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馬インフルエンザに関する雑学

🐎 馬にも「風邪」があるってホント? 🐎

皆さん、こんにちは。

今回は馬インフルエンザに関する雑学をご紹介します。

「インフルエンザ」と聞くと人間の病気を思い浮かべますが、実は馬にも感染するインフルエンザがあるのをご存知ですか?

その名も「馬インフルエンザ」、通称「馬インフル」です。

このウイルスに感染すると、馬も発熱や咳などの風邪のような症状を起こします。

競馬ファン、馬好き、動物に関心のある人はもちろん、獣医療や感染症に興味のある方にもぜひ知ってほしいテーマです。

 

🐎 馬インフルエンザとは?

馬インフルエンザは、インフルエンザA型ウイルスの一種(H3N8など)によって引き起こされる、馬特有の
急性ウイルス性呼吸器感染症です。

非常に感染力が強いのが特徴で、馬同士の接触、空気感染(飛沫)で広がります。

潜伏期間は1〜3日と短く、爆発的に感染が広がる可能性もあります。

 

🐎 馬インフルエンザの主な症状

馬インフルエンザに感染すると、以下のような症状が現れます。

  • 発熱(39〜41℃)

  • 乾いた咳

  • 鼻水(鼻汁)

  • 食欲不振

  • 活動量の低下

  • 肺炎や気管支炎などの合併症を起こすことも

症状は人間のインフルエンザに似ていますが、馬は言葉で訴えられないため、早期発見がとても重要です。

 

🩺 馬インフルエンザの治療方法と予防方法

  • 馬インフルエンザの治療方法
    ウイルス性のため、馬インフルエンザウイルスには、特効薬はありません
    そのため、安静にして免疫力の回復を待ちます。
    二次感染(細菌性肺炎など)を防ぐために、抗生物質が使われることもあります。
    水分補給・栄養管理も重要です。

 

  • 馬インフルエンザの予防方法
    ワクチン接種が最も有効です。馬の移動時には、検疫を実施しています。
    馬房や飼育器具の消毒、人の手指消毒や着替えの徹底も重要です。

 

🏇 競馬界への影響も…

2007年、日本では競走馬の間で大規模な馬インフルエンザの流行が発生しました。

その影響で全国の競馬が一時中止となり、経済的損失は数十億円規模にも及びました。

この事件をきっかけに、競馬関係者の間ではワクチン接種や検疫体制が一層強化されました。

 

🐎 馬だけが感染するウイルス株

馬インフルエンザの原因ウイルスは、インフルエンザA型のH3N8亜型が代表的で、基本的には馬科の動物に
しか感染しません。

つまり、人間や犬、猫といった他の哺乳類には感染しないとされています。

人間のインフルエンザ(H1N1など)とは異なる系統なので、人が馬から感染したという報告はありません。

ただし、ウイルスは突然変異する可能性もあるため、研究者は常に監視と注意を続けています。

 

🐎 野生の馬やロバ、シマウマにも感染することがある?

馬インフルエンザは馬だけでなく、馬の近縁種(ウマ科)である動物にも感染します。

ロバ、ミュール(ロバ×馬の雑種)、シマウマなども対象になります。

野生の馬や草原で暮らすシマウマにも感染例があり、動物園やサファリパークでは感染対策が必要です。

特に新しい動物を導入する際には検疫を徹底し、他の個体に広がらないように管理されています。

 

✈ 馬を飛行機で移動させるときは、検疫が超重要!

競走馬や乗馬用の馬、イベント参加の馬などは国際的に移動する機会が増えています。

その際には、インフルエンザの検疫が非常に重要になります。

馬は専用の貨物機や馬用の飛行機の座席(ホースストール)に乗って移動します。

搭乗前には、感染症の検査、ワクチン接種の証明書、健康診断書などが必要です。

国によっては、輸入前後に一定期間の隔離(検疫)を義務付けているところもあります。

特に大規模な国際大会(例:オリンピックやFEIワールドカップ)では、感染防止のためのガイドラインが非常に厳格です。

 

🐴 馬の咳って聞いたことある?実は驚くほど大きな音!

馬の咳は、人の咳よりもはるかに大きな音を出します。

馬は体が大きく、肺の容量も多いため、咳をすると「ドーン!」というような重低音になります。

咳の回数が増えたり、他の馬と一緒に咳をしていたら、「馬インフルかも?」と警戒するサインです。

騎乗中に咳をされると、振動が伝わってビックリすることもあるとか。

馬の咳を生で聞いたことがある人は「想像以上に迫力があった」と語ることが多いです。

 

おわりに

馬インフルエンザは単なる風邪ではありません。  

感染が広がると、馬の健康や命だけでなく、競馬や観光、さらには経済活動にも影響を与えます。

しかし、予防ワクチンと衛生管理によって、ほとんどの場合は防げる感染症でもあります。

馬たちが健康で活躍できる環境を保つためにも、知識を持ち、正しく向き合うことが大切ですね。

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以上となります。お読み頂きありがとうございました。

こんな雑学が知りたいなどリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください。