悪者ではない本当の役割
皆さん、こんにちは。
今回はコレステロールに関する雑学をご紹介します。
「コレステロールが高いと病気になる」──健康診断の結果を見て、ドキッとした経験がある方も多いのではないでしょうか?
けれども実は、コレステロールは生命維持に欠かせない重要な脂質です。
悪者扱いされがちですが、本当は必要だから存在しているのです。
この記事では、コレステロールの働きや種類、健康との関係、予防や改善のポイントを徹底的に解説します。
🔍 コレステロールとは?:私たちの体に必要不可欠な脂質
コレステロールは脂質の一種で、以下のような重要な働きを担っています。
- 細胞膜の構成成分
細胞の膜を形成し、柔軟性や透過性を保つ - ホルモンの材料
性ホルモン(エストロゲンやテストステロン)や副腎皮質ホルモン(コルチゾール)などの原料 - 胆汁酸の原料
脂肪の消化・吸収を助ける胆汁酸をつくるのに不可欠 - ビタミンD合成に関与
日光を浴びて皮膚でビタミンDを合成する過程に必要
つまり、コレステロールがないと体は正常に機能しません。
⚖️ 「善玉」と「悪玉」の正体とは?
- HDLコレステロール(善玉)
余分なコレステロールを回収して肝臓に戻します。
血管を掃除する役割を持ち、動脈硬化の進行を防ぎます。
つまり、どちらも必要であり、バランスが重要なのです。
🧪 コレステロール値の基準(日本動脈硬化学会・成人)
コレステロールの基準値は以下の通りです。
- LDLコレステロール
望ましい値:<120mg/dL
高すぎるとされる値:≧140mg/dL
- HDLコレステロール
望ましい値:≧40mg/dL
高すぎるとされる値:<40mg/dL
- 総コレステロール
望ましい値:140~199mg/dL
高すぎるとされる値:≧220mg/dL
- 中性脂肪(参考)
望ましい値:<150mg/dL
高すぎるとされる値:≧150mg/dL
💥 コレステロールが高いとどうなる?動脈硬化のリスク
動脈硬化とは、動脈の内壁にコレステロールがたまり、血管が狭く硬くなる状態です。
これが進行すると、以下の疾患のリスクが高まります。
自覚症状がないまま進行するため、「沈黙の病気」とも呼ばれます。
🥗 日常生活でできるコレステロール管理法
🍽 食事編:脂質の質と食物繊維がカギ
- 積極的に摂りたい食品
🐟 青魚(サバ、イワシ、サンマなど)
🫘 大豆製品(納豆、豆腐)
🍄 海藻類、きのこ、野菜全般
🥑 オリーブオイル、アボカド、ナッツ類(無塩)
「脂質=悪」ではなく、質を意識しましょう。
食物繊維(特に水溶性)はコレステロールを体外に排出してくれる強い味方です!
🏃♀️ 運動編:有酸素運動で善玉を増やす
ウォーキング(1日30分以上を週5日)や自転車・スイミング・軽いジョギングなどを行う。
継続が何より大事です!自分のペースで無理なく続けられる運動を選びましょう。
🚭 生活習慣編:禁煙・節酒も大切
喫煙はHDL(善玉)を減らし、血管を傷つけます。
アルコールは適量ならOKですが、過剰摂取は中性脂肪増加の原因になります。
🧬 遺伝や体質の影響も見逃せない
家族性高コレステロール血症(FH)という遺伝的にLDLが高くなる疾患があり、日本人にも一定数います。
運動や食事では下がりにくい場合、医師による薬物治療(スタチンなど)が必要なケースもあります。
おわりに
コレステロールは体に不可欠な成分であり、単純にゼロにすれば良いものではありません。
重要なのは、悪玉(LDL)を増やしすぎず、善玉(HDL)とのバランスを整えることです。
日々の食事、運動、そして定期的な健康チェックを通じて、心血管疾患のリスクを減らし、健やかな未来を
目指しましょう。
--------------------------------------------------------------------------------------------------
以上となります。お読み頂きありがとうございました。
こんな雑学が知りたいなどリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください。