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ジストニアに関する雑学

無意識に筋肉が動く、見えないつらさ

日本定位・機能神経外科学会より

 

皆さん、こんにちは。

今回はジストニアに関する雑学をご紹介します。

「思い通りに体が動かない」「勝手に首や手が動いてしまう」――。

そんな不思議でつらい症状に悩まされる人がいます。それがジストニアという神経系の病気です。

あまり知られていない疾患ですが、本人の意志とは無関係に筋肉が動くことから、日常生活にも大きな支障が出るケースもあります。

この記事では、ジストニアの種類や原因、治療法、患者さんが感じる見えにくい苦しみについてやさしく解説します。

 

ジストニアとは?

ジストニアとは、脳の運動機能の異常によって、筋肉が勝手に収縮する運動障害の一種です。

その結果、身体の一部が不自然な姿勢になったり、繰り返し運動が起こったりします。

  • 自分の意志では止められない

  • 痛みを伴う場合もある

  • 特定の動作だけで症状が現れることも(例:字を書くときだけ手が震える)

 

🧍‍♂️ ジストニアの主な症状と現れ方

ジストニアは、体のどこに出るか・どのように出るかによって症状が様々です。

  • 頸部ジストニア(痙性斜頸):首が勝手に曲がる・捻じれる

  • 眼瞼ジストニア:瞼が勝手に閉じる、目を開けていられない

  • 書痙(しょけい):ペンを持つと手が震えたり、字が書けない

  • 発声ジストニア:声が上手く出ない・喋ると声が震える

  • 全身性ジストニア:子どもに多く、複数の筋肉群に影響が及ぶ

 

🧬 ジストニア発症の原因

ジストニアの原因は完全には解明されていませんが、以下のような要因が関与するとされています。

また、特定の動作や職業習慣が引き金になるケース(職業性ジストニア)もあります。

例えば、ピアニストや美容師、スポーツ選手などに見られることもあります。

 

🔎 ジストニアの診断方法

ジストニアは以下のような方法で診断がなされています。

  • 神経内科脳神経外科での診察

  • MRIや血液検査などで他の病気との鑑別

  • 症状や発症時期、家族歴の聞き取りが重要

 

💊 ジストニアの治療方法

ジストニアは完治が難しいこともありますが、症状の軽減・コントロールが可能です。

  • ボツリヌス療法(ボトックス注射):筋肉の異常収縮を和らげる

  • 薬物治療:抗コリン薬、筋弛緩剤、ドーパミン作動薬など

  • リハビリテーション理学療法

  • 脳深部刺激療法(DBS):重度の場合に手術的治療も検討される

 

💬 日常生活と向き合い方

ジストニアは見た目では分かりにくい障害であるため、理解されづらく、誤解されがちです。

  • 症状によるストレスやうつ状態

  • 就労・学校生活での困難

  • 「サボっている」と誤解されるつらさ

こうした背景から、周囲の理解と支援がとても重要です。

そのため、患者本人だけでなく、家族や職場、学校が連携してサポートすることが求められます。

 

おわりに

ジストニアは珍しい病気かもしれませんが、苦しんでいる人は確かに存在します。

その症状は外見ではわからないことが多く、「わがまま」「怠けている」と誤解されることもあります。

でも本当は、日常のひとつひとつの動作に苦労している人たちなのです。

理解を広げ、支援の輪を広げることが、ジストニアとともに生きる人たちの支えになります。

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以上となります。お読み頂きありがとうございました。

こんな雑学が知りたいなどリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください。