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国際宇宙ステーション(ISS)に関する雑学!

🌌 宇宙と地球を繋ぐ実験室 🌌

JAXAより

皆さん、こんにちは!

今回は国際宇宙ステーションISS)に関する雑学をご紹介します!

私たちが空を見上げる時、その遥か上空に人が住み、研究を続けている場所があることをご存じでしょうか?

それが、国際宇宙ステーションISS:International Space Station)です。

地球の周回軌道上に浮かんでいる巨大な宇宙施設で、宇宙開発の最前線として世界中の科学者・宇宙飛行士が利用しています。

この記事では、ISSの基本情報から日本との関係、将来展望まで、詳しくご紹介します。

 

🚀 国際宇宙ステーションISS)の誕生と目的

ISSの構想が本格化したのは、冷戦終結後の1990年代です。

宇宙開発に力を入れていたアメリカ(NASA)とロシア(ロスコスモス)が協力し、「宇宙は争いではなく協力の場」という理念の基、世界15カ国が参加する国際プロジェクトとして建設が始まりました。

主な目的は以下の通りです。

  • 微小重力環境下での科学実験

  • 宇宙における長期滞在の技術・影響の検証

  • 将来の月・火星探査のための技術開発

  • 国際協力による宇宙開発の促進

 

🛰 ISSの構造とスペック

ISSは全長約109m、全幅約73m、重さ約420トン以上あり、最大クルー数は7人です。

過去には13人滞在したこともあります。

地球の上空約400kmの軌道を約28,000km/h(地球を90分で1周)で飛行しています。

主な構成は以下の通りです。

  • 実験棟:各国の研究設備が入ったモジュール(日本の「きぼう」など)

  • 生活区画:宇宙飛行士の寝室、トイレ、食堂など

  • 太陽電池パネル:電力供給

  • ロボットアーム:物資の移動や船外作業支援

  • ドッキングポート:各種宇宙船の接続口

 

🌏 参加国と役割分担

ISSには世界15カ国が参加しており、特に中心的な役割を担うのが以下の5機関です。

  • NASAアメリカ):主要なモジュール開発と運用管理

  • ロスコスモス(ロシア):補給・打ち上げ支援、クルー輸送

  • JAXA(日本):日本実験棟「きぼう」の運用

  • ESA欧州宇宙機関):欧州の研究モジュール開発

  • CSA(カナダ宇宙庁):ロボットアーム「カナダアーム2」を提供

 

🧪 日本とISS:「きぼう」モジュールとJAXAの貢献

日本は宇宙実験棟「きぼう」を提供しており、これはISS最大の実験モジュールです。

「きぼう」の特徴は以下の通りです。

  • 全長:約11.2m、直径:約4.4m

  • 宇宙実験(医療、植物育成、微粒子の挙動、タンパク質結晶化など)

  • 船外プラットフォームを備えた唯一の棟

JAXAは「こうのとり(HTV)」という無人補給機も運用し、ISSに物資を届ける役割も果たしてきました。

現在は次世代型「HTV-X」が計画中です。

また、日本人宇宙飛行士としては、野口聡一さんや古川聡さん、若田光一さん、星出彰彦さんなどがISSに滞在しました。

毛利衛さんは日本人初の宇宙飛行士として1992年にスペースシャトルで宇宙へ行きました。

 

👨‍🚀 宇宙飛行士の生活と日常

ISSでの生活は、以下のように厳密なスケジュールに沿って進行します。

  • 朝6時起床、夜10時就寝

  • 科学実験、船外活動、メンテナンス

  • 毎日2時間の運動(筋肉・骨の減少防止)

  • コンタクト家族や地上とのビデオ通話も可能

食事はパウチやレトルトで、宇宙食の種類も豊富になってきています。

JAXAは「和風宇宙食」も開発しており、味噌汁、カレー、おにぎりなども食べられるとか。

 

👀 ISSは肉眼で見える!?

ISSは明るい光を放って空を移動するため、地上から肉眼で観察できる数少ない宇宙施設です。

JAXAの「きぼうを見よう」サイトやアプリでは、自分の地域からいつISSが見られるかを調べられます。

見えやすいのは夕方や早朝で、星のように動く光を見ると、宇宙がグッと身近に感じられるでしょう。

 

🔭 ISSの未来と今後の展望

ISSは2030年頃まで運用予定とされています。

しかし、老朽化や予算の問題もあり、今後は徐々に民間主導の宇宙ステーションへと移行する計画です。

主な未来構想は以下の通りです。

  • アクシオム・スペース(Axiom Space)」による商用ステーション建設

  • 月周回基地「ゲートウェイ」計画

  • 火星探査へ向けた実証研究の強化

 

👕 ISSでは洗濯ができない

宇宙空間には洗濯機がありません。水や洗剤を大量に使う洗濯は、限られた資源と設備の中では非現実的なのです。

そのため、宇宙飛行士たちは衣類(下着・Tシャツ・靴下など)を 使い捨てにします。

着替えの頻度は地上よりも少なく、1枚のTシャツを1週間着ることもあります。

着終わった服はゴミとして宇宙ステーションに保管され、無人の補給船に積まれて地球の大気圏に突入させて焼却処分されます(実質的には「宇宙で燃やすゴミ箱」)。

現在、NASAなどでは宇宙用の洗濯機の開発も進められており、長期宇宙滞在や月・火星基地を想定した技術が研究されています。

 

🚽 ISSのトイレは吸引式

無重力ISSでは、当然ながら水が流れません。

重力がないため、水も排せつ物も落ちないからです。そこで使われているのが吸引式トイレです。

このトイレは以下のような仕組みで動いています。

  • 尿や便はファンとポンプの力で吸い取る

  • 尿はすぐにろ過・再処理されて水として再利用

  • 固形物(便など)は真空パックに密封され、専用の容器に保管

溜まった排せつ物は補給船に積まれて大気圏突入時に焼却処分されます(服と同様に「燃やして処分」)。

ちなみに、最新型のトイレ「UWMS(Universal Waste Management System)」は2020年以降導入されており、女性飛行士にも使いやすくなっています。

 

💧 水はすべて再利用(尿も!)清潔な循環システム

宇宙では水はとても貴重な資源です。

そのため、ISSでは「ECLSS(環境制御・生命維持システム)」という装置により、使用済みの水や尿をリサイクルして、再び飲料水として使います。

再利用の対象となる物は以下の通りです。

  • 宇宙飛行士の尿

  • 呼吸や汗で発生する水蒸気

  • 手洗いや調理などで使った水分

これらの水を、ろ過・蒸留・殺菌処理を繰り返してきれいな飲料水に変えます。

NASAの発表によれば、再生水は市販のミネラルウォーターよりも清潔なレベルです。

この技術は、将来的に水資源が乏しい地域での生活支援や災害時の浄水にも応用されています。

 

🤧 無重力でのくしゃみは危険

宇宙においては、空気中の微粒子が地上ほど沈まないため、細菌やウイルスが長時間空気中を漂いやすいのが特徴です。

くしゃみが危険な理由は以下の点にあります。

  • 無重力では飛沫(しぶき)が遠くまで広がる

  • くしゃみの飛沫が他のクルーに感染症を広げる危険性

  • 機器に唾液がかかると故障の原因にもなる

そのため、宇宙飛行士はくしゃみをする時、必ず手や腕で口を押さえるよう訓練されています。

風邪などの体調不良があれば、必ず事前に地上から医師が診断・指示を行い、必要なら薬も処方されます。

 

おわりに

国際宇宙ステーションは、人類が国境を越えて協力し、未知の宇宙へ挑戦するシンボルです。

その存在は、地球の未来や科学の可能性を広げてくれる「空の向こうの実験室」と言えるでしょう。

今夜、空を見上げたときにISSの光を見つけたら、そこに科学者たちの努力と希望が詰まっていることを、ぜひ思い出してください。

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!