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過敏性腸症候群に関する雑学

世界中の人々の腸を悩ませる疾患

皆さん、こんにちは。

今回は過敏性腸症候群に関する雑学をご紹介します。

過敏性腸症候群IBS)は、現代のストレス社会で多くの人が悩む消化器系の疾患です。

世界人口の10~15%が影響を受けるこの病気は、古代ギリシャから認識されていたとも言われています。

本記事では、IBSの原因、治療法、そして最新研究について深掘りします。

 

過敏性腸症候群IBS)とは?

過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome・IBS)は、腹痛や不快感を伴う腸の機能障害で、慢性的な便通の異常(下痢、便秘、またはその両方)を特徴とします。

この症状は、消化管に目立った構造的な異常がないにもかかわらず現れるため、診断や治療が難しいことが
あります。

 

過敏性腸症候群の主な症状とタイプ

過敏性腸症候群は、主に以下の3つのタイプに分類されます。

  • 下痢型(IBS-D):主に下痢が続くタイプです。

  • 便秘型(IBS-C):便秘が主症状となるタイプです。

  • 混合型(IBS-M):下痢と便秘が交互に現れるタイプです。

他に、ガスの過剰産生や腹部膨満感なども多くの患者が経験する症状です。

 

過敏性腸症候群の主な原因と発症のメカニズム

過敏性腸症候群の正確な原因は解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。

  • 腸脳相関の異常
    腸と脳の間の信号伝達が異常をきたし、腸の動きや感覚に影響を与えます。

  • ストレス
    精神的なストレスが腸の働きに悪影響を及ぼします。

  • 食事
    特定の食品(乳製品、脂肪分の多い食事、FODMAP食品など)が症状を悪化させることがあります。

  • 腸内細菌の変化
    腸内フローラのバランスが崩れることが過敏性腸症候群の原因になる可能性が指摘されています。

 

過敏性腸症候群の診断方法

過敏性腸症候群の診断には、以下の基準がよく用いられます。

  • ローマ基準
    少なくとも3か月間、週に1日以上の腹痛があり、それが排便や便通の変化と関連していることが基準と
    なります。

  • 除外診断
    炎症性腸疾患(IBD)、セリアック病、腫瘍などの他の病気を除外するために血液検査や内視鏡検査が
    行われます。

 

過敏性腸症候群の治療方法と管理

過敏性腸症候群は完治が難しいものの、症状を軽減するための治療方法がいくつかあります。

食事療法
  • 低FODMAP食:小腸で吸収されにくい短鎖炭水化物を避けることで症状を緩和します。

  • 高繊維食:便秘型の患者には有効です。

  • トリガーフードの排除:患者個々の症状を悪化させる食品を特定して回避します。

 

薬物療法
  • 下痢型:ロペラミド(止瀉薬)やプロバイオティクスが処方されます。

  • 便秘型:浸透圧性下剤やリン酸グアニル酸シクラーゼ受容体作動薬が処方されます。

  • 腹痛:鎮痙薬や低用量の抗うつ薬が処方されます。

 

ストレス管理

認知行動療法(CBT)、瞑想、ヨガなど、精神的な負担を軽減する方法が有効です。

 

プロバイオティクス

腸内細菌のバランスを整えることで症状を改善する可能性があります。

 

過敏性腸症候群の患者は世界人口の約10~15%

過敏性腸症候群は、世界的に非常に一般的な疾患で、人口の10~15%に影響を与えているとされています。

地域や国によって有病率は異なりますが、都市部や高所得国で特に多い傾向があります。

  • 女性に多い理由
    女性は男性よりもホルモンバランスが腸の働きに影響を及ぼしやすいと考えられています
    特に月経周期や妊娠中に症状が悪化するケースも報告されています。
    また、女性はストレスに対する感受性が高い場合があり、それが腸脳相関を通じてIBSの発症に関与して
    いる可能性があります

 

  • 年齢層
    20代から40代に多く見られますが、どの年代でも発症する可能性があります。

 

紀元前から記録がある疾患

過敏性腸症候群は新しい疾患ではなく、古代から認識されていた可能性があります。

  • ヒポクラテスIBS
    古代ギリシャの医師ヒポクラテス(紀元前460年頃~377年頃)は、「腸の不調が全身の健康に影響を及ぼす」という考えを提唱しました。
    これは、現代の腸脳相関の概念に通じるもので、過敏性腸症候のような症状が当時の患者にも存在していた可能性を示唆しています。

 

  • 古代医学と腸のケア
    古代中国やアーユルヴェーダでも、消化器系の健康が重要視されており、腸の不調に対処するための薬草や食事療法が発展しました
    これらの知識は現代のIBS研究にも影響を与えています。

 

過敏性腸症候群とストレスの関係

過敏性腸症候群の発症や症状の悪化には、ストレスが密接に関連しています。

  • 腸は「第二の脳」
    腸には約1億個の神経細胞が存在し、脳とは独立して機能することができます
    このため、腸は「第二の脳」と呼ばれることがあります
    脳と腸は迷走神経や腸内ホルモンを通じて常に情報をやり取りしており、ストレスが脳に影響を与えると腸にも影響が及びます

 

  • ストレスが引き起こす腸の反応
    ストレスによって腸の動きが過剰に活発化したり、逆に鈍化したりすることがあります
    また、ストレスホルモン(コルチゾールなど)が腸内環境を悪化させ、IBSの症状を悪化させることも
    あります。

 

  • 治療におけるストレス管理の重要性
    認知行動療法(CBT)、マインドフルネス、ヨガ、瞑想など、ストレスを軽減する方法がIBS症状の改善に有効であるとされています

 

近年の過敏性腸症候群に関する研究結果

近年の科学技術の進歩により、IBSの根本原因や治療法に関する理解が深まっています。

  • 腸内フローラの解析
    腸内フローラ(腸内細菌叢)は、消化、免疫、精神状態に大きな影響を与えることが分かっています
    過敏性腸症候群患者は、腸内細菌のバランスが健常者と異なることが多く、特定の菌種が過剰または不足していることが報告されています。

 

  • プロバイオティクスの活用
    乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスが腸内環境を整え、症状を緩和する可能性があります
    近年では、患者個々の腸内フローラに基づいた個別化医療が進んでいます。

 

  • 新しい治療法の開発
    腸内フローラの移植(糞便微生物移植:FMT)や腸脳相関を標的とした薬剤の開発が進んでいます
    また、腸内でガスを発生させる菌を制御するための抗生物質や新しいプロバイオティクス製品も研究
    されています。

 

  • 食事療法の進化
    低FODMAP食が患者の間で広く普及しており、その効果は多くの臨床試験で証明されています
    この食事療法では、小腸で吸収されにくい糖類を制限し、ガスの発生を抑えることで症状を軽減します。

 

おわりに

過敏性腸症候群は、身体的な異常が見られないにも関わらず、日常生活に大きな影響を与える疾患です。

適切な診断と治療、そしてライフスタイルの調整を行うことで、症状を管理することが可能です。

過敏性腸症候群について深く理解し、症状と向き合うことで、快適な生活を取り戻しましょう。

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以上となります。お読み頂きありがとうございました。

こんな雑学が知りたいなどリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください。