歴史と誇りを乗せた13輌の車山が春の城下町を駆ける!
皆さん、こんにちは!
今回は犬山祭りに関する雑学をご紹介します!
愛知県犬山市の春の風物詩である犬山祭りは、約400年もの歴史を持つ伝統的なお祭りです。
国宝・犬山城の城下町を舞台に、絢爛豪華な13輌の車山(やま)が巡行し、昼と夜でまったく異なる表情を
見せてくれます。
町の人々の情熱が生んだこの祭りは、単なる観光イベントではなく、地域に根差した生きた文化財なのです。
犬山祭りの起源と歴史
犬山祭りは、江戸時代の寛永12年(1635年)に始まったとされています。
当時の城主・成瀬正虎が、町人文化の振興を願い、針綱神社の例祭として許可を出したことが起源と言われています。
江戸時代の大名行列や京都の祇園祭などに影響を受け、町衆がそれぞれの車山を造り競い合う文化が花開き
ました。
13の町(車山を持つ町)は今もこの伝統を守り、町内ごとに車山を保有し、保存・管理・修復を自ら担って
います。
犬山祭りの主役 ― 13輌の車山(やま)
江戸の工匠たちによって作られた車山は、それぞれが芸術品です。
中には、200年以上前の車山も現役で巡行しています。
- 車山の特徴
🏮 高さ:約8m
🏮 重さ:最大3トン超
🏮 構造:三層(下層・中層・上層)からなり、上層にからくり人形を搭載
🏮 装飾:金箔、漆、豪華な彫刻、朱塗りの車輪など、美術工芸の粋
犬山祭りの見どころ① ― からくり人形の妙技
車山の上層に登場するからくり人形は、犬山祭りの大きな見どころの一つです。
からくり師が作り上げた精巧な人形たちが、糸や歯車の仕掛けで動き、踊りや演舞を披露します。
- 演目例
🏮 弁慶と牛若丸
🏮 三番叟(さんばそう)
🏮 神楽舞 など
演目は町によって異なり、人形を動かす操作も町民たちが代々受け継いできた技術です。
犬山祭りの見どころ② ― 夜の提灯行列(夜車山)
夜の犬山祭りは、まるで別世界です。各車山には365個もの提灯が灯され、夜の城下町を幻想的に照らして
います。
暗闇の中をゆっくりと進む光の行列は、まるで時代を越えてタイムスリップしたかのような美しさです。
ライトアップ時間は日没後〜21時頃までで、夜間は犬山城下町の情緒も増し、写真映え抜群です!
観光とセットで楽しむ犬山の魅力
犬山市には、以下のような魅力があります。
- 城下町グルメ
名物の五平餅を味わったり、町屋カフェを訪れてみたりするのが良いでしょう。着物レンタルで散策するのもオススメです!
犬山祭りの開催情報・アクセス
- 日程:毎年4月の第1土曜・日曜(※2025年は4月5日・6日予定)
- 場所:犬山市中心部(針綱神社周辺)
- アクセス:名鉄「犬山駅」から徒歩約10分
- 注意点:車山巡行のため交通規制あり。公共交通機関利用がベストです。
おわりに
犬山祭りは、単なるお祭りイベントではなく、400年受け継がれる町衆の誇りと技術の結晶です。
からくり人形に宿る職人の魂、夜空を照らす提灯の灯り、そして町全体が一丸となって守る伝統です。
この春、あなたも犬山の町で、歴史が今も生きる瞬間を体感してみませんか?
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以上となります!お読み頂きありがとうございました!
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