🚶♂️ 風に吹かれて、旅に出よう 🚶♂️
皆さん、こんにちは!
今回は旅の日に関する雑学をご紹介します!
毎年5月16日は旅の日。
現代の私たちにとって、旅はリフレッシュや癒しの象徴ですが、かつて旅はもっと特別で、人生観を変える
ようなものでした。
この「旅の日」には、そんな旅の原点に想いを馳せてみませんか?
🗓「旅の日」の由来
旅の日は、松尾芭蕉が『奥の細道』の旅に出発した日(1689年5月16日)にちなんで、1988年に「日本旅の
ペンクラブ」によって制定されました。
月日は百代の過客にして、行かふ年もまた旅人なり。
自然と向き合い、自分自身と対話する——。
そんな静かな旅の心を、現代にも受け継ごうという想いが込められています。
🧭 現代の旅との繋がり
旅のスタイルは大きく変わりましたが、根本にある「非日常への憧れ」「新しい出会いや発見」は今も変わりません。
旅の日には、こんな楽しみ方はいかがでしょうか?
- ミニトリップをしてみる
半日でもOK。近所の公園や行ったことのないカフェでも、いつもと違う道を歩くだけで、心は旅モードになります。
- 旅ノートやブログを書く
今までの旅の写真を見返しながら、思い出を記録してみましょう。
「自分だけの奥の細道」が見つかるかもしれません。
🧭「旅」という言葉の語源
「旅」という言葉は、古語では「度(たび)」と書かれ、これは元々回数や繰り返しを意味する言葉でした。
例えば、「一度」「二度」といった表現にもその名残があります。
「たびたび行く」=移動を繰り返す
この「たびたび」から「たび(旅)」という名詞が派生したとされる説があります。
また、漢字の「旅」は本来「旗を持った隊列」を表す象形文字であり、軍勢などの集団での移動を示す文字
でした。
そこから転じて「集団で遠くへ行く=旅」という意味合いになったと考えられています。
「旅立つ」という言葉も、「新たな地へ向かう」という意味で、人生の節目にも使われます。
古今和歌集など、古典文学にも「旅」の情緒や孤独、憧れが多く詠まれています。
🏯 江戸時代の旅ブーム
江戸時代になると、国内は「太平の世」となり治安が安定しました。
これにより、庶民が旅を楽しめる時代が到来します。
代表的な旅の目的が伊勢参りで、全国から数百万人が訪れた、最大の巡礼地となりました。
また、金毘羅参り(香川)や 善光寺参り(長野) なども人気を集めました。
草津や有馬などの温泉地巡りも、健康や娯楽を兼ねて楽しまれました。
🎊 「おかげ参り」とは?
特に有名なのが「おかげ参り」と呼ばれる伊勢神宮への集団参拝でした。
江戸時代後期には、突然庶民の間でおかげのご利益があると熱狂的な流行が起こり、村人総出で旅に出た事例もありました。
📜「道中日記」や「旅の案内書」も誕生
当時の旅人は、旅の思い出やルート、宿などを記した「道中日記」をつけることもありました。
また、「旅行のしおり」のような本(旅行案内)も販売され、旅文化が大きく花開きます。
🎒 「旅=憧れ」の象徴だった
当時の江戸庶民にとって旅は、一生に一度の大イベントでした。
旅先で出会う景色、人々、名物などは、日常では得られない非日常の喜びそのものでした。
「旅」という言葉が持つロマンや自由のイメージは、江戸時代から今に続くものなんですね。
おわりに
旅とは、単なる移動ではなく、日常から一歩離れて自分を見つめ直す時間です。
芭蕉のように遠くまで行かなくても、心が動けばそれは立派な旅です。
今年の5月16日は、スマホを少し置いて心の旅に出かけてみませんか?
--------------------------------------------------------------------------------------------------
以上となります!お読み頂きありがとうございました!
こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!