まで幅広く生息
    森林、公園、住宅街、農地など様々な環境に適応します
    果樹園や庭先の花の蜜を求めて訪れることも多いです。

 

  • 季節ごとの移動
    北海道などの寒冷地では、冬に本州以南へ移動する個体が多いです。
    沖縄や南西諸島では、通年を通して定住する個体も存在します

 

ヒヨドリの特徴

ヒヨドリの体長約27cmで、スズメより大きくハトより小さいサイズです。

体色は灰色から茶褐色で、頭部がややふんわりとした毛並みをしています。

黒いくちばしと赤みがかった頬が特徴的です。

「ピーヨ、ピーヨ」と甲高い声で鳴くことが名前の由来です。

個体によって鳴き方が違い、特に繁殖期には複雑なさえずりを聞くことができます。

 

ヒヨドリの生態

ヒヨドリは雑食性で、主に果実や花の蜜を食し、特に柿やミカン、サクランボなどを好みます。  

彼らは果実や花の蜜だけでなく、昆虫や木の実も食しています。

春〜夏は花の蜜を、秋〜冬は果実を中心に食べています。

ヒヨドリは3月〜7月に繁殖期を迎え、低木や建物の隙間に巣を作ることが多いです。  

1回の産卵数は3〜5個で、約14日間で孵化します。

彼らの天敵であるカラスや猛禽類(フクロウ、トビ)に狙われることがあり、ヒナはヘビやネコに襲われる
こともあります。

 

渡り鳥だけど定住する個体もいる?

ヒヨドリは本来、季節ごとに移動する渡り鳥として知られていますが、日本では地域によって渡る個体と定住する個体が混在しています。

特に北海道や東北地方に生息しているヒヨドリは、冬になるとエサを求めて本州や九州など温暖な地域へ移動します。

これらの個体は春になると、繁殖のために再び北へ戻っていきます。

一方で、関東以西の都市部や温暖な地域に住むヒヨドリは、一年中同じ場所に留まる傾向が強いです。

特に都市部では、冬でも木の実や花の蜜などの食料が豊富にあるため、移動せずにそのまま生活する個体が
増えています。

寒冷地の個体は南下し、温暖地の個体は定住する傾向があります。

都市部においては人工的な環境に適応し、一年中観察できます。

気候変動の影響で、従来渡りをしていた地域のヒヨドリが定住するケースも増加しています。

 

農家にとっては害鳥?

ヒヨドリは果実を好んで食べるため、特に農作物に被害を与える鳥として知られています。

主に以下のような農作物が被害を受けやすいです。

  •  柑橘類(ミカン、デコポン、ポンカンなど)

  • ブドウ(巨峰、シャインマスカットなど)

  • サクランボ、イチゴ、柿などの果樹

  • トマトやナスなどの野菜も被害に遭うことがある

農家にとっては、収穫前の果実を食べられてしまうのは大きな損失に繋がります。

そのため、ネットを張ったり、防鳥対策を施したりして被害を防ぐ努力をしています。

 

害虫を食べる益鳥でもある

ヒヨドリは果物だけでなく、昆虫や害虫を食べる習性も持っています。

農作物を荒らすイモムシやカメムシ、ハムシ類などを捕食するため、農業において害虫駆除の役割を果たしている面もあります。

そのため、一概に害鳥と決めつけるのではなく、生態系のバランスを考えて付き合うことが重要と言えます。

 

花の受粉を助ける「ポリネーター」

ヒヨドリは花の蜜を吸うために、花粉を運ぶ「ポリネーター(送粉者)」としての役割を持っています。

ヒヨドリは主に以下のような花の蜜を吸っています。

特に冬場は昆虫が少なくなるため、ハチや蝶に代わって花粉を運ぶ鳥として、ヒヨドリは重要な役割を果たします。

ヒヨドリは蜜を吸う際、花の奥にくちばしを差し込み、その時に花粉がくちばしや顔に付着します。

そして、別の花に移動した際に付着した花粉が受粉を助けます。

彼らが花の蜜を求めて飛び回ることで、結果的に植物の繁殖を助けることになっています。

これはミツバチや蝶と同じ役割であり、生態系の中で非常に大切なはたらきです。

 

都市環境にも適応中

ヒヨドリは本来、森林や雑木林に生息する鳥でした。

しかし、近年では都市部でもよく見られるようになっています。

都市では主に以下のような場所でよく見かけます。

  • 公園や街路樹 → エサとなる花や果実がある

  • マンションやビルの屋上 → 巣作りに適した場所がある

  • 庭先やベランダ → 果実や植物が豊富

特に都市部ではヒトの生活圏に適応しており、高層ビルの植え込みや商業施設の庭園などにも姿を現すことが増えています。

彼らが都市に適応したのには、以下のような理由があります。

  • エサが豊富:公園や庭の花や果実が1年中手に入る

  • 天敵が少ない:都市部では猛禽類(ワシ・タカなど)が少ないため安全

  • 温暖な環境:都市部は冬でも気温が下がりにくく、越冬しやすい

一方で、都市部に住みついたヒヨドリは人間とのトラブルも増えており、ゴミを漁る、ベランダを汚すなどの問題も発生しています。

 

おわりに

ヒヨドリは日本全国に生息する身近な鳥でありながら、渡りや食性、生態など興味深い特徴を持っています。

農作物への影響がある一方で、花粉を運ぶなどの生態系への貢献も大きい鳥です。

次回、ヒヨドリを見かけたら、その鳴き声や行動をじっくり観察してみてはいかがでしょうか?

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!