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ルビーに関する雑学!

「宝石」の王と称される物

皆さん、こんにちは!

今回はルビーに関する雑学をご紹介します!

燃えるような赤色で知られるルビーは、古代から「宝石の王」と称され、世界中で愛されてきました。

その輝きは情熱や勇気、愛を象徴し、特別な場面を彩ります。

古代インドでの神聖視やヨーロッパの王族の愛用品としての歴史、そして現在の宝飾品や産業用途まで、
ルビーには壮大な物語が詰まっています。

本記事では、ルビーの起源、採掘地、特徴、用途、そして知られざる雑学に迫ります。

 

ルビーの起源と歴史

ルビーはコランダム(アルミナを主成分とする鉱物)の一種であり、微量のクロムが含まれることで赤色を
呈します。

その名前は、ラテン語の「ruber(赤)」に由来します。

ルビーは古代インドでは「宝石の王」と称され、権力や富の象徴とされました。

また、ヒンドゥー教の文献「ラトナ・シャストラ」にも登場し、神聖視されていました。

中世ヨーロッパでは、ルビーは王族や貴族に愛され、災厄を予知すると信じられていました。

18世紀以降になると、ビルマ(現在のミャンマー)がルビーの主要な産地として知られるようになり、最高
品質のルビーを「ピジョンブラッド(鳩の血)」と称しました。

 

ルビーの主要産地

現在、ルビーは世界中で採掘されていますが、主な産地は以下の通りです。

  • ミャンマービルマ):世界最高品質のルビーを産出するモゴック渓谷が有名です。

  • タイ:赤に少し青味がかったルビーを産出します。工業用ルビーの加工も盛んです。

  • スリランカ:鮮やかな色合いのルビーで知られています。

  • アフリカ:モザンビークタンザニアも近年、質の高いルビーの産地として注目されています。

  • マダガスカル:大量のルビーを産出し、世界市場で重要な役割を担っています。

 

ルビーの特徴

ルビーの色は、クロム含有量によって変化し、「ピジョンブラッド」は最も高価なルビーの基準です。

ルビーの価値は、その透明度や輝きによって影響を及ぼします。

ルビーの硬度は、モース硬度9と、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持っており、その耐久性の高さからジュエリーに適しています。

紫外線にさらされると、内部のクロムが光を放つ特性を持ち、この蛍光がルビーをさらに美しく見せます。

 

ルビーの用途

ルビーは宝飾品としてだけでなく、工業用においても使用されています。

  • 宝飾品としての用途
    指輪、ネックレス、イヤリングなどの高級アクセサリーに使用され、他の宝石との組み合わせによって、より豪華なデザインが可能です。

  • 工業用としての用途
    高い硬度を活かして、時計の軸受けやレーザーの発振装置に使用されています。

 

7月の誕生石としてのルビー

ルビーは7月の誕生石であり、情熱、勇気、愛情を象徴します。

その強烈な赤色は生命のエネルギーや情熱を連想させ、愛する人への贈り物としても人気があります。

古代から王族や権力者がルビーを愛用した背景には、力と勇気をもたらすと信じられていたことがあります。また、愛情の深さを象徴するため、婚約指輪にも適しています。

また、中世ヨーロッパでは、ルビーを身につけることで邪悪な力を遠ざけ、健康や富をもたらすとされて
いました。

 

世界最大のルビー「ラジュラットナム」

スリランカで発見された「ラジュラットナム」は、3,729カラット(約745.8g)という驚異的な大きさを誇ります。

この巨大ルビーは、宝石学の分野でも注目される一品です。

「ラジュラットナム」という名前には、サンスクリット語で「王の宝石」という意味があります。

これはルビーが歴史的に王侯貴族に愛されてきたことを反映しています。

世界最大規模のルビーであるため、宝飾品に加工されるのではなく、展示品や研究対象として扱われる可能性が高いです。

 

ルビーと神話の関係

ルビーは様々な神話や文化にて、以下のように信仰されていました。

古代ビルマの伝説

古代ビルマ(現在のミャンマー)では、ルビーを体内に埋め込むことで戦場で不死身になると信じられて
いました。

この伝説は、ルビーが勇気と守護をもたらす象徴とされていたことを示しています。

 

他文化での信仰
  • インド
    ルビーは「ラトナラジュ(宝石の王)」と呼ばれ、神聖な力を持つと考えられていました。
    ヒンドゥー教の神殿では、ルビーが太陽神への供物として捧げられることもありました。

 

  • 中国
    ルビーは永遠の若さや不死を象徴すると信じられており、皇帝や高官の装飾品として使用されました。

 

合成ルビーの発明

1902年、フランスの化学者オーギュスト・ヴェルネイユは、合成ルビーを製造する方法を発明しました。

これにより、天然ルビーと化学的に同一のルビーを低コストで生産することが可能になりました。

合成ルビーの製造には、主に「フレームフュージョン法」が用いられています。

フレームフュージョン法とは、高温でアルミナとクロムの混合物を溶かし、ゆっくり冷却して結晶化させる
技術です。

この技術は、宝飾品だけでなく、レーザー技術、時計の軸受け、電子デバイスにも利用されています。

合成ルビーの登場により、より多くの人がルビーを楽しめるようになり、工業分野でもその特性を活用できるようになりました。

 

「ブラックプリンスのルビー」とは?

「ブラックプリンスのルビー」は、イギリス王室のクラウンジュエルにセットされた歴史的な宝石です。

ただし、このルビーは実際にはスピネルという別の赤い鉱物です。

この宝石は、14世紀にスペインのカスティーリャ王からイギリスのブラックプリンス(エドワード王子)に
贈られました。

百年戦争において、この宝石はヘンリー5世の戦場の兜に飾られ、伝説的な戦いの一部となりました。

現在もイギリス王室の王冠にセットされ、国王の戴冠式などで使用されています。

その大きなサイズと赤色の美しさから、長い間本物のルビーだと考えられていました。

現代の宝石学により、実はスピネルであることが判明しましたが、その歴史的価値には変わりありません。

 

おわりに

ルビーはその美しさだけでなく、歴史的な背景や科学的な特性によって、私たちを魅了し続けています。

燃えるような輝きを放つルビーは、未来へ受け継がれる宝石として、これからも多くの人々に愛されていく
でしょう。

次にルビーに触れる機会があれば、その深い歴史と物語に思いを馳せてみてください。

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!