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百日ぜきに関する雑学

100日もの間続く咳

皆さん、こんにちは。

今回は百日ぜきに関する雑学をご紹介します。

百日ぜき(百日咳)は、「百日」も続くような激しい咳が特徴の感染症です。

特に乳幼児や高齢者にとっては重症化しやすく、注意が必要な病気の一つです。

今回は、百日ぜきの原因・症状・治療法・予防方法・豆知識について詳しく解説します。

 

百日ぜきとは?

百日ぜきは、百日咳菌という細菌によって引き起こされる呼吸器感染症です。

  • 特徴的な症状:発作的な強い咳が数週間~数か月続きます。

  • 感染経路:飛沫感染(くしゃみ・咳)や接触感染

  • かかりやすい人:乳幼児・高齢者・ワクチン未接種者

百日ぜきは昔から知られている病気ですが、近年はワクチン未接種者の増加や免疫低下により、大人の間でも感染が広がることがあります。

 

百日ぜきの主な症状

百日ぜきの症状は、3つの段階に分かれます。

  • カタル期(初期)(1~2週間)
    ✅ 風邪のような症状(発熱・鼻水・軽い咳)

    ✅ まだ百日ぜきとは分かりにくい時期

 

  • 痙咳期(中期)(2~6週間)
    ✅ 発作的で激しい咳が続く(夜間に悪化しやすい)

    ✅ 咳の後に「ヒューッ」という音(笛声様吸気)

    ✅ 顔が赤くなり、涙や嘔吐を伴うことも

    ✅ 乳幼児では無呼吸発作を起こすこともあり、注意が必要!

 

  • 回復期(後期)(3~6週間)
    ✅ 咳が徐々に落ち着いてくる

    ✅ 完全に回復するまでに数か月かかることも

「百日ぜき」という名前の由来は、この病気が約100日(3か月以上)も続くことがあるためです。

 

百日ぜきの原因と感染経路

百日ぜきの原因は、百日咳菌という細菌による感染です。

  • 感染経路
    🦠 飛沫感染(咳やくしゃみで拡散)

    🦠 接触感染(感染者の咳や鼻水に触れた手で目・口・鼻をこする)

感染力は非常に強く、特に乳幼児にとっては命に関わることもあります!

 

百日ぜきの治療方法

百日ぜきの治療には、主に抗菌薬(抗生物質)が使われます。

早期(カタル期)に治療をすれば、重症化を防げます。

特に「マクロライド系抗生物質」(クラリスロマイシン・エリスロマイシンなど)が有効です。

重症化した場合は入院治療が必要になることもあります。

ただし、発作的な咳が始まると薬の効果は限定的になるため、症状が自然に治まるのを待つしかないことも
あります。

 

百日ぜきの予防方法

百日ぜきの予防には、ワクチン(DPT/IPV混合ワクチン)が最も有効です。

ワクチンを受けると、約90%の確率で予防が可能です。

大人でも免疫が弱まるため、妊娠中や育児中の親は再接種を検討すると良いでしょう。

  • 定期予防接種スケジュール(日本)
    💉 1期初回:生後3か月~1歳(3回接種)

    💉 1期追加:1歳~1歳6か月(1回接種)

    💉 2期:11歳~12歳(1回接種)

 

感染を広げないための対策

百日ぜきの感染を広げないようにするには、以下の対策が有効です。

  • 感染者は外出を控え、咳エチケットを守る

  • 手洗い・うがいを徹底する

  • 家族が感染した場合、マスク着用を徹底する

特に赤ちゃんのいる家庭では、周囲の大人がワクチンを接種し、持ち込まないことが重要です。

 

百日ぜきは昔、命に関わる病気だった

百日ぜきは、かつて多くの子どもが命を落とす原因となっていた感染症の一つです。

特にワクチンが普及する前は、乳幼児の死亡率が非常に高かったことが知られています。

1950年代以前は日本でも年間数万人が感染し、特に乳幼児の死亡例が多かったです。

ワクチンが普及した1960年代以降は、患者数・死亡者数ともに大幅に減少しました。

しかし、ワクチンの効果は永久ではなく、時間とともに免疫が低下するため、大人になって再感染のリスクがあります。

 

大人も百日ぜきにかかる?

百日ぜきは子どもの病気と思われがちですが、大人も感染する可能性があります。

免疫は時間とともに弱まってしまうため、子どもの頃にワクチンを接種していても、成人後に感染することがあります。

大人の症状は子どもより軽いことが多いですが、長引く咳(3週間以上) が続くケースもあります。

特に妊婦や高齢者が感染すると、重症化するリスクが高いため要注意です。

百日ぜきの咳は、普通の風邪の咳とは違い、夜間に激しく続くことが特徴です。

 

赤ちゃんを守るための「コクーニング」とは?

生後2か月未満の赤ちゃんは、まだ百日ぜきのワクチンを接種できません。

そのため、周囲の大人がワクチンを接種して、赤ちゃんを感染から守る対策が重要です。

これを「コクーニング(防護)」と呼びます。

  • コクーニングのポイント
    ✅ 妊婦さんは妊娠27〜36週の間にワクチン接種(赤ちゃんに移行抗体を与えるため)

    ✅ 両親・祖父母・兄弟姉妹も予防接種を受ける(特に赤ちゃんと接する機会の多い人)

    ✅ 赤ちゃんに接する際は手洗いやマスクを徹底

ワクチンを接種することで、家族全員で赤ちゃんを守ることができます。

 

おわりに

百日ぜきは、発作的な激しい咳が特徴の細菌感染症です。

特に乳幼児や高齢者は重症化しやすいため、注意が必要です。

「ただの風邪だと思っていたら、実は百日ぜきだった」というケースも多いので、長引く咳がある場合は早めに受診しましょう。

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以上となります。お読み頂きありがとうございました。

こんな雑学が知りたいなどリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください。