千年を超える祈りの杜
皆さん、こんにちは!
今回は春日大社に関する雑学をご紹介します!
奈良を代表する観光地の一つ、春日大社。
鮮やかな朱色の社殿と、長い歴史に守られてきた美しい自然が訪れる人々を魅了し続けています。
今回は、そんな春日大社の歴史や見どころ、ちょっとした雑学まで、たっぷりご紹介します!
⛩ 春日大社とは?
春日大社は、奈良県奈良市にある神社で、全国に約1000社ある春日神社の総本社です。
768年に創建され、平城京(奈良の都)を守護するため、藤原氏の氏神を祀る目的で建立されました。
以来、約1250年もの間、幾度となく修理や式年造替(20年ごとの建て替え)を繰り返しながら、現在に至っています。
1998年には古都奈良の文化財として、周囲の春日山原始林とともにユネスコ世界遺産にも登録されました。
📜 春日大社の歴史
当時の権力者だった藤原氏が、平城京(ならのみやこ)の守護と氏族の繁栄を願い、神様を祀るために建て
ました。
鹿島(茨城県)・香取(千葉県)・枚岡(大阪府)など、各地の有力な神様を春日山のふもとに迎えたのが
始まりです。
このため、春日大社には4柱(はしら)の神様が祀られています。
⚔️ 藤原氏と春日大社
藤原氏にとって春日大社は、単なる信仰の場ではなく、政治的な拠点でもありました。
春日大社への信仰を背景に、藤原氏は朝廷や国家の中で影響力を強めていったのです。
平安時代には、朝廷の公式な神社・二十二社の中でも、特に格の高い上七社の一つに数えられました。
⚔️ 中世以降の動き
鎌倉時代以降も、春日大社は武士や庶民から篤い信仰を集めました。
室町時代には、春日曼荼羅(かすがまんだら)という絵図が全国に広まり、春日大社の神々と自然への信仰が深く根付いていきます。
ただし、明治時代の神仏分離令によって、かつて一緒に信仰されていた春日山の仏教寺院(興福寺)とは完全に分かれました。
🌎 世界遺産へ登録
1998年、春日大社と周囲の春日山原始林を含む古都奈良の文化財が、ユネスコ世界遺産に登録されました。
これにより、春日大社の歴史的・文化的な価値は世界的にも認められることとなりました。
⛩ 主なご祭神
春日大社には、四柱の神様が祀られています。
いずれも国の守護や繁栄に関わる重要な神様たちで、特に藤原氏と深い結びつきがあります。
⛩ 春日大社の見どころ
- 回廊に並ぶ数千の灯籠
境内には、石灯籠や釣灯籠が約3000基もあり、特に有名な景色の一つです。
節分や万灯籠行事では、すべての灯籠に火が灯され、幻想的な雰囲気に包まれます。
⛩ 創建以来一度も絶えなかった「式年造替(しきねんぞうたい)」
春日大社では、20年に一度、社殿や神宝を新調する「式年造替」という大規模な祭事が行われています。
この伝統は、768年の創建時から、一度も絶えることなく続けられてきました。
建物の傷みを修繕し、神様に清新な空間を捧げるという考え方が背景にあります。
日本でもこの式年造替の伝統を守る神社は限られており、特に伊勢神宮と春日大社は、日本屈指の式年造替を行う神社として知られています。
ちなみに、社殿だけでなく、神具(かみぐ:神様が使う道具)や衣装なども一新されるため、膨大な時間と
費用、そして地域全体の協力が必要になる大行事です。
これによって、技術・信仰・文化が次世代に引き継がれているのです。
🏮 幻想的な「万灯籠(まんとうろう)」は年に2回だけ!
春日大社の境内には、約3,000基もの灯籠(とうろう)が奉納されています。
この灯籠にすべて灯りがともされる特別な行事が、万灯籠です。
実施されるのは2月の節分(節分万燈籠)と8月のお盆(中元万燈籠)の年2回だけです。
この日には、参道や回廊に並ぶ無数の灯籠に温かな光が灯され、春日大社全体がまるで幻想的な世界に包まれます。
朱塗りの社殿と、柔らかな光のコントラストは、本当に息をのむ美しさです。
また、灯籠には様々な意匠(模様)が彫られていて、灯り越しに見るとそれぞれ違った趣を楽しめます。
このため、写真愛好家や参拝客にとっても、大人気の行事となっています。
おわりに
悠久の時を超え、今も変わらず受け継がれる春日大社の伝統と美しさ。
訪れるたびに、心が洗われるような特別な時間を体験できるはずです。
ぜひ、あなたも春日大社の歴史と光に触れてみてください。
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
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