目の炎症・プール熱として名高いウイルス
皆さん、こんにちは。
今回はアデノウイルスに関する雑学をご紹介します。
アデノウイルスは、風邪やプール熱、さらには目の炎症を引き起こすことがあるウイルスです。
その感染力の高さから特に集団生活をしている子どもたちの間でよく見られます。
アデノウイルスによる感染症は一般的には軽度で治癒しますが、場合によっては合併症を引き起こすことも
あるため、予防と早期対応が非常に重要です。
この記事では、アデノウイルスの特徴、主な症状、感染経路、そして予防方法や治療法について詳しく解説
します。
アデノウイルスとは?
アデノウイルスは、風邪のような軽い症状から、結膜炎や胃腸炎、呼吸器疾患まで、様々な病気を引き起こすウイルスの一種です。
特に子どもが感染しやすいことで知られていますが、大人も感染する可能性があります。
アデノウイルスの特徴
アデノウイルスには50種類以上の型があり、それぞれ異なる症状を引き起こします。
代表的な型として以下が挙げられます。
アデノウイルスは環境に対して非常に強く、物の表面や水中でも長期間生存し、これが感染拡大の要因の一つです。
アデノウイルスに感染してから、症状が現れるまでの期間は5~7日程度です。
アデノウイルスの主な症状
アデノウイルスは、以下のように様々な身体の箇所に様々な症状を引き起こします。
呼吸器感染症
流行性角結膜炎
- 症状:目の充血、涙目、目やに、強いかゆみ
- 感染経路:直接接触やタオルなどの共有
胃腸炎
- 症状:嘔吐、下痢、腹痛、発熱
- 感染経路:経口感染(汚染された食品や水を介して)
アデノウイルスの感染経路
アデノウイルスは以下の方法で感染します。
アデノウイルスの予防方法
アデノウイルスは感染症であるため、基本的な感染症対策を徹底するのが効果的でしょう。
- 手洗いの徹底
石鹸と流水を使って20秒以上洗いましょう。特に外出後や食事前は注意が必要です。
- 消毒
ウイルスはアルコール消毒に耐性があるため、次亜塩素酸ナトリウムを使用した消毒が効果的です。
- 目の衛生管理
目を触らないようにし、タオルや洗顔用具を共有しないようにしましょう。
- 集団感染の防止
学校や保育園では、発症者を速やかに隔離し、感染拡大を防ぎます。
アデノウイルス感染症の治療方法
そのため、症状に応じた対症療法(解熱剤、点眼薬、整腸剤など)が行われます。
特に重症の場合や合併症が疑われる場合は、医療機関での診察が必要です。
流行性角結膜炎(はやり目)について
流行性角結膜炎は、アデノウイルスが原因で引き起こされる目の感染症の一種で、一般的には「はやり目」として知られています。
名前の通り、感染力が非常に強く、短期間で多くの人に広がることが特徴です。
流行性角結膜炎の主な症状
主な症状としては、以下のようなことが挙げられます。
- 目の充血:片目から始まり、もう片方にも広がることが多いです。
- 目やに:白色や黄色の粘り気のある分泌物が見られます。
- 涙目:涙が異常に多く分泌されます。
- かゆみや違和感:特に目を閉じた際に異物感を感じる場合があります。
- 視力障害:一時的に視界がぼやけることもあります。
流行性角結膜炎の主な感染経路
主な感染経路としては、接触によるものです。
流行性角結膜炎の注意点
流行性角結膜炎は、感染後7~10日程度で症状が現れることがありますが、この間も感染力があるため注意が必要です。
また、感染力が非常に高いため、学校や職場では完治するまで休むことが推奨されます。
流行性角結膜炎の予防方法
予防方法としては、接触による感染を避けることと手洗いを徹底することです。
具体的には、以下のようにするとよいでしょう。
- 個人用のタオルや洗顔用具を使用する
- 目を手でこすらない
- 石鹸と流水で手洗いを徹底する
プール熱(咽頭結膜熱)について
プール熱は、アデノウイルスが原因で引き起こされる「咽頭結膜熱」の俗称で、特に夏場に流行します。
その名前の通り、プールなどの公共の場で感染することが多い病気です。
プール熱(咽頭結膜熱)の主な症状
主な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- 発熱:38度以上の高熱が3~5日間続くことが多いです。
- 喉の痛み:咽頭炎を伴うことが多く、飲み込みづらさを感じる場合があります。
- 目の充血:流行性角結膜炎に似た症状が見られることもあります。
- 全身の倦怠感:だるさや食欲不振を訴えることが多いです。
プール熱(咽頭結膜熱)の主な感染経路
感染経路としては、プールだけに限らず、飛沫によるものもあります。
プール熱(咽頭結膜熱)の注意点
プール熱は、特に子どもが感染しやすく、幼稚園や小学校で集団感染が起きやすいです。
潜伏期間は5~7日で、症状が治まった後も1~2週間はウイルスが排出されることがあります。
プール熱(咽頭結膜熱)の予防方法
プール熱の予防方法として、以下のような方法を実践するとよいでしょう。
- プールの塩素濃度を適切に管理する
- 目や口に手を触れないようにする
- プール後にシャワーを浴びる
アデノウイルスの感染力の強さ
アデノウイルスの特徴的な点は、その感染力の強さと環境への耐性です。
ウイルスは、ドアノブ、タオル、ハンカチなどの表面で長時間生存します(24時間以上存続することも)。
消毒用アルコールが効きにくく、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)が必要となります。
そのため、ドアノブや手すりなど不特定多数が触れる場所は特に注意が必要で、タオル、リモコン、携帯電話などの共有物からも感染が広がります。
感染拡大を防ぐ方法として、以下のことを実践するとよいでしょう。
- 定期的に触れる物を次亜塩素酸ナトリウムで消毒する
- 共有物は避け、個別の物を使用する
- マスクを着用して飛沫感染を予防する
おわりに
流行性角結膜炎やプール熱など、アデノウイルスが引き起こす病気は感染力が非常に強く、特に集団生活の
場で流行する可能性があります。
正しい知識を持ち、手洗いや消毒などの基本的な対策を徹底することで、感染を予防することができます。
症状が出た場合は、無理をせず、早めに医療機関を受診することをオススメします。
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以上となります。お読み頂きありがとうございました。
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