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三社祭に関する雑学!

700年以上の伝統と熱気を今に伝える、東京最大級の神輿祭り

皆さん、こんにちは!

今回は三社祭に関する雑学をご紹介します!

江戸の粋と熱気を今に伝える、浅草の名物祭り──三社祭

東京・浅草神社で毎年5月に開催されるこの祭りは、700年以上の歴史を誇る日本屈指の伝統行事です。

勇壮な神輿渡御や威勢の良い掛け声、下町情緒あふれる風景は、訪れる人々を魅了してやみません。

 

📜 三社祭の歴史

三社祭のルーツ:浅草寺浅草神社のはじまり

三社祭は、浅草神社例大祭として知られていますが、その起源は浅草寺の創建伝説にまでさかのぼります。

飛鳥時代の628年(推古天皇36年)、隅田川で漁をしていた兄弟、檜前浜成(ひのくまの はまなり)・竹成(たけなり)の2人が、川から仏像(聖観音菩薩)を引き上げました。

これを見た土地の文化人であり土師氏の子孫である土師中知(はじの なかとも)が、兄弟に仏教を教え、その像を祀ったのが浅草寺の起こりとされています。

この3人は後に神格化され、江戸時代には「三社権現(さんじゃごんげん)」として、浅草神社に祭神として
祀られるようになりました。

そしてこの3人を讃える祭礼が、「三社祭」と呼ばれるようになったのです。

 

■ 中世から江戸へ──三社祭の祭礼としての成立

三社祭が文献に明確に登場するのは、鎌倉時代末期の1312年頃とされます。

この頃から、浅草地域の住民たちによって神輿が担がれ、町中を練り歩くようになったと考えられています。

江戸時代に入ると、三社祭徳川幕府の保護を受けるようになり、江戸三大祭神田祭山王祭三社祭)の一つとして格式が高まりました。

特に江戸の町民文化と密接に結びつき、庶民の信仰や娯楽として盛んに行われました。

 

■ 明治~昭和の三社祭

明治時代に入り、神仏分離令により浅草寺浅草神社は分けられましたが、三社祭は「浅草神社の祭礼」
として継続されます。

時代が変わっても地域住民の信仰は揺らぐことなく、「神輿を担ぐことで神の加護を得る」という考え方が、今も脈々と受け継がれています。

昭和初期には戦争の影響で中止された年もありましたが、戦後の復興とともに再開。浅草の象徴的な行事
として、国内外から多くの人々を引きつけるようになります。

 

■ 現代の三社祭──観光と信仰の融合

現在の三社祭は、伝統的な信仰行事であると同時に、地域の絆を深める文化イベントでもあります。

2020年以降は新型コロナウイルスの影響で規模縮小や中止もありましたが、状況の回復に伴い再び賑わいを
取り戻しています。

地元の町内会が神輿を保有し、参加者は法被や腹掛けを着用して江戸の粋を演出します。

地域の誇りとして、三社祭は現代においても浅草らしさの象徴としての役割を果たしています。

 

🔥 三社祭の見どころ①:本社神輿と町内神輿

三社祭最大の魅力は、総勢100基を超える神輿の渡御(とぎょ)です。

その中でも特に注目されるのが、浅草神社の「本社神輿」3基です。

  • 本社神輿
    神社が所有する神聖な神輿で、三体の神を一基ずつ乗せています
    毎年日曜日の早朝、「宮出し」として浅草神社を出発し、浅草中を1日かけて練り歩きます。
    担ぎ手は地元の氏子のみという厳格なルールがあります

 

  • 町内神輿
    浅草の44町会から、個性豊かな町内神輿が登場します。
    金曜・土曜にかけて、各地で勇ましい担ぎが行われ、浅草の町全体が神輿一色に染まります。

 

🎭 三社祭の見どころ②:氏子たちの粋な装いと江戸文化

三社祭に参加する氏子や担ぎ手たちは、伝統的な法被や腹掛け、地下足袋を身に着けて町を練り歩きます。

女性の担ぎ手も増えており、力強くも華やかな雰囲気が魅力的です。

「江戸っ子の粋(いき)」を体現したその姿は、観光客の人気撮影スポットにもなっています。

 

🎤 三社祭ならではの文化と風習

三社祭ならではの文化と風習を紹介します。

  • 拍子木の音
    神輿の出発や終了の合図として使われる、拍子木(ひょうしぎ)の音も三社祭の風情を引き立てます。

 

  • 祭り唄や太鼓の演奏
    浅草の町を歩くと、町内から太鼓のリズムや祝い唄が聞こえ、どこにいても祭り気分に浸れます。

 

  • 屋台グルメ
    浅草寺の周辺や仲見世通りでは、多くの屋台が出店します。
    焼きそばやたこ焼きだけでなく、浅草名物の人形焼や雷おこしなども楽しめます。

 

🌍 海外からも注目される現代の三社祭

三社祭は近年、世界各国のメディアや旅行ガイドでも紹介され、毎年150万人以上が訪れる国際的なイベントに成長しています。

特に神輿の迫力や江戸文化の保存状態が評価され、YouTubeInstagramなどでも多くの動画や写真が発信
されています。

一方で、安全管理や環境対策の強化も進み、昔ながらの喧嘩神輿のイメージは時代とともに変化しています。

現代の三社祭は、伝統と現代のバランスが取れた祭りへと進化しています。

 

🕒 三社祭のスケジュール(例年の流れ)

三社祭の例年の流れは以下の通りです。

  • 金曜日(宵宮):びんざさら舞(東京都無形民俗文化財)を奉納します。

  • 土曜日:町内神輿が各地を巡行し、熱気がピークを迎えます。

  • 日曜日:本社神輿が早朝から浅草全体を渡御し、フィナーレを迎えます。

※年によって変更されることがあるため、公式サイトで最新情報をご確認ください。

 

🗺 三社祭へのアクセス情報

三社祭へのアクセス情報を紹介します。

 

 

おわりに

三社祭は、単なるイベントではありません。地域住民の誇り・信仰・文化が詰まった「生きた伝統」です。

神輿を担ぐ人々、見守る観客、そして浅草の町そのものが一体となって生み出す熱気は、他のどの祭りとも
違う迫力と感動があります。

浅草に足を運び、あなたもぜひ“江戸の心”を体感してみてはいかがでしょうか?

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!