🛑 命を守る予報 🛑
皆さん、こんにちは。
今回は熱中症警戒アラートに関する雑学をご紹介します。
真夏の猛暑日、ニュースや天気予報でよく聞くようになった熱中症警戒アラート。
実はこのアラート、私たちの健康や命を守るための重要なサインなんです!
今回は、熱中症警戒アラートの仕組みや見方、活用方法をわかりやすく紹介します。
🔔 そもそも「熱中症警戒アラート」ってなに?
熱中症警戒アラートとは、暑さによる健康リスクが特に高まると予想される日に、事前に注意喚起を行う情報です。
これは環境省と気象庁が発表しており、2021年から全国で本格運用がスタートしました。
📈 アラートの基準は「暑さ指数(WBGT)」
熱中症警戒アラートの発表は、気温だけでなく、『暑さ指数(WBGT)』によって判断されます。
WBGTとは、「Wet Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)」の略であり、気温・湿度・日射・風などを総合的に評価して、「暑さによる熱ストレスの強さ」を表す指標です。
日本語では「暑さ指数」とも呼ばれています。
この暑さ指数(WBGT)が33以上になると、アラート発表の目安になります。
これは「運動は原則中止」「高齢者は室内でも注意」レベルの厳しい基準です。
🧍♂️ なぜWBGTが重要なのか?
単なる気温や湿度だけでは、人間が感じる暑さや熱中症リスクを正確に評価できません。
例えば、同じ30℃でも、湿度が高い日や日差しが強い日は、熱中症の危険度が大きく異なります。
WBGTは、そうした要因をすべて含んでおり、より実際の体感に近い、危険な暑さの指標として信頼されて
いるのです。
🚨 WBGT値(℃)の目安と注意レベル
- 28未満
⚠️ 注意レベル:注意
推奨される行動:水分補給をこまめに。体調変化に気をつける。
- 28~31
⚠️ 注意レベル:警戒
📢 推奨される行動:激しい運動は避け、休憩を多めに取る。
- 31~33
⚠️ 注意レベル:厳重警戒
📢 推奨される行動:高齢者は外出を控え、日陰や冷房を活用する。
- 33以上
⚠️ 注意レベル:危険
📢 推奨される行動:原則すべての運動は中止。屋外活動は避ける。
🏕 WBGTの起源はアメリカ軍!?
このWBGTは、1950年代にアメリカ軍が兵士の熱中症を予防する目的で開発したものです。
当時は、暑い気候の中で過酷な訓練を受ける兵士たちに対し、 「どのくらいの気象条件で訓練を中止すべきであるか?」を科学的に判断するための指標が必要でした。
その結果、単なる気温ではなく、人体が感じる実際の暑さを評価するWBGTが導入されたのです。
☀ WBGTはどうやって計測する?
WBGTは、次の3つの温度を元に計算されます。
- 測定項目
🌡️ 湿球温度(湿度)
内容:濡れた布で包んだ温度計で測定し、蒸発による冷却効果から体感的な涼しさを反映します。 - ☀ 黒球温度(日射)
内容:黒い球体の温度計で、太陽光や輻射熱などの影響を測ります。直射日光の強さを反映します。 - 🌡 気温(乾球温度)
内容:通常の温度計で測る外気の気温です。
これらを組み合わせて、WBGT値が算出されます。
📢 熱中症警戒アラートが出たらどうする?
熱中症警戒アラートが出た日は、以下のような対策を強く意識しましょう。
- 外出や運動は控える(特に日中)
- こまめに水分・塩分補給をする
- 冷房を適切に使う:我慢は禁物です!
- 高齢者や子ども、持病のある方への声かけ・見守り
また、地域の学校やイベントなどにおいては、アラートに応じて活動を中止・延期する判断材料としても、
使われています。
🧭 どこで確認できるのか?
熱中症警戒アラートは、以下のような方法で簡単に確認できます。
特に高齢者世帯では、家族が事前に伝えてあげると安心です。
おわりに
熱中症は、気づかないうちに命にかかわる危険な症状に発展することもあります。
熱中症警戒アラートは、そのリスクを見える化してくれる、とても大切な情報です。
日頃からアラートの意味を理解し、無理せず、我慢せず、自分と周りの人を守る行動を心がけましょう。
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以上となります。お読み頂きありがとうございました。
こんな雑学が知りたいなどリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください。