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御蔵島に関する雑学!

野生のイルカと暮らす島

皆さん、こんにちは!

今回は御蔵島に関する雑学をご紹介します!

東京から約200km、太平洋に浮かぶ小さな島・御蔵島

この島には、人の手があまり加わっていない原生林と野生のイルカと泳げるという世界的にも珍しい自然体験があります。

都会の喧騒から離れ、心をリセットするにはぴったりの場所です。

今回は、そんな御蔵島の魅力を自然・文化・歴史の面からたっぷりとご紹介します。

 

🏝️ 御蔵島とは?

御蔵島は、東京都に属する伊豆諸島の一つです。

三宅島の南約20kmの海上に浮かぶ島で、人口はわずか300人前後です。

島のほとんどが急峻な山地に覆われており、平地が少ないため住宅や施設も限られています。

その分、人の手があまり加わっていない自然が今なお残されています。

 

🚢 御蔵島へのアクセス方法

御蔵島へは、船かヘリコプターでアクセスできます。

  • 東海汽船のフェリー
    東京・竹芝桟橋から夜出発し、翌朝に御蔵島に到着します。
    所要時間:約7時間半(三宅島経由)
    ※天候や波の影響で着岸できない日が多いため、スケジュールに余裕を持つ必要があります。

 

 

🐬 野生のイルカと泳ぐ体験

御蔵島の最大の魅力は、なんと言っても野生のミナミハンドウイルカとのスイム体験です。

約100頭以上ものイルカが御蔵島周辺に定住しているため、ダイビングやシュノーケリングでその姿を間近に見ることができます。

ドルフィンスイムの特徴は以下の通りです。

  • 野生のイルカに接近できる数少ない場所

  • ライセンスは不要(泳力と事前講習は必要)

  • イルカの方から寄ってきてくれることも

イルカはとても好奇心旺盛で、人懐っこい性格です。

人間と目を合わせたり、グルグルと一緒に泳いでくれることもあります。まさに一生に一度の感動体験です。

 

🏔️ 手つかずの自然とトレッキング

御蔵島の魅力は海だけではありません。

島全体がほぼ山で構成されているため、原生林のトレッキングも人気です。

島内にはブナの天然林や照葉樹林が広がり、絶滅危惧種の鳥や植物も多く生息しています。

人気の自然散策スポットは以下の通りです。

  • 御山(みやま)登山道:頂上からは島を一望

  • 滝めぐり:唐滝、小野滝など幻想的な滝が点在

  • 星空観察:人工光が少ないため、満天の星空が広がる夜空も魅力

 

🛌 島での滞在と注意点

御蔵島にはホテルや大型施設はありませんが、民宿や素泊まり宿が数軒あります。

食事は地元の食材を使った家庭料理が多く、島ならではの素朴な味わいが楽しめます。

  • 滞在時の注意事項
    ⚠️ ゴミは持ち帰りが基本(自然保護の観点から)

     ⚠️ 着岸率が低いため、数日分の食料・薬の備えは重要

     ⚠️ 島内の交通は徒歩が基本(車は少ない)

     ⚠️ 島の動植物の採取は禁止(保護区内も多い)

 

🔺 縄文時代から続く御蔵島の歴史と古代遺跡

御蔵島には、縄文時代から人が住んでいたと考えられています。

考古学的調査により、縄文時代後期から弥生時代にかけての土器片や石器が見つかっており、人の営みが数千年前から存在していた証拠となっています。

特に島の中でも標高の低い海岸付近や斜面に沿った場所で、古代の集落の痕跡が確認されており、狩猟や漁撈(ぎょろう)、採集を基盤とした生活が営まれていたと見られています。

主な発掘調査例は以下の通りです。

  • 縄文式土器の破片(貝塚周辺など)

  • 黒曜石の石器(近隣の三宅島などとの交流の可能性)

  • 漁具や加工道具として使われた石器

御蔵島では、他島との航海によって文化や物資のやりとりがあったとされ、伊豆諸島の中でも早期に文化交流があった島として注目されています。

 

🔷 御蔵石(みくらいし) ― 美しい青緑色の火山岩

御蔵島の自然地質は、全体が火山性の地層からなっており、中でも特に特徴的なのが、青緑色の美しい火山岩御蔵石(みくらいし)です。

この御蔵石は、緻密な輝石安山岩であり、ほんのり青緑がかった落ち着いた色合いがあり、光に当たると微妙に表情が変化する美しさを持ちます。

御蔵石は、以下のように利用されています。

  • 工芸品(花台、置物、彫刻)

  • 石碑や記念碑の素材

  • 島内の石垣や道にも活用

かつては、島外へ運び出されて加工されることもありましたが、現在は採取規制があるため、島内で手に入るのは限られた量のみとなっています。

お土産としても希少で、御蔵島ならではの自然美を感じられる素材として評価されています。

 

🥁 御蔵太鼓(みくらだいこ) ― 島民が受け継ぐ魂の伝統芸能

御蔵島の文化の中で、今も力強く息づいているのが御蔵太鼓という伝統芸能です。

御蔵太鼓は、1980年代頃から島の若者たちの手によって再興・創作された郷土芸能で、伝統的な和太鼓の要素に御蔵島独自のリズムや振り付けが組み込まれています。

その太鼓の音は、まるで御蔵島の荒々しい自然や生命のリズムを象徴するかのように、力強く、魂を揺さぶるような響きを持っています。

その特徴は、以下の通りです。

  • 打ち手の動きが大きく、舞いの要素も取り入れられている

  • 演奏の中には、島の自然音(波、風、鳥など)を表現したリズムもある

  • 地元の祭りやイベントで披露され、島外でも公演されることがある

御蔵太鼓は、島内の学校教育や地域活動の中でも継承されており、子どもから大人までが関わる島の一体感を生む文化となっています。

島民にとっては、太鼓の音が「島の心そのもの」と言える存在です。

 

おわりに

御蔵島は、東京からわずか数時間で行けるとは思えないほど、豊かな自然と静寂が残る島です。

野生のイルカと泳ぎ、森を歩き、夜は星空に包まれる――そんな時間がここにはあります。

自然との共存を大切にする島の暮らしに触れることで、日常の喧騒を忘れ、心が洗われるような体験ができるでしょう。

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!