心の断片化が生じてしまう精神疾患
皆さん、こんにちは。
今回は解離性障害に関する雑学をご紹介します。
解離性障害とは、強いストレスやトラウマが原因で、記憶や意識、自己の感覚が分断される精神疾患です。
日常生活に支障をきたすこともあり、正しい理解と適切なサポートが重要となります。
本記事では、解離性障害の種類や症状、治療方法について詳しく解説していきます。
解離性障害とは?
解離性障害は、強いストレスや心的外傷(トラウマ)によって引き起こされる精神疾患です。
解離とは通常統合されているはずの「意識」「記憶」「アイデンティティ」「感覚」などが分離してしまう
現象を指します。
解離性障害の主な原因
解離性障害を発症するのは、主に以下のような要因になります。
- 幼少期の虐待やネグレクト(育児放棄)
- 事故や災害などの強烈なショック体験
- いじめや家庭内暴力(DV)
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)との関連
解離性障害の主な種類と主な症状
解離性障害にはいくつかのタイプがあり、それぞれ異なる特徴を持ちます。
- 解離性健忘
重要な記憶が部分的、または完全に思い出せなくなります。
特定の出来事(トラウマ)に関する記憶が抜け落ちることが多いです。
- 解離性遁走(ふそう)
突然、本人の意思とは無関係に遠くへ行ってしまいます。
その間の記憶がなく、別人のように振る舞うこともあります。
解離性障害の治療方法
解離性障害の治療では、症状の軽減とトラウマの克服を目的としたアプローチがとられます。
- 心理療法(カウンセリング)
・認知行動療法(CBT):不安やストレスの原因を探り、考え方を変えます。
・EMDR(眼球運動による脱感作療法):トラウマの記憶を処理する治療法です。
・精神分析療法:幼少期のトラウマや潜在的な心の傷を探ります。
- 環境調整とサポート
ストレスの少ない環境を整えることが大切です。
家族や周囲の理解とサポートが回復を助けます。
解離性障害と向き合うために
解離性障害は、単なる「記憶の抜け落ち」や「気分の変化」ではなく、深刻なトラウマや心理的要因が関係
しています。
本人の努力だけでなく、周囲の理解と適切な治療が必要不可欠です。
おわりに
もし自分や身近な人に「記憶が抜け落ちる」「現実感がない」「自分が自分でないように感じる」などの症状があれば、専門医やカウンセラーに相談してみることをオススメします。
適切な治療を受けることで、症状の改善や回復が期待できます。
心の健康を大切にし、少しずつ前向きに歩んでいきましょう。
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以上となります。お読み頂きありがとうございました。
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