日本の心を映す神聖な聖地
皆さん、こんにちは!
今回は伊勢神宮に関する雑学をご紹介します!
日本には数多くの神社がありますが、その中でも特別な存在として崇められているのが伊勢神宮です。
「お伊勢さん」と親しまれ、2000年以上の歴史を持つこの神宮は、日本人の総氏神とされる天照大神(あま
てらすおおみかみ)をお祀りする、日本最高の聖地です。
皇室とも深い関わりを持ち、20年に一度行われる「式年遷宮(しきねんせんぐう)」という伝統が1300年以上も受け継がれてきました。
かつて江戸時代には「一生に一度はお伊勢参り」と言われ、多くの人々がこの神宮を目指しました。
そんな伊勢神宮の創建の由来や歴史、独自の文化について、詳しくご紹介していきます。
伊勢神宮とは?
伊勢神宮は、日本三大神宮の一つであり、三重県伊勢市に鎮座する神社です。
正式には「神宮」と称し、全国に約8万社ある神社の頂点に位置する格式の高い神社とされています。
伊勢神宮の創建と歴史
伊勢神宮(正式名称:神宮)は、日本の神社の中でも特に格式が高く、「日本人の総氏神」として崇められています。
その起源や創建の歴史には、『日本書紀』や『古事記』に記された伝承が関係しています。
伊勢神宮の起源と創建
伊勢神宮の創建は、今から約2,000年前にまでさかのぼります。
伝承によると、第10代崇神天皇(在位:紀元前97年頃~紀元前30年頃)の時代に、天照大神(あまてらすおおみかみ)を大和国(現在の奈良県)の宮中で祀っていました。
しかし、天照大神の神威が強すぎたため、宮中で祀るのは難しいと考えられ、天皇は皇女の豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)に命じて、ふさわしい地を探し、大神を遷すことになりました。
皇女は長い旅を続けながら各地を巡り、最初に大和の笠縫邑(かさぬいのむら)で祀られました。
その後、美濃(現在の岐阜県)、近江(現在の滋賀県)を経て、伊勢の五十鈴川のほとり(現在の伊勢神宮
内宮の地)に至り、ここが天照大神をお祀りするのに最適な場所であると神託を受けました。
その後、第11代垂仁天皇(在位:紀元前29年頃~紀元後70年頃)の時代に、天照大神を伊勢の地に正式に鎮座させたのが、伊勢神宮の始まりとされています。
そして、伊勢神宮は日本の皇室と深い関わりを持ちながら発展していきます。
天武天皇・持統天皇の時代
天武天皇(在位:673年~686年)は、神宮の神殿を定期的に新しく建て替える「式年遷宮」という制度を定めました。
これにより、伊勢神宮の社殿は20年ごとに建て替えられ、古くからの伝統と技術が継承される仕組みが作られました。
持統天皇(在位:690年~697年)は、初めて遷宮を実施し、以後1,300年以上にわたりこの制度が続けられています。
平安時代
伊勢神宮は皇室や貴族にとって特に重要な神社とされ、「伊勢詣(いせもうで)」が盛んになりました。
この時期、庶民の参拝は禁止されており、貴族や高僧のみが訪れる神聖な場所でした。
鎌倉・室町時代
武士の時代になると、武将たちの間で伊勢神宮への崇敬が広まりました。
室町時代には「御師(おんし)」と呼ばれる人々が庶民に伊勢参りを広めていき、一般の人々の参拝が増加
しました。
江戸時代
江戸時代には「おかげ参り」と呼ばれる現象があり、庶民の間で伊勢神宮への巡礼が爆発的に流行しました。
時には、全国から数百万人が伊勢神宮を目指して参拝することもありました。
明治時代以降
明治政府は伊勢神宮を国家の重要な神社として位置づけ、皇室と国民にとっての「総氏神」として崇敬されるようになりました。
戦後は、国家の管理から離れ、一宗教法人として独立しながらも、日本人にとって特別な神社であり続けて
います。
伊勢神宮の内宮と外宮
伊勢神宮は、「内宮(ないくう)」と「外宮(げくう)」の二つの主要な宮から成ります。
参拝の際は、外宮を先にお参りしてから内宮へ向かう「外宮先祭(げくうせんさい)」が正式な作法とされています。
20年に一度の「式年遷宮」
伊勢神宮では「式年遷宮(しきねんせんぐう)」という特別な儀式が20年に一度行われます。
この儀式では、社殿や神宝を新しく造り替え、神様を新しい御殿に遷すというものです。
約1,300年もの間、変わらずに受け継がれてきた伝統行事です。
参拝の作法と見どころ
伊勢神宮を訪れる際の参拝の作法として、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。
- 手水舎(ちょうずや)で手と口を清める
- 鳥居をくぐる際に一礼する
- 参道の中央は神様の通り道なので端を歩く
また、内宮にある「宇治橋(うじばし)」や「御神木」、外宮にある「せんぐう館」など、見どころも多く、訪れるたびに新たな発見があります。
伊勢神宮とおかげ横丁
江戸時代の町並みを再現したエリアで、伊勢うどんや赤福餅などの名物グルメを堪能できます。
お土産探しにも最適な場所です。
おわりに
伊勢神宮は、日本人にとって特別な存在であり、歴史や伝統が息づく神聖な場所です。
格式の高さだけでなく、自然の中で心を清め、穏やかな時間を過ごせることも魅力の一つです。
ぜひ一度、伊勢の地を訪れ、日本の神話と歴史に触れてみてはいかがでしょうか?
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
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