私たちにできる小さな一歩が地球を救う

皆さん、こんにちは!
今回は食品ロスに関する雑学をご紹介します!
まだ食べられるのに捨てられてしまう食品。
そんなもったいない現象を指すのが食品ロスです。
一見、自分には関係ないようでいて、実は私たち一人ひとりの行動が大きなカギを握っているのです。
🚮 食品ロスとは?
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。
例えば、こんなケースが食品ロスに繋がります。
- 賞味期限が近いという理由で売れ残った商品
- 飲食店での食べ残し
- 家庭での食材の使い忘れや作りすぎ
- 見た目が悪い(形が不揃いなど)ことで出荷されない野菜
つまり、食べられたはずの食べ物が捨てられているのが現状です。
❓ なぜ食品ロスが問題なのか?
食品ロスは、単なるもったいないという問題に留まりません。
実は、環境・経済・倫理の3つの面で大きな影響を与えています。
- 環境への影響
捨てられた食品を処理するには、焼却や埋め立てが必要です。
その際にCO₂が発生し、地球温暖化の原因にもなります。
また、食べ物を生産するための水・土地・エネルギーも無駄になります。
- 経済的な損失
食べ物を作る、運ぶ、売るためには多くのコストがかかります。
それが廃棄されるということは、その分の経済的損失が発生しているということです。
- 倫理的な問題
世界では、飢えや栄養不足に苦しむ人々が約7億人いると言われています。
その一方で、食べられる食品を大量に廃棄しているという現状は、考えさせられる問題です。
🍴 私たちにできる食品ロス削減の工夫
大がかりなことをしなくても、日常のちょっとした工夫で食品ロスは減らせます。
- 買いすぎない
「安いから」「ついまとめ買いで」ではなく、使い切れる分だけ購入しましょう。
- 賞味期限と消費期限の違いを知る
⚠️ 賞味期限:おいしく食べられる目安
⚠️ 消費期限:安全に食べられる期限
→混同せず、無駄なく使いましょう。
- 冷蔵庫を整理整頓
見える場所に古い食材を置く「先入れ先出し」で、使い忘れを防ぎます。
- 食べきり・使い切りを意識
作りすぎず、食べきれる量を心がけましょう。
余った食材はリメイク料理に活用するのもオススメです。
- フードドライブやフードバンクに寄付
家庭で余った未開封の食品を寄付する活動も全国で広がっています。
🍽️ 日本の食品ロス量
日本では、食品ロスの量が年間約523万トン(令和3年度推計/農林水産省・環境省)にのぼります。
これは、日本人一人あたり毎日お茶碗1杯分(約114g)の食べ物を捨てている計算になります。
その内訳は、以下のとおりです。
- 事業系食品ロス:約275万トン
飲食店・コンビニ・スーパー・食品メーカーなどで発生したものです。
(例:売れ残り、規格外品、調理残さなど)
- 家庭系食品ロス:約248万トン
各家庭から出る生ごみの中のまだ食べられる部分です。
(例:食べ残し、賞味期限切れ、皮の剥きすぎなど)
これを大型トラック(10トン積み)約1,400台分で換算すると、毎日これだけの食料を日本全体で捨てている計算になります。
つまり、日本全体が毎日食べ物の山を捨てているようなものなのです。
🌍 世界全体での食品ロス
国連食糧農業機関(FAO)の報告によると、世界全体で生産される食料のうち約1/3(約13億トン)が、毎年廃棄されています。
その主な要因は、以下のとおりです。
- 生産・流通段階でのロス(輸送・保管中の腐敗や破損)
- 規格外品や見た目重視による廃棄
- 消費者の買いすぎ・食べ残し
一方で、世界では約7億人が飢えに苦しんでいるという現実もあります。
つまり、食料の分配が偏っていることが、世界の大きな課題なのです。
もし、世界全体の食品ロスを半分に減らすことができれば、多くの人が飢餓から救われるだけでなく、CO₂の排出量や水資源の使用も大幅に削減できると考えられています。
🍎 「賞味期限+1〜2日」でも大丈夫?その理由と注意点
賞味期限と消費期限の違いを正しく理解することは、食品ロス削減の第一歩です。
- 賞味期限=おいしく食べられる期限
缶詰・スナック・飲料など、期限を過ぎてもすぐに悪くならないものです。
- 消費期限=安全に食べられる期限
弁当・惣菜・生菓子など、期限を過ぎたら食べないほうが安全なものです。
例えば、賞味期限+1〜2日程度であれば、未開封で適切に保存されていれば食べられる場合も多いです。
ただし、開封後や高温多湿の場所で保管した場合は、品質が急速に落ちるため、早めに食べるが鉄則です。
また、見た目・におい・味などの五感チェックも大切です。
食品ロスを減らすには、期限表示を絶対的なルールではなく、目安として活用する意識が重要です。
🍛 食品ロス削減運動「3010運動」とは?
3010運動は、宴会や会食の場での食べ残しを減らすための取り組みです。
この名前は、「最初の30分・最後の10分は、しっかり食べよう!」という意味から来ています。
- 宴会の最初の30分
乾杯後すぐに食事を楽しみ、料理を残さないようにする。
- 宴会の最後の10分
おしゃべりを中断して、もう一度料理に手を伸ばす。
この運動は、長野県松本市で始まり、現在では全国の自治体や企業にも広がっています。
会食の多い日本の文化の中で、無理なく楽しく食品ロスを減らせる工夫として注目されています。
おわりに
食品ロスは、地球・社会・私たち自身にとって見逃せない課題です。
でも、今日からできる「ちょっとした意識の変化」で、確実に減らしていくことができます。
「もったいない」を「ありがとう」に変えるために、今できることから始めてみませんか?
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!