夏の空模様を左右する高気圧
皆さん、こんにちは!
今回はオホーツク海高気圧に関する雑学をご紹介します!
夏になると天気予報でよく耳にするオホーツク海高気圧。
この言葉、何となく聞いたことはあっても、どんなものか知らない方も多いのではないでしょうか?
実はこの高気圧、梅雨が長引いたり、真夏でも肌寒くなったりと、日本の夏の天候に大きな影響を与える存在です。
この記事では、オホーツク海高気圧の正体やその影響、過去の事例などについて解説します。
🌀 オホーツク海高気圧とは?
オホーツク海高気圧とは、夏にオホーツク海付近に現れる冷たく湿った高気圧のことです。
この高気圧には、以下のような特徴があります。
- 冷たく湿った空気を持つ冷性高気圧
- 海上に停滞しやすく、長期間に渡って影響を及ぼすことがある
- 6月〜7月に発生することが多い
この高気圧が張り出すと、日本の東側(東北・関東・北海道)に冷たい東風(やませ)が吹き込みます。
そのため、気温が上がらず、梅雨が長引いたり、農作物に悪影響を及ぼしたりします。
🌧️ オホーツク海高気圧と「やませ」の関係
やませとは、太平洋側から吹き込む冷たく湿った東寄りの風のことです。
主に東北地方〜関東、北海道の太平洋側に影響を及ぼします。曇天・低温・霧・長雨をもたらします。
オホーツク海高気圧が強くなると、やませが吹き込みやすくなり、冷夏や長梅雨の原因になります。
🧊 オホーツク海高気圧には、どんな影響があるのか?
オホーツク海高気圧が発生すると、以下のような影響を及ぼします。
- 天候への影響
☔ 梅雨が長引き、日照不足や長雨に
🥶 気温が上がらず、冷夏となる年も
🗾 関東や東北、北海道では、夏でも肌寒い日が続く
- 農業への影響
🌾 日照不足により、米や野菜の生育不良・収穫減少
🍎 低温による果物の糖度不足
📝 冷害として記録されることも
📅 過去の冷夏とオホーツク海高気圧
オホーツク海高気圧の発生によって、過去に何度か冷夏となりました。
- 1993年:記録的冷夏・大凶作となり、オホーツク海高気圧が停滞し、米不足でタイ米を輸入しました。
- 2003年:関東・東北で日照時間が極端に少なく、農作物の被害が深刻になりました。
- 2009年:梅雨明けが遅れ、野菜価格が高騰しました。
これらの年には、オホーツク海高気圧が長期間に渡り日本列島に影響していました。
📡 太平洋高気圧とのせめぎ合い
夏の日本の天気は、太平洋高気圧とオホーツク海高気圧という2つの高気圧の勢力争いに左右されます。
- 太平洋高気圧が優勢:夏らしい晴天と猛暑
- オホーツク海高気圧が優勢:曇天と冷涼な夏、長雨
両者のバランスによって、梅雨の明け方や夏の気温が決まるといっても過言ではありません。
おわりに
日本の気候はただ暑い・寒いだけでなく、気圧の力関係や風の流れによって大きく変動します。
オホーツク海高気圧は、私たちの暮らしや農業に大きな影響を与える存在です。
梅雨時や冷夏の兆しを感じたら、その背後にはこの冷たい高気圧の動きがあるかもしれません。
気象の知識を味方につけて、変化しやすい日本の夏を上手に乗り切っていきましょう。
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
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