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口永良部島に関する雑学!

🏝️ 自然と火山の神秘が息づく孤島 🌋

口永良部島観光サイトより

皆さん、こんにちは!

今回は口永良部島に関する雑学をご紹介します!

鹿児島県・屋久島町に位置する口永良部島(くちのえらぶじま)は、東シナ海にポツンと浮かぶ周囲約49kmの火山島です。

豊かな自然と荒々しい火山の共存するこの島は、観光地としてはまだまだ知られていませんが、「もう一つの屋久島」と称されるほどの魅力に満ちています。

今回は、そんな口永良部島の魅力を火山、自然、暮らし、歴史、アクセス情報まで詳しくご紹介します。

 

🏝️ 口永良部島とは?

口永良部島は、鹿児島県屋久島町に属する小さな火山島で、屋久島の西方約12kmに位置しています。

周囲約49km、面積約38㎢の島で、人口は100人に満たないほどです。

島の中心には標高657mの活火山「新岳(しんだけ)」がそびえ、現在も火山活動が継続しているため、気象庁によって常時観測が行われています。

 

🔥 活火山・新岳の力強い存在感

口永良部島の中心にそびえるのが新岳です。

標高は657mあり、島の中央部を占めています。

この山は活火山であり、最も有名なのは2015年5月29日の大噴火しました。

この時は火砕流が発生し、島民全員が屋久島へ避難する事態となりました。

噴火警戒レベルは度々変更され、安全が確認された後、徐々に住民の帰島が進められています。

現在も火山活動の監視が続けられており、自然の脅威と共に暮らす島民の姿は、私たちに防災と共生の大切さを教えてくれます。

 

🌿 手つかずの自然と野生動物の楽園

口永良部島の魅力の一つは、何と言っても人の手がほとんど入っていない原始の自然です。

島には川も湖もなく、急峻な地形に原生林が広がります。

特に断崖絶壁が連なる海岸線やゴツゴツした溶岩台地、火山の地熱が作り出す温泉などが見どころです。

さらに、野生のヤクシカやイノシシ、ウミガメ、ワタリドリなど多種多様な動物たちが生息しており、バードウォッチングやネイチャーツアーにも最適です。

 

♨️ 秘湯・温泉と島民の生活

島には2つの代表的な温泉があります。

  • 本村温泉
    島の中心部にある簡素な共同浴場です。地元住民が集う憩いの場です

  • 湯向(ゆむき)温泉
    海に面した野趣あふれる露天風呂で、目の前には水平線が広がります。
    海風に吹かれながらの入浴は、まさに秘境の温泉体験です

これらの温泉は、すべて火山の恩恵によるものです。大地の力を肌で感じられる貴重な体験ができます。

 

🏡 小さな島の暮らしと文化

島の人口は現在100人に満たないほどです。

島には郵便局、小学校(分校)、診療所、そして数軒の民宿や商店があります。

物資の多くは屋久島から運ばれており、自然と共に自給的に暮らすライフスタイルが息づいています。

また、毎年8月には小規模ながらえらぶ祭が開催されており、島民や帰省者が集い、郷土芸能や盆踊りで賑わいます。

島に根付いた文化は、どこか懐かしさと温かさを感じさせてくれます。

 

🚢 口永良部島へのアクセス情報

口永良部島へは、屋久島(宮之浦港)からフェリーでアクセスします。

フェリー屋久島2号またはフェリー太陽などを利用して、約1時間30分で到着します(天候により変動あり)。

運航は週に数便のみのため、事前のスケジュール確認が必須です。

天候や火山活動によって、急な欠航・上陸禁止になる場合もあるので、最新の気象・火山情報の確認は欠かせません。

 

👄 「口(くち)」の由来は火口から?

口永良部島」という名前の由来には諸説ありますが、有力な説の一つが、島の中央にある活火山新岳の火口に由来するというものです。

この「口」は、文字通り「火山の口=火口」を意味しており、「火山を有する永良部島」という地形的特徴を強調した名称と考えられています。

なお、「永良部」は沖縄の沖永良部島(おきのえらぶじま)と同じ語源をもつとされ、「えらぶ」は「美しい平らな島」を意味するという説もあります。

 

🚥 信号機が一つもない、自然との共生の島

口永良部島には、信号機が一つも設置されていません。

人口が非常に少なく(100人未満)、自動車の通行もごく限られているため、交通整理の必要がないのです。

このように人と人工物が少ない環境だからこそ、自然の音、波の音、風の音を感じながら過ごせる静かな時間が流れています。

また、街灯も少なく光害がほとんどないため、夜には満天の星空を楽しめます。

天の川や流れ星もハッキリと見えることが多く、星空観察には絶好の環境です。

 

⚠️ 地元では「えらぶ」と呼ばれるが、沖永良部島との混同注意

正式な名称は「口永良部島」ですが、地元の人々や屋久島の近隣住民の間では、略して「えらぶ」と呼ばれることが多いです。

ただし、同じ鹿児島県内には沖永良部島という島があり、こちらは奄美群島の一部で位置も文化圏も異なっています。

そのため、外部の人と話す際に「口永良部の方のえらぶ」と区別するなどの工夫がなされることもあります。

 

🌡️ 地熱を活かした暮らしとエコアイランドとしての注目

活火山を有する口永良部島では、地熱エネルギーを活用した生活が古くから行われてきました。

例えば、

  • 温泉(本村温泉・湯向温泉)は自然湧出で、加温・加水の必要がなく非常にエネルギー効率がよい。

  • 一部の家庭や農業では、地熱の温もりを活かして温室栽培や地熱乾燥などが行われる。

  • 山からの水や雨水を活用した自給的生活スタイルが根づいており、食料も多くは地元でまかなわれる。

こうした暮らしぶりは、近年注目されている持続可能なエコライフのモデルとされており、大学の研究対象になることもあります。

 

おわりに

火山の力強さ、海と森の恵み、そして静かな島の暮らし。

口永良部島は人と自然の境界線を感じさせてくれる特別な場所です。

観光地としての派手さはないかもしれませんが、ありのままの自然と向き合う旅がここにはあります。

少しの勇気と準備を持って足を運べば、忘れられない体験がきっと待っています。

次の旅先に、口永良部島という選択肢を加えてみてはいかがでしょうか?

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!