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葵祭に関する雑学!

🌿 優雅なる平安絵巻 🌿

皆さん、こんにちは!

今回は葵祭に関する雑学をご紹介します!

京都三大祭の一つとして知られる葵祭

毎年5月15日に、京都御所から下鴨神社上賀茂神社へと続く優雅な行列が京都の街を彩ります。

今回は、そんな葵祭の由来や歴史、見どころ、そしてちょっとした雑学まで、詳しくご紹介します。

 

📜 葵祭の起源と歴史

葵祭の正式名称は賀茂祭です。

その歴史はなんと約1,400年以上前、飛鳥時代にまでさかのぼります。

欽明天皇の時代(6世紀)、長雨と飢饉が続いたことから、神の怒りを鎮めるために賀茂神社に祭礼を捧げたのが始まりとされています。

平安時代には、国家的な祭礼として発展し、天皇の勅使(ちょくし)を派遣する「勅祭」として格式高く位置付けられました。

当時の貴族たちは、この祭をきっかけに豪華な衣装や馬車で都大路を練り歩き、恋の駆け引きもあったとか。

現在も尚、平安装束を纏う行列として当時の様子を忠実に再現しており、まるで平安時代にタイムスリップ
したかのような雰囲気が味わえます。

 

🌸 行列の見どころ

葵祭の最大の見どころは、「路頭の儀」と呼ばれる行列です。

約500名が平安時代の装束に身を包み、京都御所から下鴨神社上賀茂神社へと進んでいきます。

牛車(ぎっしゃ)、馬に乗った供奉(ぐぶ)、斎王代など、まさに生きた美術館のような光景です。

そのすべてに「葵の葉(フタバアオイ)」が飾られています。

これは神の加護を象徴するもので、葵祭の名前の由来にもなっています。

 

👘「斎王代」とは?

葵祭で最も注目を集める存在が斎王代です。

平安時代には、天皇の代理で神に仕える、斎王という役割を皇女が務めていました。

現代では皇族の代わりに、京都在住の一般女性から選ばれた斎王代がその役割を担います。

約30kgの十二単(じゅうにひとえ)を身にまとい、優雅に御所車で行列に加わる姿は圧巻です。

選ばれる女性は「京都の名家の令嬢」とされることも多く、選定にはかなりの格式と準備が必要です。

 

🌿 葵の葉は天然の虫除け?

葵祭の名前の由来にもなっているフタバアオイ(二葉葵)は、古くから神聖な植物とされてきました。

古代日本では、植物の力によって邪気や災厄を遠ざけるという信仰がありました。

中でもフタバアオイは、生命力の強さと独特の葉の形から神の依代(よりしろ)として神聖視されました。

直接的な科学的根拠はないものの、乾燥させたフタバアオイには独特の芳香があり、それが虫を遠ざけると
信じられていました。

平安貴族たちは衣や牛車に飾って清らかな場を演出していたと言われています。

行列の装束、牛車、御所車などには、今もフタバアオイの葉が飾り付けられています。

これは、神聖さだけでなく、自然との共生や浄化の意味合いも込められているのです。

 

👑 明治天皇も見物した葵祭

近代に入り、一時は中断されていた葵祭ですが、明治時代に再び公式の神事として復活しました。

明治天皇行幸記録には、京都御所賀茂神社を訪れた際、葵祭を視察されたとする文献や逸話があります。

特に明治期は、天皇国家神道を整備し、古代の伝統文化を重視する流れの中で、葵祭の歴史的意義が再評価された時代でもあります。

皇室と神道の関わりの中で、葵祭は勅祭(ちょくさい)の一つとして重要な位置を占めています。

 

🎥 テレビ中継やYouTube配信も!

かつては京都の地元でしか見られなかった葵祭も、現代では全国・世界へと発信されています。

NHKや民放テレビ局による生中継や特集番組も多く、毎年5月には伝統文化の代表格として取り上げられます。

近年ではYouTubeライブ配信サービスを通じ、リアルタイムで路頭の儀や斎王代の出発式などを視聴できるようになっています。

海外からの注目も高く、外国人観光客や研究者の間でも平安文化を体感できる祭として高評価です。

 

🌧 雨天時は行列が延期・中止になることも

葵祭は屋外の行列がメインであるため、天候の影響を強く受けます。

小雨程度なら決行されますが、強い雨の場合は行列を翌日に延期、またはやむを得ず中止する年もあります。

特に注目度の高い「路頭の儀(行列)」は延期・中止になると観光客や地元住民にとっても残念なニュースになります。

そのため京都では、5月中旬になると「今年は天気が大丈夫か?」と話題になるのが葵祭あるあるです。

※ちなみに雨天の場合でも、神事自体(神前での儀式)は屋内で厳粛に執り行われます。

 

おわりに

葵祭は、ただの観光イベントではなく、古の京都の文化と精神を今に伝える伝統神事です。

平安の美、自然との共生、神への祈り――。

そのすべてが詰まったこの祭りは、現代の私たちに静かな感動と敬意を与えてくれる時間と言えるでしょう。

もし5月の京都に行く機会があれば、ぜひ一度その優美な行列を体感してみてください。

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

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