芸術と建築が融合する上野の名館

皆さん、こんにちは!
今回は国立西洋美術館に関する雑学をご紹介します!
東京都台東区・上野公園内にある国立西洋美術館は、日本で唯一の「西洋美術」に特化した国立美術館です。
ル・コルビュジエ設計による本館は、ユネスコ世界文化遺産にも登録されており、美術と建築の両面で高評価を受けています。
🖼️ 国立西洋美術館の概要
国立西洋美術館は、東京都台東区上野公園7番7号に位置しており、上野駅からのアクセスが非常に便利な美術館です。
JR「上野駅」公園口から徒歩約1分、また東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」から徒歩約8分と、公共交通機関で気軽に訪れることができます。
開館時間は9時30分から17時30分まで(入館は閉館30分前まで)で、ゆったりと美術鑑賞を楽しむことが可能です。
休館日は月曜日(祝日の場合は翌日が休館)および年末年始となっており、訪れる際は事前の確認がオススメです。
上野公園の豊かな自然に囲まれた立地であり、国内外の名作を堪能できる国立西洋美術館は、東京観光の定番スポットの一つとしても高い人気を誇っています。
🖌️ 国立西洋美術館の成り立ちと歴史
国立西洋美術館は、1959年(昭和34年)に開館しました。
そのきっかけは、戦後日本に返還された実業家・松方幸次郎氏の「松方コレクション」です。
このコレクションは、モネやロダンなどの名作を含む膨大な西洋美術作品群で、日本の美術史においても重要な存在となっています。
🏛️ 建築の魅力 ― ル・コルビュジエの「近代建築の五原則」
本館を設計したのは、20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエです。
彼の理念である、「近代建築の五原則」を体現した建築として高く評価されており、2016年に世界遺産へ登録されました。
建物内部は自然光を取り入れた明るい構造で、展示作品と空間が一体となった芸術体験を提供しています。
🖼️ コレクションと見どころ
館内には、中世から20世紀初頭までの西洋絵画・彫刻が展示されています。
代表的な収蔵作品には次のようなものがあります。
- クロード・モネ「睡蓮」
- オーギュスト・ロダン「考える人」
- ルノワール「アルジェリア風のパリの女たち」
- ゴッホ「アルルの寝室」関連作(版画など)
また、屋外庭園にもロダンの彫刻作品が多数設置されており、入館しなくても芸術を身近に感じられる空間となっています。
🧭 館内の展示・企画展情報
常設展では時代順に西洋美術の流れを辿ることができますが、季節ごとに開催される特別展・企画展も大きな魅力です。
ルーブル美術館やオルセー美術館との共同企画展など、世界的名画が来日することもあります。
🗿 ロダン作「地獄の門」 ― 美術館の象徴
国立西洋美術館の正面入口に鎮座するオーギュスト・ロダンの《地獄の門》は、館のシンボル的存在です。
この巨大ブロンズ像は、ロダンがダンテの『神曲・地獄篇』に着想を得て構想したもので、1880年から約37年の歳月をかけて制作されました。
高さ約5m、幅約4mという圧巻のスケールで、約200体もの人物像が門の中に浮かび上がっています。
「考える人」「接吻(せっぷん)」など、後に独立した作品としても知られる像が、この《地獄の門》の一部として登場します。
つまり、この門こそがロダン芸術の原点かつ集大成と言えるのです。
国立西洋美術館の設立当初、この作品はフランス政府から寄贈された、松方コレクションの一部として展示され、以来、美術館の顔として訪れる人々を迎えています。
🎨 外観色「コルビュジエ・グレー」 ― 日本の風景と調和
外壁に採用されている「コルビュジエ・グレー」は、この建物のために特別に選ばれた色調です。
やや青みを帯びた淡いグレーは、上野の自然や周囲の歴史的建造物に溶け込むように設計されており、「ル・コルビュジエが日本の光と風景に合わせて調整した」とも言われています。
この落ち着いた外観色は、鉄筋コンクリートの無機質さを和らげ、周囲の木々の緑や季節の移ろいを引き立てる効果を持っています。
美術館そのものが芸術作品としての調和を保っている点も、訪れる人々に感動を与える理由の一つです。
おわりに
国立西洋美術館は、芸術作品そのものと建築作品としての美しさを同時に体験できる、世界でも稀有な美術館です。
上野の自然に囲まれながら、モネやロダンの傑作に触れ、近代建築の粋を感じる時間は、まさに贅沢そのものです。
次の休日には、ぜひ上野で西洋美術の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
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