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大垣祭りに関する雑学!

🎊 水の都が誇る絢爛豪華な伝統行事 🎊

大垣地域ポータルサイト西美濃

皆さん、こんにちは!

今回は大垣祭りに関する雑学をご紹介します!

岐阜県大垣市の初夏を彩る風物詩・大垣祭り。

360年以上の歴史をもち、城下町・大垣の誇りとして、地元住民に受け継がれてきました。

2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録され、日本の伝統と地域文化の結晶として世界にもその名を広げています。

 

🏮 大垣祭りの起源と歴史をひもとく

大垣祭りの起源は、江戸時代初期の寛文12年(1672年)にまでさかのぼります。

当時の大垣藩主であった戸田氏鉄(とだ うじかね)が、八幡神社(現・大垣八幡神社)の例祭をより盛大に
執り行うよう、命じたことがきっかけとされています。

当時の八幡神社は、大垣の総鎮守として地域の人々に厚く信仰されており、藩主も例祭を政治的・宗教的に
重要な行事として捉えていました。

戸田氏はこの祭礼を、城下町の秩序維持や町人文化の振興にも繋げようと考え、祭礼に華やかさや町衆参加型の要素を加えていきます。

 

🌸 町人文化が花開く ―「やま(曳山)」の登場

祭礼が年々盛り上がりを見せる中で、城下町に暮らす町人たちは、それぞれの町ごとに趣向を凝らした「やま(曳山)」を作り始めました。

曳山は、神を迎え、町を巡行し、神霊を祀る「動く神輿」「移動型舞台」としての意味を持ちますが、大垣
では町ごとの競い合いや美意識が加わり、より豪華で洗練された形へと進化していきました。

曳山には、精緻な彫刻、金箔、漆塗りなどの技法が使われており、さらにはからくり人形が搭載されるようになります。

子どもたちが演じる囃子や舞なども加わることで、町の誇りを背負った芸能の舞台としての性格を帯びていきました。

 

🏘 「町人による、町人のための祭り」へ

当時、大垣祭りは支配階級や神社側によるものが多くを占めていましたが、次第に町人たち自身が主導権を
握る独自の文化祭礼へと発展します。

曳山の制作費や維持費は町内の有志が出資し、子どもから大人まで地域の全世代が役割を担うことで、自然と町内の団結や世代間の交流が育まれていきました。

このように、大垣祭りはただの宗教行事に留まらず、町衆のアイデンティティそのものを表現するものとして根付いていったのです。

 

⛩ 明治・大正・昭和を経て ― 現代へ

明治時代になると、神仏分離政策や都市開発などで多くの祭礼が姿を変える中、大垣祭りも幾度かの中断や
縮小を経験します。

しかし、地域住民の強い思いと伝統継承への努力により、戦後には再び盛大な形式へと復活しました。

曳山の修復や人形の復元が行われたことで、ユネスコ無形文化遺産登録(2016年)にも繋がりました。

 

🎠 祭りの主役「13両の曳山」とその個性

大垣祭りには現在、13両の曳山が参加します。

それぞれが江戸・明治・大正期に作られた貴重な文化財であり、金箔・漆塗り・精緻な彫刻などが施されて
います。

主な曳山の一部を以下に紹介します。

  • 中町の曳山(松竹梅):雅やかな能舞台を模し、梅の花と松竹の装飾が映えます。

  • 高砂町の曳山:夫婦和合をテーマにした「尉と姥」の人形が目を引きます。

  • 俵町の曳山:米俵や商売繁盛を象徴し、商人町らしい意匠です。

  • 船町の曳山:水運で栄えた町らしく、船をモチーフにした造形がユニークです。

  • 愛宕町の曳山:からくり人形が舞を披露し、観客の歓声を誘います。

曳山には、それぞれからくり人形が仕掛けられており、巡行の合間には小舞台で「舞」「人形芝居」「見得(みえ)」などが披露されます。

子どもたちが担うお囃子も見逃せません。

 

🌙 昼と夜で違う表情「夜曳山」も必見!

昼間の曳山巡行は、元気な子どもたちの掛け声と笛の音で賑わい、城下町を練り歩きます。

そして、夜になると「夜曳山」がスタートします。

曳山に無数の提灯が灯され、幻想的な美しさが街を包みます。

暗がりに浮かぶ金色の彫刻や、柔らかな灯が映す町家の影は、まるで浮世絵のような風情を醸し出します。

 

🏯 大垣城と町衆文化

大垣祭りの巡行ルートには、大垣城が組み込まれています。

江戸時代、藩主や武士たちは天守や城門から曳山を見下ろし、町民との一体感を楽しんだと言います。

町人文化の成熟を象徴するこの祭りは、城下町ならではの誇りが詰まった行事でもあります。

 

🌍 ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」

2016年、大垣祭りは全国の33の山車祭りとともに、「山・鉾・屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

地域住民の手によって維持・継承され、観光や商業に偏ることなく、純粋に「地域のための祭り」として今も続けられている点が、評価された理由の一つです。

 

🚃 アクセス・開催情報

お祭りへのアクセス情報と開催情報を紹介します。

  • 開催時期:毎年5月中旬(土・日)

 

 

  • アクセス:
    🚋 JR大垣駅から徒歩約10分

    🚗 名神高速道路「大垣IC」から車で約15分(駐車場は混雑注意)

 

  • 雨天対応:小雨決行(山車の巡行時間短縮あり)

 

🍡 祭りとともに楽しむ大垣グルメ&観光

大垣祭りに訪れたら、地元のグルメや観光もぜひ堪能しましょう。

  • 水まんじゅう:冷たい地下水でぷるぷるの葛餅を冷やした夏の名物です。

  • 奥の細道むすびの地記念館:松尾芭蕉が旅を締めくくった地です。

  • 大垣城天守閣:祭り期間中はライトアップも実施されることもあります。

 

おわりに

大垣祭りは、単なるお祭りではなく、「人と人」「町と文化」「過去と未来」を繋ぐ大切な絆です。

曳山の煌びやかさ、からくり人形の妙技、夜の提灯の灯り…。

どれもが、水都・大垣に根付いた心意気と美意識の結晶です。

毎年5月、大垣のまちが一体となって織りなすこの文化絵巻です。

あなたもぜひ、その一員になってみませんか?

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!