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厚生年金に関する雑学!

💰 基礎からやさしく学ぶ「2階建て」年金制度 💰

皆さん、こんにちは!

今回は厚生年金に関する雑学をご紹介します!

会社員や公務員として働いている人なら、必ずと言っていいほど関わっている厚生年金。

将来の年金額に大きく影響するにも関わらず、その仕組みやメリットをきちんと理解している人は、意外と
少ないかもしれません。

本記事では、厚生年金の歴史やその特徴、第3号被保険者制度、2階建て構造など、知っておきたいポイントをやさしく解説します。

 

🧾 厚生年金とは?

厚生年金とは、日本の公的年金制度の一部で、主に企業などに勤めている人が加入する年金制度です。

自営業やフリーランスなどが加入する国民年金とは異なって、国民年金の上乗せ部分として位置付けられて
います。

厚生年金は、老後の年金(老齢厚生年金)だけでなく、次のような給付もあります。

  • 障害厚生年金:病気やケガで障害を負った時

  • 遺族厚生年金:加入者が亡くなったとき、遺族に支給

 

👷‍♀️ 誰が加入するの?

基本的には、会社や団体に勤めている人(被用者)が対象で、以下のような人が加入します。

  • 正社員

  • パート・アルバイト(一定の条件を満たす場合)

  • 公務員

  • 一部の私学教職員

パートやアルバイトでも、勤務時間や収入などが一定の基準を超えると厚生年金の適用対象となります。

これにより、将来もらえる年金額が増えるだけでなく、保険料の半分を雇用主が負担してくれるという大きなメリットもあります。

 

💰 保険料と支払いの仕組み

厚生年金の保険料は、給与や賞与に応じて決まる報酬比例制です。

  • 保険料率:約18.3%(2025年現在)

  • そのうち半分(約9.15%)は会社が負担

例えば、月収30万円の人なら、約55,000円ほどの保険料がかかりますが、その内半分は会社が負担します。

 

👵 将来もらえる年金額は?

厚生年金の最大の特長は、報酬比例であることです。

つまり、現役時代に収入が多く、長く働くほど、将来もらえる年金額も増えます。

さらに、基礎年金(国民年金部分)も含まれているので、自営業の人よりも受給額が高くなりやすいのが一般的です。

例:
会社員として40年間働いた場合、月額14~17万円以上の年金を受け取れるケースも。

 

📉 厚生年金の注意点は?

一方で、こんな点にも注意が必要です。

  • 定年後に働き続けていると、在職老齢年金制度により一部が減額されることがある

  • 転職や退職時には年金手続きの確認が必要

  • 短時間労働のパートでも、加入条件を満たすと自動的に加入対象になる

 

📜 厚生年金は1942年にスタート

厚生年金制度の始まりは、1942年(昭和17年)からです。

当時は、厚生年金保険法ではなく、労働者年金保険法という法律に基づいて運用されていました。

これは、日本が戦時体制に入っていた時期で、国としても労働者の生活保障を強化する必要があった背景が
あります。

その後、制度の整備が進み、1944年には現在の厚生年金保険法に改正され、名称も「厚生年金保険」となり
ました。

当初は大企業の男性労働者が中心対象でしたが、戦後の経済成長や男女雇用機会均等の流れの中で、女性や
中小企業の社員、パートなどにも対象が拡大してきました。

 

💰 第3号被保険者とは?

配偶者が厚生年金加入者なら、第3号被保険者として保険料を払わずに年金資格が得られる第3号被保険者制度もあります。

これは多くの家庭でありがたい制度の一つです。

厚生年金に加入している人(第2号被保険者)の扶養に入っている配偶者で、

  • 20歳以上60歳未満の専業主婦(主夫)など

  • 年間収入が130万円未満(被扶養者の基準)の場合

この条件に当てはまると、本人が年金保険料を払わずとも国民年金の加入者として扱われるという制度です。

つまり、保険料0円で将来の年金受給資格が得られるという、とても大きなメリットがあります。

この制度はサラリーマン世帯の主婦優遇とも言われ、時折議論の的になります(「共働き世帯」との不公平感など)。

 

🌏 日本の年金制度は2階建て構造

日本の公的年金制度はよく2階建てに例えられます。

  • 1階部分:国民年金(基礎年金)
    全ての20歳以上60歳未満の人が加入する共通の基礎です。
    自営業、フリーランス、学生、無職の人も含め、全員が加入しています
    支給額は原則定額で、加入期間に応じて増減します(2025年度:月額約6.6万円が満額の目安)。

 

  • 2階部分:厚生年金
    主に会社員・公務員が加入しています
    収入(報酬)に応じて支払う金額が異なり、将来もらえる額も収入比例になります
    国民年金に上乗せされる形で支給されるため、将来の年金額が大きく増える仕組みです。

 

  • 3階部分:企業年金確定拠出年金など(任意)
    会社によっては、企業年金確定拠出年金iDeCo含む)などの上乗せ制度がある場合があります。
    これがいわば3階建てで、老後資金をより厚くするための自助努力または企業努力による上乗せ部分です。

 

おわりに

厚生年金は、私たちの将来の生活を支える大切な制度の一つです。

「よく分からないから…」と遠ざけず、制度の仕組みや自分の立ち位置をきちんと知っておくことで、将来の
安心感はグッと高まります。

将来の年金をもらう側になる日まで、自分の年金記録や加入状況をこまめに確認しながら、賢く制度を活用
していきましょう。

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以上となります!お読み頂きありがとうございました!

こんな雑学が知りたい!などリクエストがありましたら、是非コメント欄にお寄せください!